調理師免許取得に向けて 2/4(学習編)

料理を差し出しているシェフのイラスト(男性)
前回は調理師試験の準備として参考書を購入しました。学校に通うなどの選択肢もあると思いますし、人によってはその方が有効かも知れませんが、僕個人としてはこれで上手くいったので参考にしていただければと思います。






学習時間の目安

試験1ヶ月前からは集中的に勉強する日を作ったりもしました(「試験対策編」として書く予定)が、基本的にはこんな感じで勉強しました。


1日30分の勉強を4ヶ月続ける


4ヶ月っていうと大体120日ぐらい。必ず毎日勉強したというわけではないので100日ぐらい?総計で50時間ぐらい。もっと集中的に勉強できる人なら準備期間はもっと短くて良いと思います。例えば1日1時間集中する時間を確保できるのであれば、2ヶ月でいいかも知れません。僕の生活リズムでは一番集中して勉強できる時間というのが、湯船につかる30分だったので、それを学習の基準にしました。つまり僕は風呂に入って調理師試験に合格したってことになりますね。



学習方法

他の資格試験と同様に調理師試験も記憶することがたくさんあります。記憶するときに有効なのは言うまでもなく手を動かすことなので、本来であれば机に向かってノートを広げるのが一番効率が良いと思うのですが、前述の通り、僕には「風呂に入っている間に学習する」という縛りがあったので必然的に次のような手順になりました。


  1. 参考書をひたすら読む
  2. 1問1答式の問題集を読む
  3. 問題集で間違えたところ、わからなかったところを中心に参考書を読む
  4. 問題集をもう一度読む
  5. 大体わかったら次の問題集に進む
  6. 2に戻る


参考書は「網羅的だがポイントがわかりにくい」という特徴があり、1問1答式の問題集には「ポイントを絞りやすいが網羅的でない」という特徴があります。問題集は過去問を中心に作られているので試験対策としては有効ですが、どちらかというと「ヤマを張る」感覚に近い。今までと違う傾向の問題が出されたり、表現方法が変わったりしたらアウトです。やっぱり重要な部分はきちんと覚えておかなくてはならない。

でも、参考書だけ読んでるとどこが重要なのかよく分かんないんですよね。一応、赤字で「ここポイント!」みたいなこと書いてくれてはいるんですけど、赤字がありすぎてもうわけわからん。全部なんて覚えきれないし。なので問題集でどんなところが頻出なのかを調べて、その頻出領域を幅広く勉強しておく。例えば食事バランスガイドに関する問題が出てよくわからなければ、栄養学の前半部分を重点的に見直しておくとか。貝毒の種類がわからなければ、自然毒による食中毒についてまとめて復習しておくとか。


ちなみに問題集は結局全部で3冊やりました

本によって傾向が違っていて、ある問題集を完璧にこなしたもう大丈夫とおもって他の問題集をやったらまったく解けないといったこともあって結構焦りましたが、最終的には3冊やって良かったですね。3冊の特徴を挙げるとこんな感じ。






一番スタンダードな問題集です。実際に試験受けた印象としても大体この問題集がおおむね試験のレベルと言ってもいいんじゃないかと。基本に忠実すぎて応用問題にあまり強くないので、「これさえやっておけば大丈夫」とはいいがたいですが、基本的に全員がやるべき問題集かなと思います。






一方でユーキャンのこちらの問題集は、3冊の中で一番クセが強いです。なんだろうなあ、参考書にも載ってないような問題を出してくるんですよ、ユーキャンは。一体どうなっとるんだ。

個人的に知識欲は強い方なので、ユーキャンの問題集で全くわからなくて参考書を読みながら細かい部分まで調べて納得して「そうなんだ!」ってなるのは楽しかったですけど、試験勉強としてそれが必要かって言われると……微妙。ユーキャンが出してくる変化球って、試験中1問あるかどうかぐらいしかないので。他の問題集がカバー出来ない超細かい問題をフォローするためにやっておく、ぐらいでしょうか。初見で全然解けなくてもまったく問題ありません。

ちなみに本書に付いている「予想模試2回」はすごく参考になりました。ぜひ試験当日と同じような環境でやってみることをオススメします。






最後がこれ。順番的に最後になったのは発売が一番遅かったからですが、振り返ってみると一番試験対策としてバランスが良かったのはこれかも知れません。項目ごとに簡単な情報のまとめも掲載されていて、見直しながら問題をとくという流れを作ることが出来ます。ポケットサイズで持ち運びもしやすいので、通勤通学途中にちょっと開くってのもやりやすいかも。赤シートも嬉しい。

ただまあ表紙に書かれている「ラクラク暗記のゴロ合わせ」はまったく役に立ちません。期待しないでください。



大事なことは反復

どんな勉強でも同じだと思いますが、大事なことは反復です。その中で関連づけて記憶することが出来れば完璧。40歳を過ぎてから記憶力の持続力、瞬発力ともに衰えているのを実感しているんですが、試験のために記憶するぐらいならなんとかなるみたいです。昔だったら1回で覚えられたことが2~3回反復しないと覚えられないという難点はあるものの、逆に言えばそれさえすれば覚えることは出来ます。諦めずに何度もやりましょう。


記憶力や集中力に自信がない人は、1回当たりの勉強時間を短くし、準備期間を長く取りましょう。大事なことは飽きずに続けること。続けることが出来れば、大丈夫です。



では、次回は提出書類準備編です。