前回の記事
もし平均気温の上昇が「地球温暖化」によるものじゃなかったら?
水面はどれぐらい変わるのか
こちらの記事から数字を抜き出してみましょう。サピエンスが日本列島に生活の痕跡を残すようになった3.8万年前以降について考えよう。彼らはまだ定住しておらず、狩猟採取生活を送っていた。一世代が短く、歴史を伝える文字も持っていなかったので、気付いていたかどうかわからないが、肌寒さは増し、海はどんどん遠くなっていった。今回の視点、列島の広さという意味で言えば、列島はみるみる広くなる。そして、縄文時代が始まる少し前、約2万年前の最終氷期の最寒期には、海面は現在よりもついに約マイナス125mに達した[fig. 7]。
鏡の日本列島 2:日本列島のかたち──なぜそこに陸地があるのか | 生環境構築史
(中略)
地球上のすべての氷床の氷が溶けたときの海面上昇とされる約+70m★10
氷河期の海表面は今よりも125メートル低く、温暖化が進んで氷床が全て溶けた場合には今より70メートル高くなるそうです。記事にならって僕も産総研の地質図Naviで日本周辺図を書き出してみました。
日本列島周辺図
現在
氷河期
温暖化が極まったとき
見てみたい気もする
海表面を上下させただけなので、実際にこの地形になるということではありませんが、それにしてもすごいですね。氷河期とか瀬戸内海含め湾の多く干上がり、黄海に至ってはまるっと陸地になって中国から日本まで対馬海峡の僅かな隔たりを除いてほとんど歩いて渡れるようになってます。この時期の海流ってどうなってたのかな。一方で氷床が全部溶けたときは、日本列島がほぼほぼ島嶼部みたいになってて、これもしかしなくても山しかない国になるってことですよね、、オセアニアなど標高が低い国がなくなるということが良く語られますが、こんなんなったら日本も人が住める場所ではなくなりそうです。少なくとも1億は住めないなあ。
これらの光景を僕が自分の目で見ることはないわけですけど、見てみたい気もします。そのときそこにいる生物がどう暮らしているのかも。氷河期の図とか地図だとただの更地に見えるけど、実際には黄海にだって動植物がいるんでしょうしね。駿河湾や東京湾は残っているけど、潮だまりみたいな場所にどんな海洋生物がいるのか。過ごしやすいかどうかはともかくとして、なんか面白いですよね。そういうの。