【今日のニュースから】ソニーグループが大復活しててびっくりするなど

SONY
数年前は「ソニーの本業は金融業」なんて揶揄されてたんですけどね






東洋経済のこちらの記事

ソニーは傘下に抱える生損保、銀行などの金融事業を2~3年以内に「パーシャル・スピンオフ」するための検討を始めた。現在は100%を保有する金融子会社の持ち株比率を2割前後まで引き下げ、証券取引所への再上場も視野に入れる。

ソニーが金融事業「分離・再上場」に秘めた思惑 完全子会社から3年足らずで「手のひら返し」 | IT・電機・半導体・部品 | 東洋経済オンライン


ソニーグループが金融子会社(ソニー銀行やソニー損保など)の自己資本率を下げて連結からも外すかもという話です。僕の中ではソニーグループは金融業の利益でもってるという認識だったので結構驚きがあったんですが、でも僕のその認識はもうだいぶ時代遅れのものだったんですね。


振り返ってみると、ソニー全体の営業利益が赤字転落の危機に陥るたび、金融事業に救われてきた。テレビ事業などのエレキ部門が大赤字を垂れ流していた2012年度や2013年度はその傾向が顕著で、金融事業がなければ1000億円超の連続営業赤字に陥っていたはずだった。

(中略)

ただ、近年は金融事業以外のゲームや音楽、映画といった事業セグメントの収益が安定してきた。とくに音楽の分野ではサブスク利用者が増加したことなどで、2022年度のセグメント営業利益は2600億円に到達。版権ビジネスの収益が安定的に寄与している。

営業利益で1兆2000億円を稼ぎ出すグループ全体からみて、金融事業の存在感は低下している。

ソニーが金融事業「分離・再上場」に秘めた思惑 完全子会社から3年足らずで「手のひら返し」 | IT・電機・半導体・部品 | 東洋経済オンライン


そうなのか。記事内に掲載されていたグラフを見るとわかりやすいです。






2016年頃までは確かに金融業が屋台骨を支えていた言えると思いますが、その後は金融以外の事業が大復活を遂げて今や金融業の利益は全体の2割ぐらいしかありません。安定して利益を上げられる分、伸びしろも少ないということのようですね。将来また苦しくなることがあるかも知れないと考えると、現状だけ見て手放すのはどうなのかなとは思いますが、リーマンショック以前と比べてもグループ全体の営業利益がとんでもなく増えている現在なので、こういう決断になるんでしょうね。


2010年頃は「ソニーはもうダメだ」「外資に売却されるのも時間の問題」なんて言われていたような気がしますが、今や金融業を手放しても余裕があるぐらいに大復活、いや、前より強くなって帰ってきてました。すげえな。全然知りませんでした。1回諦め掛けたエレクトロニクス関連でも頑張ってるみたいだしなあ(2022年3月期にはセグメント別営業利益でイメージング&センシング・ソリューション部門が金融部門を逆転した)。

6758 ソニーグループ | セグメントごとの売上高・利益等


会社もやり方で随分変わるもんなんですね。勉強になりました。