「23歳の社員候補」にご注意

1対1の面接のイラスト(男性)
ちょっとした捜し物があって昔の日記を読み返してたらなかなか面白いエピソードがあったので記事にしてみました。






2019/12/24(火)の日記

12月頭に入社した社員2人のうち1人が出勤1週間で音信不通になりました。多分そのまま辞める。要領がかなり悪く覚えも悪く仕事が出来なくて、少し厳しめに指導されているのを見掛けたのですが、指導の内容自体は「そりゃいわれて当然だよな」という指導でもあったので、ちょっと難しいのではと思ってたら案の定。少し消極的なタイプだったので、個人店で少しずつ仕事を覚えてく方が向いてるのかもしれませんね。料理人のキャリアの積み方はよくわかりませんけど。


で、その彼の話から派生する形で過去にいたとんでもない人たちの話を聞いて驚愕そして爆笑。一番面白かったのは、同じ「23歳」「男性」「社員候補」で採用されたMさん。彼は採用になったものの、出勤予定だった日に出勤せずそのまま音信不通に。学生バイトだとままあるので、またかよと社員一同げんなりしていたら、数ヶ月後に同じ名字の「23歳」「男性」が応募してきて。「よくある名字なんかな、偶然ってあるんだな」と思って面接に来た人を見たら「どっかで見たことある……」、そりゃそうだ、出勤せずにばっくれたMさんがもう一回応募してきた(笑)そんなことある?(笑)


しかもあろうことか、会社はその人を採用したんですね。よほどの人手不足だったのか、面接の印象が良くて前回のことは水に流してってなったのか、採用担当者の目が節穴だったのかよくわかりませんが。そして出勤日当時、無事、音信不通に(笑)なにやってんだよwww面白すぎんだろwww


他にもいろいろと変な人列伝みたいなのを聞いたけれど、ちょっとあんまり書けない。今のキッチンはほとんどまともな人ばかりで安定しているけど、むしろ今のほうが例外的なのか。いやあ料理人て変な人多いんですね。そんな気はしてたけど。


3行でまとめます

  1. 「23歳」「男性」「社員候補」で採用されたMさんが、出勤予定日に出勤せずそのまま音信不通になる
  2. 数ヶ月後に「23歳」「男性」という同姓同名のMさんが応募してきた
  3. まさかの音信不通のMさん本人でなぜか会社は再び採用、そして出勤予定日にはやっぱり来ない



意味がわからない笑



恐らく採用面接をしたのは当時の料理長で、良い人ではあるんだけどかなり隙も大きい人であったのでそのぐらいのことはやるかもなあという感じ。にしたって採用すんなよ笑



普通であることを感謝される世界

もしかしたらサラリーマンでも一定数頭おかしい人ってのはいるのかも知れませんけど、フリーターとかフリーランスとかの世界になってくるとその割合がぐっと上がる気がします。理解を超えてくる人ってのが結構いる。そんなことしねえだろ、そもそも君にも得ないよねみたいなことを平気でやってしまう人。


料理人として働いているとき、社会人として普通のことをしているだけで感謝されることがあって、なんでそんな大げさなことを言うんだろう?自分は大して優秀な人材でもないのにと思っていたんですけど、自分の前にいた人や後から来る人を眺めていた限りでは、普通のことを普通にやることが出来ない人が山のようにいるってことみたいです。

上の日記を書いたときに働いていたレストランでも、上司の指示を理解しそれに忠実に堅実な仕事をしていたらいつのまにか重要な戦力として数えられてました。別にすごい技術があるとか、すごい知識があるとかではないのに、言われたことを言われたようにやること自体が既にスキル的な。


フリーランスのプログラマとして参画している場所でもそうで、どこに行っても「面談時のスペック通りに働ける人」というだけで感謝されました。なんですかね、、盛る人、全然仕事が進まない人、連絡してこない人、いなくなる人、チームのルールを守らない人、どんなエンジニアも採用しないような独自のルールに則って仕事しようとする人、指示を聞かない人、指示を自分で書き換える人……挙げればキリがないですが、僕が優秀かどうかはさておき、そこに行っても喜ばれて重宝されるというのはそういうことなのねと思いました。普通、それだけで価値のある世界。


いやあ、、そんなんで良いのかよといつも思ってるんですけどね、、世の中そんなもんらしいです。