Teslaの株がものすごく上がってるのもそういう話でしょうし(実際にはCO2排出権の取引による利益がデカいという話だけど)、レンタカー会社も導入するよね。
米レンタカー大手のHertzは10月25日(現地時間)、米Teslaの電気自動車「Model 3」を2022年末までに10万台購入する計画を発表した。Model 3のレンタルとグローバルなEV充電インフラの拡充も計画する。
レンタカー大手のHertz、Tesla Model 3を10万台購入 11月からレンタル開始 – ITmedia NEWS
国内でもそういう流れになっていくだろうと思うんですけど、なんだろうなあ、化石燃料を燃やす代わりに電気を使うことでCO2を削減するという仕組みそのものは理解出来るものの、その電気はどこから持ってくるつもりで皆さん話してるんだろうってものすごく疑問なんですよね。
電気を作るとCO2が排出されるんですよ
環境のためにCO2を削減して電気の使用量を増やすということは、すなわち原子力発電所を増やさないと対応出来ないってことじゃないですか。火力発電所を増やして電気を作るのは本末転倒、水力発電所はもう限界っていうぐらいたくさんあるし今から大型のダムを造るって行ってもあんまり受け入れられそうにない。原子力でも火力でも水力でもない発電技術って、細かいのは色々あるけれど、ぶっちゃけちゃんと実用化出来てるのってどれぐらいあるんでしょう?例えば太陽光発電が日本を支えられるようになるまであと何年かかりますかね?要するに、現実的に考えると、電力の消費量が増えるとCO2の排出量も増えるんです。
CO2排出権取引って胡散臭くね?
そういう風に考えていくと、CO2排出量削減からの電気自動車っていう流れはエコでもなんでもないよなあと思うわけです。それよりもCO2やNOxの排出を抑えるような技術を開発しながら、発電量を大きく増やさなくて済むように上手に化石燃料を使っていく方がよっぽどエコなんでは。排出権取引とは基準以上のCO2を排出する企業が基準以下の排出企業から排出枠を買い取る制度だ。テスラ車はすべてEVなので、テスラが売ったクルマは走行中にCO2を排出しない。そのため基準内でCO2を排出する枠を丸々持っている。 一方、ガソリン車などを大量に売っている大手自動車メーカーの多くは基準を超えてCO2を排出してしまう。その排出枠をテスラから買っているのだ。
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仮に今街を走っている自動車が全部BEV(バッテリー式電気自動車)に移行したとして、消費電力はどれぐらい上がるのか。自動車メーカーは形の上ではCO2排出を減らしたことになって工場などにCO2排出権を売って儲かることになるわけですけど、現実的に考えると原子力発電所を増やすのは不可能だから火力発電所を増やすことになるわけで、実際には電気自動車を売って火力発電所を増やす原因を作り間接的にCO2排出量を増やすことになってるんですよね。おかしくないですか。CO2排出権取引ってほんとに正しいの?
それともあれかな、「聡明な人類は突如画期的な発電方法のアイディアがひらめく」とでも言うんでしょうか。
……ま、現実は非情なんですけども。
それでもポルナレフは結果的に生き残れたわけだし、ひょっとして近い将来ほんとになんとかなっちゃうのかもしれませんけど、今のところ電気自動車はじめCO2排出量削減に伴う各種アクションて基本的に詐欺的だよねと思っています。だってその方向では実現不可能だし。実現不可能なのに見ない振りして大金動かしてるし。正常じゃないよね。