接戦ながら次の京都市長は松井孝治さんに決定

選挙分析クラスタが混乱してました






1万6千票余りの差で松井孝治さんが当選

16年ぶりに新人どうしの争いとなった京都市長選挙は、自民党、立憲民主党、公明党、国民民主党が推薦した元官房副長官の松井孝治氏が初めての当選を果たしました。

京都市長選挙の開票結果です。

▽松井孝治、無所属・新。当選。17万7454票
▽福山和人、無所属・新。16万1203票
▽村山祥栄、無所属・新。7万2613票
▽二之湯真士、無所属・新。5万4430票
▽高家悠、諸派・新。2316票

京都市長選挙2024 自民党 立憲民主党など4党推薦の松井孝治氏が初当選 | NHK | 選挙


差は1万6千票余りで有効投票数に対する得票率でいうと3.3%。門川現市長の1期目は得票率0.23%差という僅差だったのでそれに比べるとギリギリと言うほどではないですが、それでも接戦ではありました。


面白いのは今回の市長選についての出口調査と選挙結果が一致していなくて混乱している専門家がいらっしゃること。僕もNHKの投票締切直後の結果を見て「ワンチャン福山さんあるんじゃね」とか思っていたんですけど、結果がこれなので、アレって感じです。




個人的には「松井さんに投票したけど体裁を考えて別の候補を答えたり、調査を拒否したりした人が一定数いる」んじゃないかと思っているんですけど、それでもそんなの京都以外でも一定数いてそういうのを加味した上で期日前投票の動向とか調査への偏りとか修正して予想は出すわけで、そういう専門家の分析を余裕でひっくり返してんの、面白すぎました。何してんの。



共産党支持が偏在する特殊な環境なんです

日本全国一般的には共産党支持というと眉をしかめられるぐらいのレベルの話だと思うんですけど、京都だとごく普通にその辺にいて、ポスターもたくさん見掛けます。日本全国でこんなに普通に共産党が支持されている都市というのはないんじゃないでしょうか。


もちろん地域差もあって、都市部とかベッドタウン的な人口が多い地域とかではあんまり共産党の支持率は高くないですが、一部、はっきり言うと左京区なんかではむしろ共産党支持の方が多いんじゃねというぐらいに赤いです。京都に住む人たちの性格もあるだろうし、歴史的事情もあるんでしょうけど、いやー。投票結果でここまで出ちゃうとね。





そういうこともあって全国的な分析が、回答から実際を予測する過程のどこかにおいてなんらかの理由で当てはまらないことがあるんじゃないのかなーと思ったりしました。専門家はないので詳しい話はわかりませんけども。



答え:京都は京都

まあ、そういうことなんだろうな、と思います。


全体的には「共産党候補が善戦するけど最終的には次点に終わる」というプロレスであり、伝統芸能であり、それが京都人の「市長選挙しぐさ」であり、それを今回もしっかり継承したということで良かったかなと思います。


みなさんお疲れさまでした。