西陣アパート(UR都市機構西陣団地)がレトロ感満載ですごい件

西陣織で有名な西陣地区の真ん中辺りに「西陣織会館」というのがありまして、西陣織を紹介したり体験したりできるスペースがあります。新型コロナウイルスが流行する前は修学旅行生や観光客を乗せたバスが頻繁に出入りしていたものですが、ここ2年ほどはかなり静かで賑わうのはワクチン接種会場になったときぐらい。最近になってようやく修学旅行生が戻ってきまして、時折見掛けるようになってきました。






築56年「西陣アパート」

で、その西陣織会館の奥(西側)に「西陣産業会館」というものがありまして、クラフトビールを造っている西陣ビールの醸造所があるビルなんですけど、高さだけでなく大きさもけっこうあるので周りが背の低い住宅地であることもあってかなりの威容を誇っています。「西陣産業会館」というからには10階建てビルの上の方まで事務所などが入居する商業ビルなのかなと思っていたのですけど、市中心部から離れたところにそんな商業ビルがあるわけもなく3階から上は集合住宅になっていて入口には「西陣アパート」という表札が掛かっているのでした(現在の正式名称は「UR都市機構西陣団地」)。


10階建てのうち、3~10階が「西陣」の住戸です。建物は口の字型の構造をしており、内部の渡り廊下から空を見上げることができる抜け感があります。エレベーター棟の外壁には、西陣織の図柄があしらわれているのもワンポイントに。 単身者からファミリーまで幅広い世帯が暮らす物件で、歩いて5分の場所に救急から往診まで西陣エリアの地域医療を担う「堀川病院」があり、いざというときも安心です。

西陣住まいリポート(京都府)|関西エリア|UR賃貸住宅


築年月は1965年4月ということで、築56年の物件。これだけデカいビルが築56年ていったらそりゃもう雰囲気がありまくりです。実際の設備がどうなってるかっていうと、単身用の部屋とファミリー用の部屋両方があり、単身用は和室6畳の1DK、ファミリー用は和室6畳、和室6畳、和室3畳の3K。基本和室です(画像は「西陣アパート – マンションノート」さんからお借りしました)。







部屋に洗濯機を置くスペースはなく、共用の洗濯場が各階にあります。階によって単身用が男子(3~8階)と女子(9~10階)とに分かれているのも面白いですね。単身女子のフロアといってもファミリー用も同じ階なんだからそれで区別できてるの?って気はしないでもないですが。







知る人ぞ知る、マニアの中では名の通っている建物らしく、ANIとセク山さんも行ってました。そうなのか。



ひきつづきスチャダラパーのANIさん、セク山さんと散歩中です。最終回となる今回は西陣の団地へ。ああ、散歩っていいよなぁ。と思わせてくれる、暮れなずむ街のおふたりなのでした。

with ANI(ラッパー)、セク山(DJ) around 河原町~丸太町~西陣団地〈京都市〉#3 | うちまちだんち



建物がコの字になっていて全ての廊下から中庭が見下ろせるようになってるんですね。なんというレトロ感。「正しい団地感」が満載です。残念ながら住人以外が立ち入るには許可が要るんですが、ぜひ中庭から見上げてみたい。

こちらで建てられた翌年(1965年10月)の写真が見られますが、回りとのギャップがものすごく、当時如何に先進的な建物であったかがわかります。なんでこんなとこにこんなデカい団地建てたのかねえ。


7days scene空から見た団地と街 昭和40年代篇_02 西陣団地 | うちまちだんち


中庭の様子はこちらの記事にも。


勝手不動産/普段観光社: 西陣団地



そんな西陣アパート(西陣団地)の賃料は

築56年でも満室なのか、現在募集中の情報を見つけることは出来ませんでしたが、管理しているUR都市機構のデータでは「家賃:18,200円~60,300円」「共益費:3,270円/8,900円」となっていました。間取りを考えると、1Kの単身用が月18,200円(共益費3,270円)、3Kのファミリータイプが月60,300円(共益費:8,900円)ということでしょうか。3Kの方はちと高いかなと思わなくもないですけど、1Kはべらぼうに安いですね。場所的に同志社の学生とか住んでるのかな……と思ったけど、単身といったって学生とは限らないか。回りにいくらもあるし、年金生活されている方にもちょうどいいかもなあ。


住む予定はありませんが、一回ぐらい内覧してみたいですね。忙しい不動産会社の人の時間をいただくのもアレなのでしませんけど。天井とか隣の部屋とのスペース感とか、共用スペースの雰囲気とか、どんな感じなんだろうなあ。超気になる。