「ヘクタール」ってなんだっけ?

山と川と畑のイラスト(背景素材)
「㏊」「ヘクタール」って例えば農業の記事とかでよく出てくる単位なんですけど、メートル法と互換性はありつつも「ヘクタール」と「平方メートル」ってどういう位置関係なんだっけっていうのをいっつもうろ覚えでいまいち記事内容が分かんないので、もう一度小学生に戻ってきっちり調べておこうかと。



ヘクタール(hectare[† 1][† 2][† 3]、記号:ha)は、メートル法における面積の単位のひとつであり、10 000 平方メートルである。 SI単位ではなく、「SI単位と併用できる非SI単位」である[1]。「SI単位と併用できる非SI単位」には、他に、時間の分・時・日、長さの天文単位、角度の度・分・秒、体積のリットル、質量のトン・ダルトン、エネルギーの電子ボルト、比の対数のネーパ・ベル・デシベルがある。

ヘクタール – Wikipedia


「SI単位」ってのは「国際単位系」と呼ばれる単位系に属する単位のことので、「国際単位系」というのはメートル法に汎用性を持たせて世界共通単位にしたものということらしいです。ヘクタールは「SI単位」ではありませんがそれと併用出来る単位ということであり、先に書いたように互換性があります。なるほど?



変換式

1a = 100㎡
1㏊ = 100a = 10,000㎡
1㎢ = 100㏊





なるほど?



実際に記事を読んでみよう

米価下落は消費者にはメリットだが、農家には打撃となる。そもそも、コロナ前から肥料などの値上がりが農家経営を圧迫していた。父と息子の3人で、コメ28ヘクタールと大麦・小麦31ヘクタールを栽培する井田さんの農業法人も、給与や経費を除くと「利益はほとんど残らない」という。

米価維持「もう限界」…輸出も増えず イチゴは好調、政策が左右(西日本新聞) – Yahoo!ニュース


井田さんの農地は米が28㏊、小麦が31㏊。つまり米は0.28㎢、小麦は0.31㎢で合計0.59㎢。仮に正方形だったとすると770メートル四方ってことになります。京都御苑は東西が約700メートル南北が1,300メートルなので、京都御苑の半分よりも大きい。そうやって年の中で農地の広さをイメージすると僕が思ってたよりも随分広い農地だってことがわかりました。京都の北部や西部で見掛ける農地はだいたいその1/10もありません。

で、記事の内容はそれだけの農地で農業やってんのに利益がほとんど残らないということなので……なるほどそれは大変だ(ようやくわかった)。






「㎢」「平方キロメートル」を使って表現するわけにはいかんだろうか

特に農業系記事の習慣として農地の広さは「㏊」「ヘクタール」を使って表すっていうのがあるような気がするんですけど、ぶっちゃけ限られた人たち以外今はもう使わない単位なのでいまいち実感が湧きません。広いのか狭いのかもわかんない。都市部には「1㏊」で想像出来る土地ってのがないんですよ。メートルなら至るところにあるんですけどね。農業に携わる人たちにとっては便利な単位なんでしょうし今後も変わらないだろうとは思いますが……なんとかなんないですかねえ。