引っ越し作業は「不合理」に満ちている

部屋の荷物、主に本類を梱包しながら、「なんでこんなにたくさんNumberあるんだよ」と引っ越しのたびに毒づいていて、でも捨てたくないのでそのまま梱包するわけだけど、そういう話をすると必ず「自炊したら」とか「Numberは電子書籍販売始まってるよ」とか言ってくれる人がいて、「今どき書籍をフィジカルで持ってるとか合理的じゃないよ」まで言ってくれる人もいるのだけど、そういうのは重々承知してて、正直そろそろ新書とか文庫とかは全部電子書籍にしていこうかなあと思っているんだけど(どうせ1回しか読まないし)、そういう合理的な意見を採用出来るくらいなら始めから今どき雑誌の定期購読なんかしてないわけで、さらに言えば合理性考えたらとっとと読んだ端から捨てればいいわけで、そうしていないということはそこにそういう「合理」が入り込めないような「不合理」が存在していて、僕自身がそれを良しとしている、もっと言えばそれを望んでいるわけであり、この点においては一般的な整理術で述べられるような「合理」を受け入れることは出来ないのであります。Number以外の書籍であれば「それ今年1回でも読んだ?」「そもそも引っ越してきてから読んだ?」の回答で取捨選択を決定するという「合理」的判断をしているのだけど、ところどころその「合理」が働かない分野があって、Numberもその1つ。何とかならんかなと思ってるけど、捨てない限りなんともならない。次の部屋でも収納場所は確保済み。 あ、さすがに、ベッドの下から発見したカセットテープ、MD、ビデオテープは一部を残してほとんど捨てました。もらいものや思い入れのあるセレクトテープもあったけど、もう聞けないしねえ。仕方ない。

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失敗する可能性のあるものは失敗する

「マーフィーの法則」より。 朝、仕事前にめちゃくちゃバタバタしていて、リビングのデスクの上に置いてあった彼女の人のノートパソコンを落としてしまいました。電源を落とし開いた状態で机の上に置いてあった(テーブルから若干はみ出してた)とは言え、落としたのは100%僕が悪いです。壊れてたら弁償します。データの引き継ぎ、設定なども責任持ってやります。ごめんなさい。 で、このことで思い出した、いつも感じていることを書こうと思ってるのですけど、いつものパターンだとこれを書くことで「自分がしでかしたことに対する言い訳」という印象になりがちなので、そうならないように最大限配慮しながら書くと、 表題の件。随分昔に流行った「マーフィーの法則」で、一番最初に出てきた「法則」なのですが、経験則的に考えると正しいかなあと思っています。仕事を一緒にしていて思うのは、同じ20歳であってもきちんと出来る人と、出来ない人というのは明らかに分かれていて、出来る人は何も言わなくてもきちんとしているか、一言言えばそのことや関連することがきちんとなります。逆に出来ない人は、何度言っても出来ないし、1度直ってもすぐ戻ってしまいます。 例えば、洗ったタッパーを片付けるという簡単な作業があります。 タッパーは作業場の上に棚を作って片付けているのですが、きちんと出来る人は、大きいやつを下に、小さいやつを上にして片付けられます。自分が今片付けるのが中くらいのサイズだったら、大きいやつを下ろして持っているサイズを真ん中になるよう積み替えて、片付け直します。きちんと出来ない人は、自分が持っているものがどんなサイズであろうと、上に積み重ねていきます。言っても直らない。 「別に雪崩になったりしないでしょ」 という論理なのかも知れませんけれど、確かに、「タッパーを取り出す」という1回の試行における雪崩が起きる確率は10%とかそんなものかもしれません。でも、タッパーを取る作業というのは仕事中に数限りなく生じるものですし、明日も明後日も続きます。「雪崩が起きない確率」が90%だったとした場合、10回試行して1回も雪崩が起きない確率はいくつか?答えは、34.9%です。つまり6割以上の確率で雪崩が起きる。「雪崩が起きない確率」が99%だったとしても、100回の試行すれば1回も雪崩が起きない確率は36.6%になってしまいます。 つまり、どんなに可能性が低かったとしても、試行回数が増えれば1回起きる可能性はとても高くなるんです。だから、「タッパーを大きさ順に積む」という細かいことでも、面倒くさがらずにやらなくちゃいけないんです。1回でも起きたら失敗となるようなことに関して言えば、失敗する可能性のあるものは、必ず失敗します。もっといえば、気を遣っていても失敗するときは失敗するわけだし、忙しかったり焦っていたらなおさら失敗する確率は上がるわけなので、事前に防げることは、特に簡単な気遣いで防げることは防いでおくべき。 目の前にある確率でそのことの大事さが計れるのかどうか、そのことをきちんと感覚として把握出来るかどうか。把握出来ない人は、ミスやミスの引き金になることが多いし、ミスが少ない人はそういうことをきちんと把握出来る。1回失敗したってどうってことないようなことであれば、神経質になる必要は無いんですけどね。何度も試行して、そのうち1回でも失敗があってはいけないようなこと、シンクに放置された包丁をつかんでしまうとか、そういうことの確率をどう考えるかはとても大事なことです。 まあどれだけ言っても伝わらない人には伝わらないんですけどね。相手によっては「そういうの不得意なんす」とか言ってる始末なんで、諦めて出勤して黙々と片付けから仕事始めたりしてます。仕事普通に出来る人には出来ることなんですけどね。

そういえばこれサーバ運用の話に似てる

書きながら思いだしたけどこれ、サーバ運用の話に似てる。サーバ運用について囓ったのは随分前の話なのでうろ覚えですけど、ハードディスクの年間故障率は5%程度らしいので、10台運用して10台とも生存する確率は59.9%です。100台あったら1%を切るわけで、1つ1つの信頼性が十分高く思えたとしても、故障は必ずしかも常に起きます。だからあらかじめ、「機器に故障が起きても大丈夫なようにシステムを設計しておく」と言うことが必要……みたいな話でしたっけ。たぶん初歩の初歩の考え方だと思うんですけど、要するにそれと同じですよね。それでも故障確率が非常に低く念のため二重にしておいたスイッチが両方壊れて障害が起きたみたいな話はあるわけで、「故障しない確率95%」だけ聞いて「大丈夫やん」とか思っていると、ま、大変なことになりますねっていう話で。確率の与える印象の嘘、ですね。

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引っ越しに向けて利用している(していた)もの暫定まとめ

20151224_02.jpg © resourcesgraphics 今回引っ越しするにあたって、忙しいこともあるし、2人で引っ越しすることでやらなくてはいけないこともたくさんあるしで、効率的に物件を探し、決め、手続きを行う上でいくつかサービスを利用して進めました。というわけでその暫定まとめ。

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今いる会社の年末年始の営業予定がカオスすぎて頭痛い

20151224.jpg © Under a Cloud: David Janzen’s Chronicle: August 2011 夏頃にも似たようなことを書いたかも知れませんが、年末年始もがっつり休みます。通販部門も例外ではなく、年内の発送は今日12/24(木)まで、年始の発送は1/5(火)からとなっています。がっつり11日間休みます。 そして、例によってその間に割引きセールを行います。商品単価が大きいので、多少のセールを行ったくらいで注文が殺到したりはしませんけれど、売上が凹みがちな長期休暇を補うために行うセールなので、効果が皆無ってことはありません。実際、夏のお盆休み期間に行ったセールでは、通常の1.5倍ほどの注文が来ていました。 今回も夏頃と同じくらいの効果があったとすると、1/5(火)には、普段の11×1.5=16.5倍の注文処理を行うことになります。通販処理を行う人がてきぱき作業出来る人なら良いのですけど、入社して半年くらい経ってもまったく事務処理能力が上がらない40代女性でして、1日分の仕事を処理するのが精一杯……というか、ミスが多すぎて差し引きすると半日分くらいしか処理出来ないような人なので、正月明けの業務がどうなるかっていうともうね、カオスな未来が見えすぎます。 で、そのリスクに対してどう臨んでいるかというと、「かといって年末年始休むんだから仕方ないじゃないの」という諦め特攻体制でありまして、まあ正直僕がケツを拭くことにはならないので知ったこっちゃないんですけど、コーディングしてる視界の隅の方で大混乱&ミスしまくり&社長と専務からの叱責&店舗からの「どうなってんの?」問い合わせが大展開とか、気が散るってレベルじゃねーぞと今から頭痛い。 完全に営業中か、完全に休業か、そのどちらかを選択するのが通販の宿命ではないのかなと思うのですけれどね。いやそれより、もう少し仕事出来る人を採用する方がいいか……でも採用する前にどれくらい出来るかって正直わからんし、採用してから「ちょっと働き悪い」って言う理由で解雇するのも難しいし(解雇したら半人前すらいなくなるわけだし)、大変か。

そういえば

なんかこの会社の話題をブログに書くとき、3段落disって最後の段落でフォローしてる記事ばっかりだなあ。まあそれはそのまま、僕の中のdis割合を示してるってことなんだろうね。もうちょっとなんとかならんか。まあ無理か。

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【メモ】PukiWikiのURLの短縮化

PukiWiki

前提

短縮URLサービスを使っても良いんだけど、URLを見てpukiwikiのリンクであることがわかると社内共有とかで便利なので、ほどほどに短縮したい。

プラグインを使う

umoriguさん制作のプラグインを使う 自作プラグイン/s.inc.php – PukiWiki-official umorigu/pukiwiki.urlshortener · GitHub これで、こんな感じに短縮される
http://hoge/pukiwiki/index.php?PHP%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%BB%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%B3
http://hoge/pukiwiki/?&2dc9e012b6

mod_rewriteを使ってさらに短縮

.htaccessファイルを配置。内容はこんな感じ。
RewriteEngine on
RewriteBase /
RewriteRule ^wiki/(.*)$ /pukiwiki/?cmd=s&k=$1
これで、こんな感じに短縮される。
http://hoge/pukiwiki/?&2dc9e012b6
http://hoge/wiki/2dc9e012b6

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引っ越し屋決定

13_01.jpg 新年早々の引っ越しに向けて、何社か見積もりをいただき、最終的に「アリさんマークの引越社」さんにお世話になることになりました。料金は、2LDK2人住まい、荷造り・荷ほどきを僕らが行う節約コースで、2トントラック3往復(引っ越し先マンションの前の道が狭くて4トントラックが駐車出来ないらしい)して、4万5千円+税。 最初に出してくる定価に比べると1/2~1/3くらいになってて、引っ越し屋の「定価」って一体何の意味があるんや……ただまあ、引越社さんの営業の方はきちんと部屋の中のものをチェックし、引っ越し先の周りの道をGoogleマップで確認し、当日の車の手配もした上で、他社の値段に合わせてくれたので、まあ親切だったかなと。 昨日、段ボール他の梱包材も届いて、いよいよ引っ越し準備期間に入ります。家の中埃っぽくなるんだろうなーとりあえず捨てる家具とか早め早めで何とかしてこう。年末だからね。

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働きたくないでござる

働きたくないでござる というのは、1/3くらいしかホントじゃなくて、実際のところはお金は欲しいし本業の方は経験も積みたいしで、時間と体力が許す限り働きたいと思っているのだけど、逆に言えばお金にも経験にもならないような「仕事」(お金にならない時点で既に仕事ではない気もするけれども、ここではパートタイムでやってるエンジニアっぽい仕事に関する時間外労働のこと)は他の仕事に影響が出るので遠慮させてもらいますということでもあり、そういうスタンスを「ドライすぎる」と言われることもあるんだけれども、そういうスタンスを含めた上での安賃金であるので(もしフルタイムだとしたら手取り月13万切るくらいの水準です。非正規は辛いぜ)、まあ、そういうスタンスです。 就業時間大体ぴったりに出社し、定時大体ぴったりに退社し、時間外労働は断る。 これ専業だったら、(残業代の確認くらいはするけれども)時間外とかあまり考えずにがっつり働くんだけど、今の条件・状況でこの仕事にこれ以上エネルギー使うと、ほんと他の仕事に影響が出ちゃうので、出来ない。そのスタンスは最初からそう伝えてあるので、その範囲で企画を考えてもらうしかない。そのレンジから外れる仕事に関しては、申し訳ないけれども、働きたくないでござる。もとい、働きません。楽天のセールが始まるからとか言われても知らねー ……というのを、1年前から今に至るまで社長に何度も伝えて確認してきたのだけども、専務の方からさらっと「仕事納めのあとに更新」「年始早々更新」という案件が入って来て、年内は12/25(金)の14時で終わりだし、年始は1/4(月)の10時からになる(どのみち会社自体が12/27から1/3まで休業)から、軽やかに出来ませんよと回答。なんだろうなあ、なんかこう「言わせんなよ」感。企画に対してそういう答えしたくないから普段から言ってるのになあ。エネルギー注いで企画しちゃった分、断るとだいたい「働きたくないでござる」くらいの意味にしか取られないし。ちがう、そうじゃない。 まあもちろん、自動的に更新出来る仕組みを作るか、誰でも更新出来るようなシステムを作ってマニュアルを書くくらいはするつもりですけどね。最初から「営業時間」決めてるんだから、時間外になりそうなときは企画練る前に相談しろって思うんですよね。企画練り込む前に相談しておけば、着地点が想定と変わっても感情的になることもないだろうに。 そういうコミュニケーションをサボってしまうところが、まあ、ダメなところだよなあと思っているのです。2行メール書くだけなのに。社長と専務でやってるような零細企業なんで良いんでしょうけど、毎日やってる2人の言い争いの原因もだいたい、仕事のコミュニケーションをとらないことに起因しててホントバカバカしいんですよね。別にいいけどさ。

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「そっと評価されるべき」

最近立て続けに「ブログ読んでます」的なことを言われる機会があり、まあたまにあるんですけど、感謝しつつも最近全然更新出来て無くてすまぬすまぬと恐縮だったのですけど、聞いてみると内容がという場合もあれば、言葉の選択がという場合もあって、人によって全然違うのね。まあなんにせよ好んでもらえるのは嬉しい。 ブログと一口に言っても人によって方針が全然違って、日ごろ興味を持っていることのレポートみたいな詳細な記事もあれば、その時々思っていることを書き付けるようなエッセイ的ないしは感情の吐露的記事もあるわけですが、レポート的なものを評価されることは結構実感もあるし嬉しいのだけど、感性的なことを評価されるというのはいまいち実感が湧かなくて、「そうは言ってもその方面で僕より優れている人は死ぬほどたくさんいるしなー」と思ってしまうと素直に喜べなかったりします。自分ではよくわからない。 僕はプロのライターさんではないので、〆切りも、文字制限も、表現の制約も、対価もない「いい加減な領域」で適当に文章を書いていて、基本的にあんまり読者を意識して書くと言うことはありません。意識して書くことがあったとしても、せいぜい1人とか2人とか。パッと見た感じ普遍的に見えるように書いてはいるけれど、「1つのサンプルから全体を推し量る」みたいな愚論の見本のようなことはしたくないし、そこまで「底」があることを書いているわけではありません。きっともう少し広いターゲットを意識した方が、インパクトはあるだろうなと思うのですけど、まあリアクションとかあっても面倒なので。そういう意味で、ターゲットはぼやけているよなーと自分では思っています。 そう、思っているのですけど、なんかしらないけど、たまに刺さることがあるらしくて自分でも驚いてたり。「共感してくれ」と言ってるつもりはない記事がえらく共感されたりとか。賛同されたりとか。特にターゲットを設定していなくても、強い調子で書くと、近い人から順に影響を与えてしまったりとか。「僕はこう思ってこうしてる」ってだけで、影響を与えるつもりはなかったんだけど。文字にするって、そういう怖さある。人が見る領域に言葉を並べている以上、そういうこともあるとは思うのですけどね。ここ程度でさえ怖さがあるのだから、もっとずっと注目されているところで発言するのは怖いだろうなあ。ブログ書いててこんなこと書くのも矛盾してるけど、そんなの怖くて嫌だなー。「そっと評価されるべき」くらいで行きたい。

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