絶薬
B-Virgin の山田玲司が ヤングサンデー誌上にて、 『ONE ON ONE 絶望に効く薬』(絶薬) というマンガを連載している。 マンガ…というか、 マンガというメディアを借りた対談コラムなのだが これが面白い。 対談なので当然ストーリーなどないのだが、 対談相手のセレクトが格好いい。 水中カメラマンの中村さん、 ヨット冒険家の白石さん、など。 山田玲司の、実は素直なくせに、 やたらとうがった、かっこつけた、言い回しや、 想像力豊かで先入観を持ちすぎる傾向や、 最終的には相手にのめり込んでしまう感じが 僕は好きだ。 絵が上手いわけでもなく、 ストーリーもB-Virgin 以降破綻しがちで 決して凄い漫画家ではないのだけど、 絶対に、山田玲司自身が『面白いヤツ』なんだと思う。 エネルギーのあるヤツを見ていくことが、 『絶望に効く』のかどうかは 僕には解らないが、 (そもそも僕らは絶望そのものすら知らない) 僕は好きだ。 漫画家としてより、人間として、ああいう奴が好きなのだ。