株式への投資について今考えていること(2023年4月)

投資をしている人のイラスト
世界情勢を追ってるとキリがないのである程度は放置ですが、まったく見ないというわけにも行かず






一時的に上がったものの長い目で見ると下落傾向

3月中旬から下旬にかけて国内株式が値上がりしたおかげで含み益がだいぶ増えていたのですけど、その後は配当金の権利落ちだとか決算だとかアメリカの景気動向だとかで再び国内株式も値下がり傾向になって、損は出していないものの含み益はだいぶ目減りしました。しかしまあこういう局面で資産を株式で持っている時点で予想の範囲内ですし、短期間での売却益を求めているわけでもないので、仕方が無いかなあと思って諦めています。現物で買ってる限りは値下がりしたところで損切りされるわけじゃないですしね。


今後の動向については専門家ではないので予想はしませんけど、ある程度納得出来るなと思っている読んでいる複数の経済評論家の方の話を総合すると、2023年は全般的に芳しくない、アメリカのリセッションが一段落して回復に向かうのは2024年に入ってからで、株式市場が上昇に向かうのもそれからということになりそうなので、今だけでなく今年いっぱいについてもまあうん、値下がりを気に病んでも仕方ないかなと。



じゃあどうすんの

問題はじゃあそれでどうすんの、現金で持っておくの?という話なんですけど、それも一案ではあるのですが、長い目 ―― 例えば僕が年金を受給するまでの20年間とか ―― で見たときには最終的に今よりも株価は上がってると思うんですよね。いやまあ20年後なんか誰もわからないわけですけど、少なくとも直近20年ぐらいはそんな傾向でした。バブル期を除けば70年間基本的にそんな感じと言えなくもない。



(出典:日経平均株価70年 日本経済の動き刻む : Our History | 日本経済新聞社



つまりこれから株が値下がっていくという予想がある現在、新しく株を買っていくというのは(銘柄単位では十分あり得るとしても)基本的にはないかなと思う反面、アメリカのリセッションと連動する形での値下がり(または暴落)が発生した場合には、「本業の業績は悪くないのに市場の雰囲気で値下がりした銘柄」というのがバーゲンセール状態になる可能性があります。企業としては株価が暴落したら直ちに倒産するわけではないですし(普通は逆)、業績さえしっかりしていれば市場が落ち着いたあと買い戻されるのは必然。そこで利益が出るはずという。


素人考えなのであれですけど、空売り……というよりはドルコスト平均法みたいな考え方ですよね。投資額を決めておいて、値下がり局面では口数を増やす的な。まあ、株は基本100株単位でしか買えないので、僕みたいに資金が十分でない人間はドルコスト平均法みたいな柔軟な対応にはなりませんけどね。でもそんな風に考えておくと 株価が下がっても気が楽 です。アマチュアにとってはたぶんこれが一番大事なんじゃないかなあと。本業もあんのに投資でピリピリしてたら体が持たないです。



もうひとつ思うことは:配当性向の変化

株式投資としてはまだまだ新米なのであんまり詳しくはわかりませんけど、なんか最近、配当を出す会社増えてないですか?1株当たり利益のうちどれぐらいを配当金として株主に還元するかということを「配当性向」というらしいんですけど、どうも最近それを上げている会社が多い気がします(Amazonで検索すると高配当を意識した指南本ばっかり出るのはそのせいかな)。

配当性向を上げて株を購入して出来れば長期保有してもらい、株価を維持する的な感じの戦略でしょうか。任天堂創業家と揉めてる東洋建設の例は極端かなと思いますが、基本的な考えはそういうことだと思います。


同社はさらに、“大盤振る舞い”の株主還元策まで打ち出した。これまで配当性向20~30%としてきたが、これを来2024年度から倍以上に拡大し、かつ「年間配当の下限を50円にする」とした。

年間配当50円という水準は、今2023年度の純利益計画(1株当たり純利益52.14円)に単純に当てはめると、配当性向が96%になる。時田執行役員は「仮に配当性向が100%になっても、(新中計の期間は)年間配当50円の下限は守っていく。株主さんに対して、いままでとは違う姿勢であることを強調していきたい」と語る。その後、東洋建設は4月4日に、2023年度から2025年度の3年間は配当性向を100%(下限50円)とすることを追加で公表した。

新中計の内容について、時田執行役員は「YFOへの対抗意識は働いていない」とする。だが、YFOが提示するTOB(株式公開買い付け)価格1000円よりも株価をつり上げて、買収を断念させたいという腹づもりがあることは間違いないだろう。これに株式市場も好反応し、東洋建設の株価は3月28日の場中に957円をつけた(2023年2月末終値886円)。

任天堂創業家VS東洋建設「武力衝突」突入の緊迫感 | 建設・資材 | 東洋経済オンライン | 社会をよくする経済ニュース


僕のポートフォリオの中にも業績を反映してかかなり積極的な配当をしてくれる会社はいくつかあるので、それらの株式を保有し配当を受け取ることで値下がり分は補えるような気はします(含み益と違って配当金は税金が掛かるのでそこが面倒だけど)。もちろん業績が落ち込むようなことがあったらこの皮算用はダメになるので、そこだけは見て行かないと行けませんけども。



というわけで、まとめ

多分これから国内も海外も株価が下がります。短期で利益を出すのはアマチュア投資家には難しくなりますが、慌てずによく見てチャンスがあれば買う・買い増すという姿勢で行きましょう。今は多少目減りしてもそのうち何とかなりますよ。たぶん。知らんけど。



「高配当を意識した指南本」て例えばこんなのです。買ってないけど↓