ハタハタの思い出

いつも見ている動画投稿者の方がハタハタを囲炉裏で焼いて食べてました。






ハタハタというと居酒屋で働いていたときにかなりサイズのある丸干しを焼いていた思い出があります。店で出していたハタハタはそんなに安いものではなかったように思いますが、脂が少なくてなかなか火が通らず、焼くのに苦労した思い出があります。オーダーを受けてから掛かる時間と、魚のサイズが合ってないんですよね。このサイズなら火なんかすぐ通るだろと思うんだけど、通らない。苦労したなあ。

そのせいかわからないけれど、店ではハタハタは人気メニューとは言えず、あまりに注文が出なくてそのうち冷凍焼けするようになってしまったので一時期メニューからなくなっていました(その後、社長の一声で戻ったらしい。出ているかは不明)。



本当に美味しいハタハタは脂がのっている、らしい

ハタハタに対する思い出ってそんな感じなんですけど、調べてみるとハタハタに脂がないっていう情報、焼くの時間が掛かるって言う情報、あんまり出てこない。あれ?


漁師の方の解説によるとこういうことらしいので……もしかして僕が焼いてたハタハタっていわゆる「冬のハタハタ」ってやつだった?


八森に住んで42年、漁師になって14年ですが、私は冬のハタハタを特別美味しいと思ったことがありません。正直に言って、美味しくない魚が名物として謳われているのは、本当に残念です

(中略)

ハタハタは水深1000メートル以下の日本海を周遊している深海魚ですが、9~10月になると、秋田沖約500メートルのところまで上がってきます。いわば産卵準備期間ですね。産卵のための栄養をたっぷり蓄えている状態です。

11月になると水深約200~500メートルまで群れで遡上します。この時期になると身の脂が徐々にブリコ(卵)にいってしまい始めます。

そして12月、大陸棚を離れたハタハタが一気に沿岸に突っ込んできます。非常に大型になり、ブリコがパンパンに膨れていますが、正直脂は落ち切っています。

秋田の漁師に聞いた本当に旨いハタハタに出会うためのハタハタ知識 | 農家漁師から産地直送の通販 ポケットマルシェ


なるほど……そして「本当に美味いハタハタ」はこんなの!


おすすめは塩焼きか鍋ですが、刺身でもいけます。深海域にいる11月までのハタハタは身に脂がとてものっていて、焼くとグリルから脂がボタボタ滴り落ちますよ。脂がありすぎるので、獲ってから約4時間以内でなければ刺身で食べることができないくらいです。どうしても食べたい方は10~11月に秋田にいらしてください。

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これは確かに美味しそうだ……もちろんこれで大量に獲ると乱獲で数が減ってしまった1970年代の再来にならないか心配だけど、最近はかなり数が回復してるみたいだし大丈夫なのかな。

ハタハタ焼いてた割に美味いハタハタは食べたことがないので、ああ、食べてみたいなあ。上で紹介されている漁師さん(山本太志さん)の出品はもう販売終了してしまっているみたいだけど、どっかで美味しい深海ハタハタあったら買ってみたい。ないかなあ。