京都の景況感

駐車場のイラスト
実際の経済指標はどうなってるかよくわかりませんが、なんかねえ、最近、店を閉めるところがすごい多い気がするんですよね。繁華街の店舗が入れ替わるのはよくあることですけど、割と長く続いてた店がなくなったり、出来たばかりの店がいつの間にか似たような業態の別の店になったかと思ったらすぐに「テナント募集」になってたり、ビルが綺麗に駐車場になってたり。もちろん新規オープンする店もあることはあるんですがそれ以上に閉店の方が多く、特に飲食店の閉店がよく目に付く気がします。これはもしや、徐々に不景気になっていっているのでは……



京都銀行による景況感

 まず、個人消費は、天候不良の影響で一時的に落ち込んだものの、全体的には緩やかな回復傾向を持続している。大型小売店(百貨店・スーパー)販売では、百貨店が天候不良で一時落ち込んだものの足元では消費税増税前の駆け込み需要も一部で加わるなど底固く推移しているほか、スーパーも一進一退で底入れを探る動きが続いている。コンビニエンスストア販売は前年比プラス基調で推移し、家電大型専門店販売は足元で増加している。自動車販売は、増税前の顕著な駆け込みは発生していないものの、乗用車や軽自動車が堅調に推移している。

 京都観光は、賑わいを持続しているものの、市内主要ホテルの宿泊客数はこのところ外国人客・日本人客ともに頭打ち感が続いている。住宅投資は、持家・分譲住宅が持ち直し全体でも底入れを探る動きとなっている。一方、分譲マンション販売は市況の低迷が続いている。企業の設備投資は、景況感の先行き不透明感が広がり、中小規模企業の18年度実績では2年連続の減額となった。ただ19年度は、18年度からのずれ込みもあり、今のところ増額計画となっている。公共投資は、緩やかに増加している。

 こうした中にあって、企業の生産活動は、全体的に弱めの動きが続いている。企業マインド(景況感)は、海外経済の減速でマイナス幅が一段と拡大しており、なかでも機械業種は急激な環境悪化で18ポイントもの大幅低下となっている。

 この間、雇用・所得情勢は、労働需給は人手不足感が過去のピーク水準に達し逼迫が続く一方で、所得面では前年割れが続いている。また企業倒産は、件数・金額ともに低水準で安定している。

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簡単にまとめると、

  • 個人・家計は堅調、個人消費も緩やかな回復基調
  • 設備投資は今年度は減額だが、来年度は増額計画
  • 企業マインドは弱め、特に機械業種で弱め
  • 企業倒産は低水準

ということで、中国経済を始めとした海外経済の要素もあって先行き不透明な見通しは変わらないものの、個人としては割と堅調。企業倒産も低水準で、特に不景気って感じはないみたい。そうなのか。じゃあたまたま何店か立て続けに閉店のお知らせを見たっていうだけなのかな。



それはそれとして近々訪れるホテルバブルの終焉

昔の京都は駐車場が全くなくて家族旅行できたときなど駐車場を求めてウロウロしたもんですけど、最近は京都のまちなかにも駐車場が増えましてね、場合によっては十数台駐車できるような広い駐車場もあったりするわけですけど、当然のことながらこれは駐車場が必要だろうという需要を見越した投資……ではなくて、シンプルに取り壊したものの今すぐ使う予定がなく遊ばせて置いてももったいないから駐車場にしておこうかみたいな感じですよね。

ちらほら見掛ける広い駐車場、よく見ると買収が上手く行かなかったのか何カ所か民家が残った変形になってることが多いです。本当は全部買収して一区画まるごと売ってホテルでも建てたかったんでしょうけど、そうはならなかったから駐車場にしてるみたいな。確かにここ数年、ホテルが次々建って、遊んだ土地やビルはどんどん買われるみたいな感じになってたんですけど、いよいよホテルバブルも限界に近付いてきて、駐車場で塩漬けにしてた土地もそろそろそのまま駐車場になるんじゃねえのって感じに。

土地の所有者がどんな人たちかは知るよしもありませんが、そういう感じの場所って、一カ所や二カ所じゃ済まないぐらいたくさんあるんですけど、実際今後の投資の話とか飛んじゃったらそのあとどうすんのかなっていうね。一生駐車場で行くのかしら。それならまだホテルが出来た方が景観的な意味では良かったなあ。

この「どうなっちゃうんだろうなー」っていう漠然とした不安自体が景況感ってやつなんでしょうけどね。飲食店に一応籍を置く人間として、ちょっと不安です。飲食店はほんと景気が直撃する職種だからなあ。