プロバイダの固定IPアドレスサービスが
引っ越しを機にインターネットプロバイダを変えたことでプロバイダが提供していた固定IPアドレスが利用出来なくなりました。まあそんなに影響ないだろうから良いかなと思っていたんですけど、あるプロジェクトで固定IPアドレス経由のアクセス制限をEC2に対して設定したことを思い出しまして。一時的にアクセス制限を緩めることで対応していたんですけど、いい加減そんなにいつまでも続けられないよねということで、VPNを導入することにしました。最初はAWSなどで自前でVPNサーバを立ち上げてOpenVPNかWindowsのVPN設定使ってなんとかするみたいなことを考えていたんですけど、存外にコストが掛かるし設定も面倒。どうしたらいいんだーとしばし悩みましたが、今はVPNを提供してくれるサービスってのがたくさんあるんですね。そうなのか。
VPNは、インターネットを利用する際セキュリティ性を高めたり、ジオブロックを解除するために役立つ機能です。
VPNを個人で利用する際のメリット・デメリットを解説 VPN接続するまでのやり方も紹介
しかし、「個人でVPNを利用する意味はあるの?」「VPNはなんだか難しそう」と考えている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、個人で利用できるおすすめのVPNやメリット・デメリットのほか、以下の内容について解説していますのでぜひ参考にしてください。
検索キーワードは「VPN 個人」。リモートワーク需要の高まりとともにこうしたサービスも普及してきているようですね。良い時代になったもんです。
特に理由はありませんが「NordVPN」を選びました
始めから有料サービスを利用しようと思っていたこと、使ってみて使い勝手が悪かったら返金してもらおうと思っていたこと(VPNサービスは一般的に30日間の返金保証が付いているみたいです)とで、割とカジュアルに「海外製で知名度があって(契約時に)一番安かったから」という理由で「NordVPN」を選びました。驚いたのはコストで、最終的なコストは月額1,000円ぴったりになりました。もちろん初期費用無料。
以前利用していた@niftyの固定IPアドレスは(通信速度が落ちないという違いはあるにせよ)初期費用5,500円、月額2,650円でしたからそのコストパフォーマンスは圧倒的です。コストの内訳はこんな感じ。いずれも税込です。
- 2年契約(3ヶ月のオマケ付き)スタンダードプラン …… 450円/月
- オプション:固定IPアドレス …… 550円/月
インストールは簡単
簡単3ステップ。- アカウントを作成する
- プランを選んで決済する
- ソフトウェアをダウンロードしてインストールする
以上でVPNに繋がるようになります。
固定IPアドレスは別途設定が必要
固定IPアドレスオプションを有効にして決済したとしても、デフォルトでは有効になっていません。アカウントページで設定を行う必要があります。固定IPアドレスは全世界にあるいくつかのポイントから好きなポイントを選んで設定出来、これを使えば日本国内からのアクセスを禁止しているサイト(Steamとか?)にもアクセスすることが出来るそうですが、僕の場合は国内向けの業務用なので一応東京を選んでおきました。場所を選ぶと固定IPアドレスが払い出され、それを有効にしてVPNに接続することで固定IPアドレス接続が実現出来ます。
あとはEC2の設定を元に戻して、VPN経由で接続出来ることとVPNをオフにすると接続出来ないことを確認したらOK。超簡単です。
その他保護機能とかいろいろとあるみたいですが、基本的には使わないのでデフォルトの設定のままにしました。
まとめ
1ヶ月ぐらいどうしたもんかなと思っていたので、こんなに簡単に解決出来て感動しました。ただもちろんどうしても速度は落ちるので常時使用するべきかと言われるとうーんて感じです。サービスとしてはそう使って欲しいということだと思うんですけどね。といっても他のプロジェクトで顧客が用意したVPNサーバに接続していたときよりは随分速いし、快適です。VPNサービスによっては通信量を抑えるためか動画サイトへの接続を制限しているところもあるようですが、まあその辺りは用途に応じてVPNサービスを選んでみてください(NordVPNは動画サイト制限は比較的緩めらしいです)。
というわけで固定IPアドレス問題、解決!