感想は:面白かったです
総プレイ時間は51時間。思ったよりは時間が掛かった気がしますが、後半10時間ぐらいはアビリティ獲得のためのレベリングだとか、最強武器を取得するためのチョコボミニゲーム制覇だとかしてたので、実際にストーリーを追っていたのは40時間もなかったかなと思います。昔の印象では「FFはムービーが綺麗でストーリーも感動的だけどゲーム性は薄い」だったんですけど、どうだろう、FF9に関してはほどよくバトルやアクションもあって楽しめた感じがしました。難しいと思ったところはなかったけれど、しっかり準備しないとキツいなという部分は、雑魚敵相手にもあったので。アビリティがなかなか良く出来てる。ストーリーに関しては……うん。ガーネット(ダガー)が可愛らしいですよね。気を張ってるところとか、肝心なことは言えないところとか全部ひっくるめて。
まあ個人的には最後のシーンの前の、スタイナーとベアトリクスの所作が一番の泣き所でしたが。美女と野獣がわかり合えただけでなく愛し合えた所はほんと良かったなあと。まあ、野獣度合いで言うとむしろベアトリクスの方が野獣なんじゃないのか説はありますけどね。
迫害されていた王女が盗賊の手によって王宮を抜けだし、様々な経験を経て女王として戻る。そして英雄となった盗賊と再会して幸せに暮らす……ありがちといえばありがちなストーリー展開かも知れないけれど、でも「これでよかったんだよな」って思えるから不思議。これで誰か1人死んでたり、クジャが悪いやつのまんまだったり、逆に何もなくラスボス倒しました平和ですだったら薄味に感じたんだろうし、色んなことを含めてファイナルファンタジーってこういうゲームだよねっていう。ある意味懐かしい。
ミニゲームは「惜しかった」
代表的なミニゲームは「カード」と「チョコボ」なんですけど、「カード」はなんかすごい惜しい気がしました。カード
ゲームとしてめちゃくちゃ良く出来てるんよ。良く出来てるんですけど、いまいちわかりにくい。ちゃんとしたチュートリアルがないんですよね。カードに記載されているアルファベットが属性で、数字が物理攻撃力だったり魔法攻撃力だったりし、その相性で勝負が決まるってのがゲームの肝なんですが、誰も教えてくれません(攻略サイトを見よう)。入手出来るカードにしても対NPCで勝つか、モンスターと戦った報酬で貰えるかで増やせるんですけど、どうもね。なんかね。カード専門に売り買いするショップとか武器防具やアイテムと交換してくれるショップとかさ、カード取得のための依頼イベントとかあれば、どうやったら増やせるかみたいなのわかると思うんですけど、いきなりホイって実戦に放り込まれても。
さらに言うならこれが本編に絡んできたらもっと面白かったと思うんですよね。リンドブルムの本編を進める上で、カードゲームによる連戦があるとか。そういうのがないと「暇ならやっても良いけどやらなくても良いやつ」でしかなくて、ちょっともったいない。
チョコボ
こっちはこっちでやってくと面白さはあるんだけど、いかんせん作業ゲー、運ゲー。同じことをずーーーっと繰り返さなくちゃいけないのは正直苦痛でした。最終的に制覇は出来ましたけど、もうちょっとなんかこう工夫が欲しかったなあ。すごいアイテムが売ってる街に行くためにそらチョコボが必要とか、なんかこう必然性みたいなのが欲しかったです。クリア後は何もなし
寂しいけどいやこれもうほんとに仕方ないことだと思うんですよ。クリア後におまけがあるのなんてここ10年ぐらいで生まれた習慣だと思うし、2000年に発売されたゲームをリマスターしただけのゲームにそれを求めるのは酷ってもんでしょう。もし仮にクリア後のやりこみ要素でもあれば、そこでカードなりチョコボなりの極めがあってもいいかなと思うけど、まあね。本編のエンディングを見て、「ああよかったね」で終わるのが本作の正しい終わり方なのかなと思います。はい。繰り返しになりますけど、ゲーム自体はとても面白かったので満足です。リマスターダガーの頭身何とかならんかったんかと思わなくもありませんが、それもまたご愛敬かな。
というわけでFF9でした。次は既にSteamで購入済みのFF10、、の予定だったんですけど、ものすごく長い間積んでしまっている名作ゲーム「Portal」「Portal 2」があることを思い出しましたので、次はそちらに行く予定です。最近やってなかったスタイルのゲームなのでとても楽しみー。