個人的、京都中京区食品店ランキング2013

京都市市街地に住んでもう10年くらいになりますが、その10年の間にいろいろと動きがありましてね……食品を買うのもいろいろ変わってきていますので、個人的なランキングをざっくり作ってみいと思います。まあ読者の99%にとってはどうでも良い話題だとは思いますけれども、ごくわずかな中京区民の皆さまのために。

ノミネート店舗

ノミネートしているのは以下の店舗です。
  • タベルト(藤井大丸地下1階)
  • 高島屋京都店地下食品売り場
  • 八百一本館
  • フレスコ
  • MISUGIYA(ZEST御池)
  • グルメシティ京極店
これら以外にもこだわりの八百屋、魚屋、肉屋などたくさんありまして、特に野菜はそういう店舗で買うことも多いのですが、まあとりあえずは汎用性が高く季節を問わず安定してものが買える店舗(つまりスーパー)を選んでいます。 では行ってみましょー

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京都市の財務状況について維新の会の市議候補の人が何か言ってたので

東京都議会選挙で民主党が惨敗しまして、来月行われる参議院選挙もかくなりやという感じでありますが(というのも今回の東京都議会選挙は地域に根ざす問題が争点にならず主に「アベノミクス」といった政党の国策が争点になったため)、個人的には日本維新の会がたったの2議席しか獲得出来なかったのが印象的でした。ああ、去年秋頃の勢いはどこへ行ってしまったのか。まあどっか行ったままで全然構わないし、どっかに行った理由もはっきりしてるんで別に良いのですけど、そういうところはきちんと見られてるよねと思った次第。 んで、そんな東京の人にとっては日本維新の会など小石以下の存在だと思うのだけど、関西だと案外そうでもなくて、大阪ではまだまだ橋下大阪市長の露出は多いし、その積極的なスタイルを支持する人も関東よりは残っている感じです。来月参議院選挙と一緒に市議会議員の補欠選挙が行われる京都市では、大阪に比べるとかなり低いテンションではありますが、日本維新の会としてはまだ「行ける!」と思っているようで、結構積極的な選挙活動が既に行われています。頑張ってはるのね、という感じ。日中普通に選挙カーが回ってくるんですけど、あれってどこかに訴えても良いんですか。うるさいんですけど。 そんな日本維新の会の京都市議会議員候補の人がその選挙カーでこんな主旨のことを言ってました。

京都市の公務員トップは退職金として2,000万円以上をもらっています。京都市の財政に占める人件費の割合は5割を超えている!みなさん、おかしいと思いませんか。民間で人件費が5割を超えているような、そんな会社がありますか!我々維新の会は大阪市の改革に負けない規模で、京都市において積極的に改革を行っていきます!
なんというか、よくもまあそんな口から出任せを言えるもんだと、呆れましたね。そんなもんですよねえ。ありもしない事実を並べ立てて、自分が綺麗に見えさえすれば良いっていうのが日本維新の会の手段なんですかね?党首のスタイルから推して知るべしって感じなんでしょうか。

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八百一本館は野菜が安くてとても良い、けど

もう2ヶ月になりますか、4/20に東洞院六角上るに食料品を中心としたテナント「八百一本館」がオープンしました。 京都八百一本館 八百一さんというのは要するに八百屋さんでありまして、高島屋だとか京都伊勢丹だとかのデパ地下食料品売り場に野菜売り場として出店している会社さんです。八百一本館でもさすが本業、質の良い野菜が安い値段で売られてとっても素敵。買い出しするときに一応高島屋も回るんですけど、野菜に関しては同じ八百一さんでも高島屋よりも八百一本館の方が安いので(たとえば高島屋八百一では103円のえのきが八百一本館では58円とか)、最近は高島屋で野菜を買うことはあまりなくなりました。

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京都市営地下鉄東西線の走行音はなんとかならんのかな

この記事読んで思いだしたので。

東京メトロの銀座線1000系、ブルーリボン賞を受賞…地下鉄では初 | レスポンス

1000系は銀座線で運用されている01系電車の後継車両として開発され、2012年4月から先行試作車6両編成1本が営業運転を開始した。線路のカーブにあわせて車軸が可動し騒音や振動を抑えるリンク式片軸操舵台車、消費電力を大幅に抑えられる永久磁石同期モーター(PMSM)、前部標識灯や車内照明にLEDを採用するなど、さまざまな新技術が導入された。

滋賀にあるパートナーの実家に行くとき、大抵、地下鉄東西線で山科まで行き、そこでJRに乗り換えるのだけど、地下鉄東西線のカーブの区間(京都市役所前駅~三条駅など)では、走行音が大きすぎて車内アナウンスが全く聞こえない。鉄道に詳しくないので分かんないけど、あれ、ブレーキなのかな…?それともレールと車輪の摩擦音?放送ではまもなく三条駅に着くこと、乗り換えの路線の案内、三条駅ではどんな見どころがあるかなんてことを案内しているみたいなんだけど、聞こえたためしがない。「まmキュキキキキーうえキュキキキキーのrキュキキキキー」みたい感じ。 東京メトロ銀座線の「線路のカーブにあわせて車軸が可動し騒音や振動を抑えるリンク式片軸操舵台車」という技術があればこれも抑えられるのかなーと思ったのだけど、京都市営地下鉄の特に東西線はかなり経費を抑えている印象だし、ある程度仕方ないのかも知れない。地図で見る限り急カーブもありそうだし。ただ観光都市で駅の乗り換え案内や観光案内が聞こえないとかありえんよなーと思いました。カーブ区間の速度を落とすのがダイヤ的に難しく、騒音を抑えるのも技術的/コスト的に難しいのであれば、聞こえない前提でアナウンスのタイミングを調整したり、アナウンスを止めて駅の案内を強化したりすれば良いのに。あれじゃあ観光客の人は余計に困るんじゃないか。 「20歳の自分に受けさせたい文章講義」という本の中で出てきたフレーズの改変になるけど、京都市交通局の人たちは「乗客の椅子」に一度座ってみるべきだと思います。ええ。

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【嬉報】 無印良品がゼスト御池に3/27オープン! 【的な】

無印良品 3/27(水)オープン | ゼスト御池 -新・スタイルを提案する、街空間-

19_01.gif 2013年3月27日(水)にオープンいたします!!

BAL改装に伴う閉店で、お気に入りのファイルが買えなくなってしまって少々難儀していたのですが、ショップカード用のファイルを購入しようとたまたま開いた無印良品にて「ゼスト御池 3月27日(水)オープン!」の情報が。慌ててゼスト御池に行ってみたらば、そちらでもやはり情報出てました。3/16付け。なんだろう、急に決まったのかな。 場所はここ。 19_01_map.jpg ちょうど現在カルディとこの北側ですかねー。無印なら何でもかんでも好きというわけではないですが、文房具特にファイル類は「色」がなくて気に入ってます。そんなに広いスペースではないので品揃えはかなり限られてきそうですが、文房具くらいはあるだろうと期待。 楽しみだなー ゼスト御池 3月27日(水)オープン! – 無印良品[店舗情報]

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僕の保守的な美容室選び

先月の26日で36歳になりました。 一昨日、髪を切りに行った帰りになんとなく考えてて気がついたのですが、そんな36年間の間に行ったことのある美容室がなんと2軒しかありません。静岡の実家で1軒、京都で1軒。 静岡での1軒は父親の行きつけでした。当時の名前は忘れましたが、今は「mahalo」という名前になっているようです。特に気に入っていたというわけではなかったのですけど、出来上がりになんの不満もなかったし、別に変えるのも面倒だったので静岡を出るまで、名古屋で浪人してたときもか、だいたい10年くらい通ってました。お店は結構大きくご主人1人と若い人が5-6人が働いていて、カットする席1つ1つにテレビが設置されていました。そのテレビで映画を見ながら、出してもらえる炭酸飲料を飲むのが好きでした。思い出してみるとなんだか楽しかった気がしますし、意外に気に入ってたのかもしれません。 その店があった付近は数年前に道路が拡張されてすっかり風景が変わってしまったのですが、先日店の前を通ったらばまだ店は元気に営業していました。外装がだいぶ変わっていたのでどなたかが継がれたのか、きっとご主人はもう現役ではないのしょう。見た目が堀井雄二さんにそっくりなご主人でした。 一方、京都での1軒は先輩の紹介でした。北白川の「Odeon」さん。まさか京都に引っ越してもなお静岡の美容室に通う必要も(お金も)ないし、先輩に「どこか良いところないですか?」と聞いて教えてもらいました。確か部活の3学年上の先輩、田口さんだったんじゃないかな。部活の連中は他に2軒くらいある激安美容院(カット1,000円など)とか、安くてチャレンジングな美容院(そこに行くヤツはみんな頻繁に髪の毛が変わってた。赤とか緑とか)に行っていたのですけど、僕の場合たまたまそういう巡り合わせにはならずに、Odeonさんへ。そしてそのままもう……17年も通ってます。うわ、マジか。長いなあ。 一番始めは当時お店で働いていた女の方、それから奥様、そして今はご主人に。合間に友達の友達が美容師になって修行に入ったり(超偶然)、僕自身が左京区から上京区そして中京区へ引っ越すなど色々ありましたが、そのままずっと通っています。なんというんですかね、人と人との付き合いですからね。少しでも知ってもらってる人に切ってもらえると落ち着くんですよね。僕の髪型オーダーなんで「短くしてください」ベースで面白くも何ともないですが、ただすっきりさせたいならバリカンで良いわけで、2-3ヶ月に1回カットのためだけに30分掛けて自転車で通う意味は、ただ髪を切るだけじゃないんでしょうね。落ち着くの大事。 「自分が今までに行った美容院が2軒だけ」ということと一緒に思い出してたのは、イラストレーターの沢野ひとしさんの話。確か椎名誠さんが書かれてたんだと思うんですけど、沢野さんは旅行に行ったらまず最初に床屋に行って髪を切ってもらうらしいです。そんでそこのおっちゃんと仲良くなったり、いやもしかするとただ単にそういう気分なだけかも知れないですが、さっぱりして旅に入っていくという。そのエピソードは今でもなぜか強烈に覚えていて、思い出すたびに「そういうのも良いかもなあ」と思ったりもします。思うだけで実行には移さないのですけどね。

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「京都人は古いものを壊すのが大好きだよね、という話。」の追記。

こういうブクマコメントいただいた。

明治維新以来新しいものを取り入れないと取り残されるという危機感が常にあって、その癖歴史や伝統に変なプライドを持っているのが京都人だけど、わたしはそんな京都が大好きですよ
「危機感」。「新しいもの」。 僕はそれは誤魔化しだと思っている。始めはそうでは無かったかも知れないが、今ではただの言い訳でしかないように思える。古い建築物を新しい鉄筋コンクリート建築で塗り替えていくことが、それを「新しいものを取り入れる」と称することが、それが今はただの言い訳にしかなっていないのだと言うことを言っている。 まず第一に、「新しい」というもの、それは文化として日本全国にいくらでもあるものでちっとも新しくない。全く新しくない。見飽きていると言っても良い。そんなのは誇れる新しさでは決して無い。第二に、その街で「古都京都」を名乗るのは無理がある。日本全国どこに出しても遜色ない街に古都らしさなど見つけられない。第三に、「取り残された」部分で食い扶持を稼いでいるのに、危機感という言葉は嘘くさい。もし「取り残された」部分がなかったら、本当に京都は歴史に取り残された都市になってしまう。「取り残された」部分があるからこそ、取り残されずに済んでいるという事実を認めない。 「取り残された」部分を必死で守っているのは、ごく一部の志のある人たちだけだ。一般市民にそんな気がある人は少ない。それが街の変貌の割合として表出している。僕が憤っているのは、経済的な理由であっさりと街を変えていく人たちの意識の低さだ。経済的理由を解消させられない京都市や京都府の方針だ。力になれない僕らの非力さだ。街を歩いて欲しい。京都人は自らの手で京都を殺している。2012年、家の近所だけで全部で6軒の新しいビルが建った。そのうち2軒は明らかに保護されるべきレベルの建築物だった。今は方や駐車場、方やどこかの会社の自社ビルだ。それのどこが新しく、それのどこが危機感をフォローするのか聞かせて欲しい。それによって京都の何が救われたのか。 そんなものは誤魔化しだ。経済的合理性による活動に、「新しいものを常に取り入れる」という誤魔化しのタグを付けるのを止めさせるべきだ。そんなのはちっとも新しくないよ。もちろん古くもなく、とりたてて価値も無い。それなりの地方都市に掃いて捨てるほど落ちてる事象だ。「新しいものを取り入れている自分」を客観的に見つめ、そんなのは誤魔化しだと理解すべきだ。そんなの、ちっとも新しくないよ。そんなのちっとも「京都人らしく」ない。僕も大好きな京都人はそんなのでは無いはずだ。京都人ならもっと上手い方法を見つけるはずなんだ。醜悪なひさしをマンションの一階に付けて「景観を乱さない」などと嘯くような、そんなくだらない誤魔化しはたくさんだ。

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京都人は古いものを壊すのが大好きだよね、という話。

「修学旅行でがっかりした観光地あげろ」なんて言う話になると出てくる京都の話。確かに見栄えのある観光地もたくさんあるのだけど、都市として京都は完全に日本の平凡な都市そのもの。京都に住んで18年、京都の街のど真ん中で暮らし仕事するようになって10年くらい経つけれど、毎年数え切れないくらいの歴史ある建造物が街から消えていく。伝統あるかまぼこ屋も伝統ある雑貨屋も伝統ある和菓子屋も、古着をゴミ箱に投げ捨てるようにして建築物を取り壊し、駐車場にしたりとってつけたようなデザインの鉄筋コンクリートのビルやマンションに作り替えていく。 京都でよく言われることは、

  • 京都人は新しいものが好き
  • 新しいものと古いものが混交しているのが京都
なんてことだけど、違うよ、大多数の京都人は古いものに愛着なんか持ってない。古くて過ごしにくくて面倒な古い建築物なんかさっさと取り壊してしまって、新しく住みやすい現代的で綺麗な住居やビルを建てたいと思っている。混交しているのではなくて古いものが消えていく過程と言うだけだ。特に市街地の中心部ではそうで、街並みがどんどんマンションストリートになっていくのを止める手段はなにもない。ところどころに、思いついたように「歴史的建造物」に指定された建物が残されているだけで、むしろ指定される前に取り壊してしまおうという感じの方が強い。 「そんなつもりはない」という京都人の反論があるなら聞くけれど、その反論をする前に京都市中心部を歩いてみて欲しい。丸太町、河原町、四条、堀川で囲まれた正方形くらいの範囲で良いかな。どれだけの数の建物が取り壊され、以前あった建物とは似ても似つかない建物に建て替えられているかわかるだろうか。それが京都だと言われたら仕方ないけれど、僕はとても残念に思っている。毎年、毎日、思ってる。せめて木造から建て替えられた、大正や昭和初期のコンクリート建造物くらい保管出来ないものかと思うけど、公共性の高い建築物である場合を除き、そういう建物も割とあっさり取り壊される。古くなったものは常に新しいものへ。 だから、観光地に行くとそこが京都ではないようなめまいさえ覚える。そこに残されているのは京都ではなく、京都だったものだ。観光地といわれる場所に京都だったものを残しさえすれば観光客は来るから、京都人は京都的なものを京都という街中に残すことに余り執着がない。「京都と言えば町家」なんて言われるけど、一部の志のある不動産屋や建築事務所、また意欲ある経営者が熱意でもってそれを保護しようと努力している場合を除き、更地にされマンションへ代わる運命だ。貴重な建造物は毎年減っていて、そして、二度と戻らない。 京都人は古いものを壊すのが大好きだ。守っているのはそれが目に見える利益になる時だけだ。京都も京都人も大好きだけれど、そういう姿勢を見続けるのはとてもつらい。なぜもっと、古いものも大事にしようとしないのか。とてもつらい。

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