今だからわかる、サラリーマン時代だって貯金は不可能だった

貯金 2019年3月
たまたま出てきた過去記事を読んでセルフツッコミ。ほんの3年半前の記事なんですが






「サラリーマン時代になんでもっと貯金しておかなかったんだろう」

読んだ過去記事はこれ。


「いつ店やるの?」という質問に「お金貯めてからかな」と長年答えてきたのですけど、貯金がね、なかなか貯まらないんですよ。サラリーマン時代に比べたら飲みに行く機会をほぼゼロにして、外食も控えて慎ましく生きているはずなんですけど、貯まりませんね。原因はシンプルで収入が少ないからです。サラリーマン時代も薄給でしたが、フリーター時代はその薄給のさらに7割程度しか給料がなく、それでも飲食の勉強のためにと思って飲食で働く時間を増やして頑張ってみたんですが(1日14時間ぐらい立ち仕事)、グラフを取って見返してみるとそれでも微増ぐらい?

「修行」と貯金を両立させるのはとても難しいことがわかった – NOBODY:PLACE


その中で、こんなこと書いて嘆いているんですけど、


僕の場合は割と不可抗力な感じで退職→転職になったんで、急な感じは否めませんでしたが、それにしてもサラリーマン時代にもうちょっと貯金できなかったんかと。何にそんなに金使ってたんだろう。飲み代だけで月に5万、食費で月5万とか使ってたんだろうか。今となってはわかりませんけど、そうじゃないと計算合わないんですよね。

「修行」と貯金を両立させるのはとても難しいことがわかった – NOBODY:PLACE


いやあ、無理でしょ。


エンジニアとして正社員で働いていた2010年の時給が1,400円です。税金と社会保険を支払った手取りが月24万ぐらいでそこから家賃を払い生活費を出すと残りが恐らく12万ぐらいか。で、個人の買いものとか遊興費とかがそこから出ていくわけなので計算上は月5万とか貯金出来ることになりますけど、2010年というとそれでも待遇改善を求めて交渉していたところなので、まだマシ。それ以前は時給1,000円とかだったと思うんですよね。残業代が支給されない時代もありました。

時給1,000円で残業代なしだと手取は20万円前後、実家住まいとか食費を極端に切り詰めるとかじゃない限り貯金は難しいです。そんな時代を振り返って「お前もっと貯金しておけよ」というのはさすがに自分がかわいそうだろう……



僕の人生はお金の貯まらない構造だった

一時的なものかも知れないしバブル的なものかも知れないけれど、当時に比べると今の収入は少し増えている(というか昔がワーキングプアすぎ)ので、今しかないと思って頑張って貯金しています。

引っ越しを機に中古マンションを買うという話も出てきて、それだと住宅ローンを組むことになるよね(45歳で30年ローン)、銀行の融資を通すには手持ち資金が必要だよねということで、今している貯金が将来の開業資金になるのかどうか怪しくなってはきましたが、まあでも前金で貯金を吐き出すというわけではない(手持ち資金がある方が融資は通りやすい、融資を受けるのは購入額のほぼ全額)のでお金は残ります。エンジニアとして働けるのは60歳までと考えるとあと15年、もう少し積み上げておきたい。


貯金ていうのはこういうベースがあって初めて出来るものだったんだなあと今強く感じています。昔から資産運用の話やフィナンシャルプランナーの話は好きでよく読んでたんですけど、どこか遠い世界の話みたいな感じだったんです。みんなこうやって貯金してたんだなあ。(みんなは)そりゃ貯まるよな。(僕は)そりゃ貯まんねえよ。僕の人生はお金の貯まらない構造だったんだなあ。そりゃ仕方ねえよ。うん。