「Call of Duty」がチート対策をすると聞いて遠い昔MMORPGを辞めた理由を思い出した

「Call of Duty」(以下、CoD)がかなり大がかりなチート対策をすると発表しました。



ゲーム大手の米Activision Blizzardは10月13日(現地時間)、人気ゲーム「Call of Duty」の新たなチート(不正行為)対策システム「RICOCHET Anti-Cheat」を発表した(「ricochetは跳弾という意味)。年内に「Warzone」と「Vanguard」に適用する計画だ。

RICOCHET Anti-Cheatは、サーバ側の機械学習アルゴリズムを含むツールと拡張機能、プレイヤーがインストールする必要のあるカーネルレベルのドライバで構成される。Activisionはカーネルレベルのドライバについて「PC上のソフトウェアとアプリを監視、管理するための高レベルのアクセス権を獲得する」と解説した。「ゲームとのインタラクションの処理を行い、ゲームを(不正に)操作しているかを判断する」。

「Call of Duty」のカーネルレベルのチート対策「RICOCHET Anti-Cheat」始動 – ITmedia NEWS


プレイヤーが意図的に停止出来ないレベルで監視ソフトウェアを動作させて、ソフトウェアなどによる不正操作を検知するということらしいです。パターン的に最初は誤検知で混乱するんじゃないかなと思ったりもしますけど、MMO、特にPvP型のMMOではチート行為はプレイヤーに直接影響のあることなので日々色んな対策を取っていくのは重要なことであろうし、また同時にそれを回避してチート行為を行おうとするというのもまああるだろうなという感じではあります。

CoDをプレイしたことはないのでどんなソフトウェアがあるのかよく知りませんが、例えば照準を高性能にするとか敵を自動追尾するとか射程を伸ばすとか回避行動をサポートするとか?どれがあっても使用・未使用で大きな差が出そうです。



チートの話題でいつも思い出すのはリネージュのこと

僕の人生でMMOに本気でハマったのって実は1回しかなくて、2000年代前半頃にやってた韓国製MMORPG「リネージュ」。レベルを上げながらパーティを組んでダンジョンなどを探索したり、組織を結成して他の組織と城塞をとりあったりといった感じのゲームだったんですが、その頃既にチートとbotが酷くて。城塞を取りあう部分についてはかなりの人数が参加するPvPだしチートの有無はよくわからないんですけど、一番酷かったのはいわゆる「狩場」での自動プレイ。

完全放置型の自動レベル上げソフトウェアから、半自動のソフトウェア、動きのスピードを極端に上げるものなどいろいろありました。モンスターは無限に沸き続けるわけではなく特に稀少なモンスターは取り合いです。そんな環境でチート行為をされると、他のプレイヤーにとっては直接的に損失になるわけです。「今日は火山でレベル上げをしよう」と言って出掛けても、モンスターが出現した瞬間に犬を連れたソロプレイのプレイヤーがわらわら寄ってきて駆除していく。フィールドには世界中のプレイヤーがいましたが「誰かが手を付けたモンスターは攻撃しない」というのが共通のマナー。でもチートやbotはそんなのお構いなし。そんなところじゃ正常なプレイは出来ないですよねー。

結局、稼げる狩場は全てそうしたプレイヤーに占拠され、やることと言えば街でチャットするしかなくなって、だんだんインしなくなりました。インストール時に監視ソフトを入れてゲーム起動時に一緒に動かすなど、制作元のNCSoftも頑張って対策してくれてたんですけどね……追いつかなかったみたいです。



MMOではチート行為は止めておきましょう

Minecraftなど多くのゲームで配布されている「MOD」もチート行為と言えばチート行為です。SkyrimやってたときもいいだけMOD入れて楽しんでました。ただそれらはオフラインで個人で楽しむだけ(Minecraftだと特定の仲間とオンラインでというのあるけど)で、そのことが誰かの損失になることはありません。でもオンラインはねー。ほとんどが誰かの損失になるわけでね。

かつてのゲームでは、チート行為でレベルを上げたり金やアイテムを稼ぐことは、多くの場合アカウントやアイテムを現金で販売するRMT行為に繋がっていました。一説にはそういう行為がマネーロンダリングに利用されているという話もありましたし、犯罪の一部を構成している場合もあります。チート行為に関しては「やらない、関与しない」が重要。最近はMMO的なゲームをさっぱりやってないので、今もあるかどうかはわかりませんが(多分あるんでしょう)。