職場でその場にいない同僚の悪口を言う奴が嫌い

陰口・噂話のイラスト
この10年の間にいろんな職場での仕事を体験してきましたが、まあ世の中には色んな人がいますよね。一緒に気持ち良く働ける人もいればどうしても合わない人もいたりするわけですが、そんな中でなんとなく合わないなーと思う人の代表格が「その場にいない同僚の悪口を言う奴」だと最近気付きました。ま、割とよくいるタイプなんですけど。



職種にもよると思うんですよ

プログラマとしてサラリーマンをやっていた会社ではそういうことはあまりありませんでした。そもそも雑談タイムがあんまりない会社だったし、IT企業というわけではなくて通販を中心に売上を作る小売業の技術部門で技術者は僕1人という状況だったので誰かと喋る機会があまりなかったということもありますが、同僚同士が話しているのを聞いてもあまり誰かの悪口をいうというのは聞いたことがありません。

もちろん人と人の関係ですから意見が食い違うことはあるわけですが、業務上問題があるようであれば直接話し合いの場を設けて調整するという感じでした。口癖だとか口臭だとか、面と向かって話し合いを持つまでもないとかセンシティブな話題とか、そういうのは違うかも知れませんけど少なくとも仕事に関しては。まあ普通ですよね。



飲食で働くようになって

んで、飲食で働くようになって「ん?」と思うことがあって、なんだろう、5人に1人ぐらいの割合で同僚の悪口を言い続ける人ってのがいるんですよね。他人に対して文句がある、でも積極的に改善していこうという気はない。相手が気付いて直してくれるまでひたすら陰で文句を言い続ける。本人は改善案を上司や同僚に披露しているつもりなのかも知れませんが、それをもって社長や権限を持っている人に話をしに行くというつもりはなく、対象の相手に談判に行くこともなく、状況を変えるつもりはないから状況は変わらず毎日同じ文句を言う。つまりただの悪口ですよね。

最初は特定の人の性格の問題、特定の店の雰囲気の問題なのかなと思っていたんですけどどうやらそうじゃなくて、どの職場にも一定割合でいる。もちろん飲食以外の会社にだってそういうのが好きな人はいるとは思うんですが(閉じたコミュニティではありがち、比較的女性に多い?)、飲食業界はなんかそう言う割合が高い気がするんですよね。それさえなかったら気持ち良く仕事できるんだけどなあと思った職場がぱっといくつか思い浮かびます。なんでなんですかね。



理由ははっきりとはわかりませんが

理由をなんとなく考えてみると、


  • 上下関係がはっきりしていてなかなか問題を解決しづらいという雰囲気がある
  • 作業しながら雑談する時間が長い
  • 労働環境にストレスが大きい


いまいち「これだ」という感じの理由は無いんですけど、飲食業界に入ったときから感じている傾向として、飲食業界って比較的マウンティング気質が強いと思うんですよ。誰かと比べてどっちが仕事できるかとか、新しく人が入ってきたら仕事が出来る人かどうかを見て態度を決めるとか、そういうの。仕事が出来る人に対してはリスペクトする一方で、仕事が出来ない人に対しては辛辣なコメントをしがちです。いや、人は成長していくものだし話をして出来ないことを出来るようにしていけば良いんじゃないの、と思ったりもするんですけど、そういう場合ももちろんあるけど、多くの場合は「あの人は仕事できる」「あの人は仕事できない」と言った感じで区別しがち。悪口はその延長線上にある気がします。

なんですかね、喧嘩は同じレベル同士で起きるっていうけど、陰口は相手のことを下のレベルだとみなしてるときに生じがち。つまりレベルの差を決めがちな職場では陰口も発生しがち。そういうことじゃないかと。



疑心暗鬼にもなるし

今まであんまり陰口をたたかれるような感じで扱われたことはありませんが、なにぶん陰口ですからね。陰で何を言われている(言われていた)かは僕にはわかりません。良好な関係で働いていたと思っているフードコートだって、陰でどんな悪口言われていたかわかったもんじゃない。当時は系列の居酒屋とのダブルヘッダーでしたから、昼のピークが終わったら閉め作業せずにタイムカード押してましたし、そういうことをやいやい言われてたとしてもおかしくはない。

居酒屋に比べて作業密度が薄く、入ったその日からバリバリ働けたレストランだって、僕がやった作業に関して誰かが文句言いながらフォローするってことがあったかも知れませんし、年齢差があって面と向かっては言われなくても陰では「あの人いい年して何してんだろうね」ぐらいのことは言われてた可能性はあります。今の職場もそう。

なんだろうな、学校始めコミュニティ内で陰口をたたくのと同じことなんだけど、職場でその場にいない同僚の悪口を言うってのはその悪口の対象になっていない人に対してそういう疑心暗鬼を生じさせますよね。フードコードのおばちゃんたちはともかくとして、レストランのヤツらはみんな良い奴らだったから多分ないとは思うけど、考えたらキリがない。



陰口がというより仕事として建設的じゃないのが嫌なんです

そして陰口だけで憂さ晴らして終わるってのは建設的じゃない。友達同士の付き合いだったら建設的じゃなくても別に構わないんですけど、「あいつはああいうヤツだからなあ」「でも良いところもあるからそういうヤツだと思って付き合うわ」みたいな関係だって普通にあるし、でも仕事なんだからさ、憂さを晴らすだけじゃなくて問題を解決する方向に努力したいじゃないですか。そうすることで自分の仕事、職場、会社が少しずつ改善していくってもんでしょう。問題があるなら解決しなくちゃ。それが出来ない職場ってのはなあ、ちょっとね。

雰囲気は壊れるし解決もしないんだったら、その悪口になんの意味が……余暇でやってる町内会の催事じゃないんだからさ、憂さ晴らして終了じゃなくてもっと解決していこうぜって思うんですよね。その過程で衝突があってもそれは必要なことじゃないですか。そういうの、違うと思うんだよなあ。



飲食業界に入っていろいろ体験したいと思ってもう今で5店舗目なんですけど、「働きやすいな」と思う職場に出会うのはなかなか難しいです。僕がマウンティング気質に合わないっていうのもあるのかも知れませんが。僕がいた店がたまたまそうなだけで、一般的には違うんでしょうか。なんとなーーく、構造的な問題のように思えるんですけどねえ。