とはいえ、喫煙可能な飲食店もあります。
一定の条件を満たす飲食店(「既存特定飲食提供施設」と呼称されています)においては、一定の猶予期間の間は店内喫煙可にすることが認められています。一定の条件とは、- 中小企業や個人が運営する店舗であって、客席面積が100平方メートル以下のもの
で、実は結構緩いです。
受動喫煙対策|厚生労働省
厚生労働省の推計では飲食店全体の55%程度がこれに当たるとされているのですが、実際街を歩いていて「喫煙可能」を謳っている飲食店はそんなにありません。うちの近所でいうと、昔から営業している喫茶店2店舗と、これまた昔から営業しているお好み焼き屋ぐらいです。昔から営業している店でも近所の中華料理屋(いわゆる町中華)は店内禁煙になっていますし、対応はそれぞれ。喫煙可能な店は店主が喫煙者であったり、売上を支えている近所の常連が喫煙者であったりするのでしょうね。選択出来るのは良いことだと思います。
ただ「喫煙可能」な飲食店には行こうと思わなくなりました
ただねー、これはもうほんと心理的なものなのですけど、「喫煙可能」というステッカーが店頭に貼られている店には近付かないようになりました。近所のお好み焼き屋もちょっとレトロな感じで1回行ってみたいなと思っていたのですが、4月の法改正を機に「喫煙可能」のシールが店頭に貼られてからはそういう気はなくなりました。食事中の煙草の煙を苦手とする人が、わざわざそういう店に行く必要はないですもんね。お互いにメリットがない。一方でよく行くバーは今でも変わらず喫煙可能ですが、そもそもそういう人も来ることが想定されている場所であり、法律でも喫煙可能とされています。なのでそれほど気になりません。もちろんバーに行った翌日は着ていた服がたばこ臭くて顔をしかめることになりますが、まあそれも想定の範囲内ですし。お酒を飲むだけであれば良いけど、食事を楽しむときには禁煙がいいということなんですかね。僕の心理としては。
今後、猶予期間が終了したらどうするんでしょうね
店内喫煙可能な飲食店というのは「経過措置として一定期間猶予するから、その間に対応策をとりなさいね」ということであって喫煙が認められているわけではなく、いずれ喫煙禁止にしなくてはいけないわけですよね。そういうとき、例えば近所の昔ながらの喫茶店はどうするんだろう。コーヒー飲みながら煙草をふかし店主のおばちゃんと話すのが日課の爺さんとか、どうするのか。その店の誰も受動喫煙を気にしていないのに、法律で決まったことで禁煙になるのよね。あの小さな店に喫煙専用室なんて作りようがないし。それって妥当なのかなあ。「喫煙可能」というシールによって非喫煙者がむやみに立ち入らないように出来ているわけだから、経過措置といわず恒久的なルールにしてしまってもいい気はするんですけどね。どうするんだろうなあ。