最近はあんまり道具を気にしないという話

習字のイラスト(墨筆)
16年前に書いた自分の記事を読んで。



先日、仕事用にマウスを買った話をしたのだけど、マウスにせよキーボードにせよ身近な道具って大切だと思う。まぁそういうことが高じてプログラマー、エディターの中には部屋にキーボードがごろごろ転がってたりマウスがあるのにトラックボールも持ってたりする人もいるらしいのだけど、まぁ僕はそこまでではないにせよ、いやストレスが溜まる状況では仕事できないですよ。あ、正確に言うと、ストレスなんてどうしたって溜まっていく物なので道具を変えるだけで少しでも減らせるなら減らしたい、と。

気になる新製品 – ロジクールのゲーマー向けハイエンド・マウス – NOBODY:PLACE


そういえばそうでした。当時は道具にこだわりがあって使いにくいもので1日何時間も仕事するのはストレスフルだし死んじゃうと思っていたのでした。自分のキーボードやマウスを職場に持ち込むだけでなく、仕事で使うPCすら自分でパーツ調達して組み立ててました。



今はそういう思いがゼロか?といわれるとそこまでではないですけど(例えば料理のときに使うナイフは自分のナイフでなるべくやりたいし、PCは今でも自作PCです)、でも以前と比べるとかなりこだわりはなくなりました。特にプログラムに関連するツールについては割ともうなんでも良い感じです。

それは1回Webエンジニアを辞めて飲食専業になったことが大きくて、辞めて4年半経って復帰したときにそういうのはもういいかなと。非常勤みたいな期間限定みたいなスタイルでの雇用(というか契約)でしたし、いつ辞めるかわからないのに自分用のツールを揃えてもらうのも申し訳ない/揃えるのももったいないってのもあって、あるものをあるままで使おうと。



復帰後の環境はこんな感じ

パートタイムエンジニアのとき

  • PC …… iMac
  • キーボード …… Magic Keyboard
  • マウス …… Magic Mouse

復職時

  • PC …… mac mini
  • キーボード …… Magic Keyboard
  • マウス …… Magic Mouse
  • モニター …… DELL

在宅勤務後

  • キーボード …… Logicool K375s
  • マウス …… Logicool M510
  • モニター …… BenQ


大体どれも会社が購入したり前任者が使用したりしていたものです。在宅勤務後のものは私物ですがキーボードは2,400円、マウスは2,900円(9年以上使用)、モニターは18,000円ですが12年前に買ったもので現在も使っています。「あるもの感」がすごい。



仕事に対する「マインドセット」

もちろんフリーランスになって在宅勤務でがっつり持続的に働くようになってからは、少しは環境整備もしました。キーボードを新調したりトラックボールマウスを使い始めたり。「弘法筆を選ばず」ということわざはあるけど実際のところ弘法大師も良い筆を探してめっちゃ選んだらしいので道具を選ぶのは大事だとは思うんですけど、でも「そうじゃないと死んじゃう」っていう感じはなくなりました。なきゃないであるものでなんとか出来るし、それでパフォーマンスが変わるってこともないなーと。そう考えて余裕持ってればストレスに感じることもないし。

そういう意味では歳取ってこだわりがなくなったというよりは、仕事に対する「マインドセット」が変わったのかなと思います。手元のフィーリングがどうかではなく実際のパフォーマンスにだけフォーカスする感じ?どんな機材使っても少し使えば慣れるし、慣れればパフォーマンスは変わらないし、ストレスは感じなくなるし、そこに使うエネルギーがもったいないかなあと。道具にこだわるのも大事ですけど、一方でそういう「マインドセット」を持っておくのも大事だなあと最近は思っています。ないものを求めて文句言っても仕方ないですし。



ま、そうは言ってもトラックボールマウス、慣れて来たらスゲー使いやすいですけどね。こだわりはなくなってもそういうのは嬉しい。それは変わりませんけどね。