プランターに突如生えてきた「草」の正体は何なのか? 2

シソの葉のイラスト
先日、プランターに生えてきた「雑草」が実は大葉だったことが判明して驚きましたが、今度は別のプランターにも「雑草」が。しかし今度はちょっと大葉と違う……?






葉っぱはこんな感じ




周縁部のギザギザが特徴的な大葉と違い、滑らかでツルッとして僅かにウェーブした感じの葉はどことなく茄子を思わせます。雑草と言われれば雑草だし、プランターに植えて「育ててます」と言われたらそう見えなくもないという、、まあ居候なんですけど。

さて、君は誰?



植物判定アプリ「PictureThis」によるとこれは……




アメリカイヌホオズキ(亜 米利加犬酸漿)
Solanum ptychanthum

アメリカイヌホオズキ (亜米利加犬酸漿) は日本各地で見られる雑草です。 小さな白い星型の花を 咲かせ、黒い艶のある実をつけます。 実は鳥が食べますが、熟していない実には毒性があります。



というわけで、残念ながら食用の植物ではありませんでした。「日本各地で見られる雑草です」と言われてしまうぐらい、ありふれた野草のようです。そしてやっぱり茄子科でした。しかも葉や茎など全体に「ソラニン」が多く含まれていて食用には向かないとのこと(下痢になります)。専門サイトでは、


(全草にソラニンを含んでいるが、よく熟した果実には毒がないともいわれている。)

アメリカイヌホオズキ Solanum ptycanthum ナス科 Solanaceae ナス属 三河の植物観察

海外ではイヌホオズキの仲間をハックルベリーと呼び、完熟した果実を食べることがあります。ただ有毒植物でもあり、扱いを間違えると中毒を起こすので、食用はおススメしません。

イヌホオズキ(犬酸漿)(ナス科ナス属)|野田市ホームページ


と書かれていて、茄子っぽい実を付けるらしいのですが、果径は大きくても1センチ程度なのでやはり食用には向かないでしょう。花はかわいいんですけどね。



調べてみると調理して食べてみてる人も

イヌホオズキが含まれるナス科の植物は有毒なものがとても多く、そもそもあのジャガイモもソラニン、チャコニンといった毒素を含んでいます。ドイツではジャガイモ中毒が古くから問題となっており、歴史上たくさんの人が命を落としてきています。

このイヌホオズキも全草にソラニンを含んでいるそうなのですが、一方でソラニンは水溶性のため茹でこぼしたら食べられるようになる、とのこと。

イヌホオズキの代表的な中毒症状は嘔吐や下痢ということですから、ソラニンの含有量はそこまで多くはないのでしょう。 怖いですが、ちょっと試してみることにしました。

身近な強毒雑草「イヌホオズキ」は実は野菜だと聞いたので食べてみた | 野食ハンマープライス


なるほど茹でこぼせば食べられるのか……怖くてようせんけど知識としては大事かも。肝心の味については、


なんていうか、葉唐辛子の野性味マシマシ版といった感じですね。ナス科特有の青臭さとエグ味が風味として強く感じられます。 ただ、葉は歯応えはあるものの筋張っているということもなく、サクサクとして美味しいです。

身近な強毒雑草「イヌホオズキ」は実は野菜だと聞いたので食べてみた | 野食ハンマープライス


ということで、まあまあ食べられるという感じでしょうか。いやあ、料理って科学ですね。



というわけで

とはいえ、茹でこぼしてまで食べる気にはならないので、明日にでも抜きましょうかねえ。申し訳ないけど。色んな雑草が生えるなあ。