給与明細がデジタル化されました

給与明細書のイラスト
以前、こんなことを書きました。


現在2つの会社から給与をもらっていますが、どちらも給与は銀行振り込み、給与明細は手渡しです。給与額自体は口座見ればわかるので良いんですけど、社会保険料や住民税が変わる時期であったり、働き方を変えた時期であった理には明細を確認したいこともあります(単純に明細を見るのが好き、というのもありますが)。昼の会社の方は担当社員が配るので漏れは少ないんですが、夜の会社の方はバイトは基本的に現金手渡しなので給与明細も店長管理、僕の場合中身は明細だけなので忙しい時など忘れられることもあり。それに対して「ちゃんと渡してくれよ」といいたいわけじゃなくて(現場は忙しいから仕方がない)、データさえあれば良いから別に手渡しじゃなくてPDFをメールとかで良いんだけどなあ、その方がお互い手間省けるじゃんという。

給与明細はデジタル化して欲しいなあ – NOBODY:PLACE


これを書いた当時(2019年7月)の勤務先は、昼は今と同じ会社ですがオフィスに出勤しての勤務、夜は居酒屋でした。

それから1年ちょっと経ちまして、働き方には、


  • 昼の仕事は基本的に自宅でのリモートワークになった
  • 居酒屋を退職し、夜の仕事はクラフトビールを提供するイタリアンレストランになった

という変化が起きました。リモートワークになった昼の仕事の方は、さすがにいちいち給与明細を郵送するのは手間だからということでPDFファイルで送信してもらうように変更しましたが、夜の仕事は相変わらず会社から店長へ、店長から料理長へ、料理長から僕へという流れでの手渡しになっており、その上、新型コロナウイルスの影響で月に1回とかしか来ないアルバイトが増えて給与明細が手渡せないまま積み上がる(そしてどうせ大学生は給与明細なんか真面目に見ない)という事態になっていました。



レストランの給与明細がデジタル化された

2020年11月分の給与明細にはメモ書きが添付されており、それによると、2020年10月分から給与明細がオンラインで確認出来るようになるとのこと。移行期間として2020年12月分までは紙でも支給するけれど2021年以降の分はオンラインのみになるという話で、僕にとってはもう願ったりかなったり。個人的には、最近ビジネスの現場で進んでいると思われる経理のオンライン化、それに伴う労務管理と経理業務の統合、その流れからの給与明細デジタル化みたいな話かな……と想像していたんですけど、ログインしてみたらそんなモダンな奴じゃありませんでした。



使われているプラットフォームは、大塚商会さんが提供する「たよれーる」。

「たよれーる」は、総務、人事、財務、情報システムなど、ITの活用はもちろん、企業のさまざまな業務を総合的に支援するサービス&サポートプログラムの総称です。「たよれーる」は、お客様の抱えるさまざまな経営課題をワンストップで解決します。

「たよれーる」企業のさまざまな業務をサポート | 大塚商会


おそらくレストランの運営会社がバックエンドのシステムとしてこれを採用しており、その一環として給与明細をこれを使って配布するという流れになったんだろうなと想像するんですが、しかしあれです、ログインのURLが「~/Login/Login_User.aspx」とかなんですよ。僕、aspxで終わるURLとか久々にアクセスしましたよ。今でも生きてるんですね。びっくり。しかもメモ書きにQRコードでも記載してくれれば良いところ、長いURLがテキストで掲載されているだけなので、いちいちURL欄に手書き。こういう情報こそLINEグループで流してくれと思うけど、そういうことに思い至らない当たり、中の人たちはすごくアナログなんだろうなあ、まあ業種的に見ても仕方がないよなあという気持ちになりました。いやあ、良いんですよ別に。オンラインで確認してPDFでダウンロード出来るようになっただけで、ありがたいです。



そういえばタイムカードも

店頭でのタイムカードは僕が入った直後に、いわゆる紙のタイムカード方式から、タブレット上のタイムカードサービスをタッチする方式に変更されました。あんまり見たこと無いサービスが使われていてなんだろうなとずっと思ってたんですけど、あ、これも大塚商会のサービスだわ。


勤怠管理システム「勤次郎Enterprise」は、多様化する雇用・勤務・賃金形態に、幅広くスピーディーに対応し、複雑で煩雑な勤怠情報を自動計算する就業(勤怠)管理システムです。

勤怠管理システム 勤次郎Enterprise | 大塚商会のERPナビ


なるほど、タイムカード入れ替えのタイミングで運営するレストラン全店で大塚商会のサービスを導入し、合わせて経理のシステムを移行してその結果として給与明細がオンライン化されたという流れか。なるほど。



モダンではないけど付き合いの長さ重視かな

今どきの選択だったらいわゆるフィンテック系のサービスを選択するでしょう。スマレジ系とかfreee系とかそういうの、僕も使ってますけどめちゃくちゃ使いやすいです。ただ従業員数によって課金額が増えていくので、幽霊アルバイトが多いレストランでは無駄な出費が増えてしまうかも知れません(直接相談して上手いこと法人契約を結べるのかも知れませんが)。

個人的には大塚商会ってぜんぜん縁がない会社で、そんなんあるんやと思うぐらいなんですけど、来年で創業60年、歴史ある企業みたいで、レストラン運営会社と長い付き合いがありシステム的に柔軟に対応してくれるってことかも知れませんね。考えてみれば昼の会社で使用しているレジソフトだって、今見ると「なんでそんな時代遅れなものを」というのを使っているんですが、こちらのリクエストに応じてもらう形でかなりカスタマイズしてもらったソフトであり、だからこそ今でも使用しているということなので、レストランのシステムも似たようなもんなのかも。新規の大型契約は望めないけれど古くからの客を長く支えることで商売成り立つ的な。なるほど、それもまた商売ですね。



何はともあれ、便利になりました。助かるー