給与不足の話、その後

給与明細書のイラスト
飲食店の2020年11月分と12月分の給与について、手元で確認出来る勤務時間と給与明細に記載された勤務時間が違っていて、2ヶ月で14時間少なく振り込まれていました。



この話は、別の主題で書いたこちらの記事で軽く触れています。


自らのミスをプログラムという「よくわからないもの」のせいにしたい人たち – NOBODY:PLACE
自らのミスをプログラムという「よくわからないもの」のせいにしたい人たち(続き) – NOBODY:PLACE


最初、僕の勤務時間を管理している料理長に確認したところ「どうやらソフトウェアのバグで5時間少ないみたい」という返答があり、勤務時間が正確でないことを認識してもらったのは良いのだけど数字が全然違うので、再度経理担当に確認していただくようお願いし、翌週、「不足時間がわかったけどどうするかは僕では決められないから、店長から伝えてもらいます」という返答、店長からは「全部で19時間足りてないことがわかったので、不足分については1月分の給与と一緒に振り込まれます」との回答がありました。

2人とも「そんなことあんの?」ときつねにつままれたような感じでしたが、きちんと訂正されて良かったです。不足時間が僕が確認した時間より増えてる理由はよくわかりませんけども(明細来てから再度確認します)。最終的には1月の給与と一緒に不足分が振り込まれて、この問題は解決しました。



原因は何だったの?

最初は「ソフトウェアが勝手に間違った計算をした」的な説明でしたが、口ごもる店長に詳しく聞いたところ、どうやら店で設定したシフトの設定と経理担当が設定したシフトの設定とが違っていて、店の設定で計算すると正しい勤務時間が出るところ経理の設定だと余計な時間が差し引かれて少なく見積もられてしまっていた、ということのよう。あー、明らかに人的ミスですね。

面倒くさいんでそれ以上聞きませんでしたけど、もしそれが原因だとするなら全スタッフの特定のシフトの給与が間違って計算されているということですよね。アルバイトだけでなく社員も6時間未満の勤務の日(半勤)があるので、全従業員、料理長も店長も給与が少なく振り込まれていると思うんですが、その辺きちんと検証して報告された形跡がなくて、明細を見て指摘した人(=僕)以外は訂正されない感じ?それとも説明なしに不足分の振り込みだけが行われるのかしら。


イタリアンシェフ14


ダブルチェックは必要

僕は過去の経験から給与明細はあんまり信用していなくて、受け取ったら必ず内容をチェックするようにしています。おかげで不足しているのがわかったけれど、もし明細をきちんと見ていなかったら誰にも気付かれることなくそのままスルーされてたってことですね。おそろしー。可能性としては多く振り込まれる可能性だってあるわけだから(居酒屋の時経理担当が深夜手当の時間を一桁間違える(6時間6分→66時間)というすごいミスがあって、その先2ヶ月給料が差し引き0円になったことがある)、必ずしも常にこちらが被害者という話ではないけれども、ダブルチェックは必要よねという話ではあります。ただ悩ましいのは、給与額って本人と経理しか知らないことでなかなか第三者のチェックってしづらいのよね。「チェックの回数を増やしたところでミスする確率は下がらない」というのがリスク管理の基本ですが、まあでも今回に関しては2人がチェックして見過ごしたらそれはもう仕方がないという話ですし、出来るならしましょうねという話かなと。








ミスを防ぐ、可視化するのって単純だけど難しい

「給与明細なんて見たことないよ」という人、サラリーマンでも結構いるんですけど、経理担当も人間なんでミスは起こりえます。特にシフト制など給与計算が複雑な場合は起こりうる。内製エンジニアの会社なんかいまだに手動タイムカードを物理的に集めて給与管理ソフトに手入力して計算して支払っているので、経理担当の女性がきちんと仕事こなせる人だというのはよく知っているけれども、それでもやっぱり心配。作業が属人的になっているしもし彼女が退職・休職などしたときには、代理の担当者がミスする可能性はすごい高い。

もちろん今回の話みたいにタブレットでタイムカード管理しても設定ミスということもあるから、その方が良いとはいいきれないのですけど、例えば従業員側でも自分の勤務時間と支払い予定額がサービス上で確認出来るようになったら、多少はミスが可視化されるんじゃないでしょうか。僕が推してるスマレジの「タイムカード」ならそれが出来るっぽいですけど、それでもやっぱり従業員が見なければ同じだしなあ。ミスが起こらないようにするって単純だけど意外に難しい。