ついにタバコが1箱600円に

隔世の感を感じます。


日本たばこ産業(JT)は30日、10月のたばこ税増税に合わせて、計173銘柄の値上げを財務省に申請したと発表した。値上げは昨年10月以来、1年ぶり。代表的な紙巻きたばこで1箱あたり10~40円引き上げる。主力の「メビウス」(20本入り)は540円から580円に、「セブンスター」は560円から600円になる。加熱式たばこについては、改めて値上げを申請する。

セブンスターは600円、JTが173銘柄の値上げ申請…たばこ増税に合わせ(読売新聞オンライン) – Yahoo!ニュース


僕がタバコを吸っていたのは30代前半までですけど、タバコを吸い始めた20歳の頃、つまり24年前だから1997年頃、タバコは1箱200円でした(僕が吸っていたのはマイルドセブン、今でいうメビウス)。その後少し値上がりしましたがそれでもしばらくは250円で、1,000円で4箱買えるっていうのが僕の中のタバコの印象でした。

タバコを止めてからその金銭感覚はすっかりなくなって(更新されなくなって)いたのですけど、いまやメビウスは540円、セブンスターは560円。そしてそれが10月からそれぞれ580円、600円。タバコ吸ってる人たちは随分金持ちなんだなあと思う(1日1箱で月のタバコ代18,000円)一方で、僕が大学生だったら今タバコを吸い始めるメリットはまるでないし、それでも吸い始めるヤツはイキり過ぎた相当のアホだなあという印象。格好付けるにしてもコスパ悪過ぎ。



このまま減り続けてくれれば良いですけどね

喫煙習慣者の年次推移(性・年齢別)



令和元年の喫煙率は男性全体の喫煙率は27.1%、20代が25.5%、最も高い40代で36.5%となっています(厚生労働省国民健康・栄養調査より)。これでも40代の3人に1人がタバコ吸ってんのかよと呆れてしまいますが、10年前(平成21年)には30代と40代の喫煙率がそれぞれ50%前後だったのでそれに比べるとだいぶ低下していることがわかります。20年前に20代(喫煙率56.3%)、10年前に30代(喫煙率51.2%)だった人たちの10年後が現在の40代(36.5%)ですから、年を経るごとに順調に減っていますね。今の20代が40代になる頃には40代の喫煙率も20%を割り込むのではないでしょうか。


なんどもブログで書いていますが、喫煙習慣は病気です。なので望む人にはそれ相応の治療が必要ですし、社会としてもそれ相応の対応(喫煙施設の提供など)が必要です。また病気になって閉まってからだとその維持や治療、対応にコストが掛かるので、出来れば予防できることが望ましい。広告物の減少や警告の増加などで、煙草の値上げもその一環になっているのかなと思います。「煙草だけが悪いわけではないだろう」といわれることもありますが、少なくとも煙草は悪いので、出来るところから対策するのは社会として適切な対応なのかなと。


既に喫煙習慣を持ってしまっている人が、離脱症状に苦しむことなく(つまり十分な数の喫煙所を確保する)それでいて止めたいときにはスムーズに止められるようにサポートする、そんな社会になれれば菜と思っています。なかなかその基盤を調えるための資金がないんですけどねえ。