「葛野大路」は丸太町まで延伸予定なんですね(開通は未定)

葛野大路北端
京都市西部に「葛野大路」という整備された広い道があり、基幹道路になっています。名神高速道路京都南IC付近を起点にして、桂川に沿って北上したあと、八条通からは南北に直進する形となり、国道9号線(五条通)や四条通などを越えて新二条通(太子道)まで。広くて良い道なのですが、北端がさほど広いとは言えない太子道で終わっているのは唐突な感じがします。



太子道葛野大路付近




北端から500メートルほど北上すると、京都市を南北に通り西は嵐山まで続く基幹道路「丸太町通」があり、京都市西部でJR嵯峨野線を越える広い道路は国道162号線(天神川通)しかないことを考えると、葛野大路が丸太町まで開通していたら便利なのになーと思っていました。ただ実際に現地に行くと、その500メートルはかなり住居が密集した完全なる住宅地であり、そこに歩道含めて幅30メートルの道路を通すのはかなり困難なように見えます。





なので、とりあえず通せるところまで通したってだけで、葛野大路はここで終わりってことなんだろうなと思っていたのですが、Wikipediaによると都市計画的にはこうなっていました。


葛野大路通(かどのおおじどおり[1])は、京都府京都市の主要な南北の通りの一つ。平安京の無差小路(むさのこうじ)にほぼ相当し、西京極大路からは東側にずれている。

(中略)

北側は丸太町通(新丸太町通)までの延長が計画されている[2]。長らく四条通が終点のままだったが、2004年4月5日に四条通 – 三条通間、2005年3月19日[3]に三条通 – 御池通間、その後御池通 – 太子道間が順次開通し、西側に並行する天神川通(国道162号)のバイパス道路としての役割も担っている。

葛野大路通 – Wikipedia


やっぱりそうだったんだ!そう言われてからよーーく見てみると、通過が予想される部分のJR嵯峨野線の高架は柱の間がかなり広くなっており、ここに道を通す準備は出来ているように見えます。住宅地もよく見てみると都市計画にありがちな不自然な駐車場や庭の造り方などもちらほらと見え、住民もいずれここに道が通ることを知っている(が、要請がないので引っ越しはまだしない)感じがうかがえます。そうだったなー。実家がある静岡市でも僕が出てから何本か広い道が開通しましたが、子供の頃はそんな感じだったもんな。



開通したらかなり便利になる

立ち退きになるであろう場所には古くからやっている豆腐やさんなどもあって、無邪気に「早く開通しないかな」とはなかなか言いづらい感じではありますが、仮に葛野大路が丸太町通の妙心寺前まで開通したなら、車の流れはかなり変わります。北端が太子道であったことで、これまで御池通り以北の葛野大路はあまり交通量が多くありませんでしたが、丸太町まですんなり行けるとなると話は別になりますし、バスも通るようになるはず。個人的にもランニングで西京極競技場に行きやすくなってコース取りの幅が広がります。

ただ、太子道まで開通してからすでに15年が経過し、その間に計画が進んでいるようには全く見えないことを考えると、まあ、開通するにしてもまだ何十年も掛かるんでしょうね。僕が京都で夜ランニングをしている間に開通するかどうか。都市計画ってのもなかなか気が長い話ですねえ。