先発投手の役割自体が変わりつつある中で、同委員長は「QSなどを考慮しなきゃいけないというのはある」としている。一方で私見として、「完投数や投球回が減ったのは、米国のシステムをそのまま日本に持ってきているのが原因」とも指摘した。
該当者なしの「沢村賞」 堀内委員長は日本の“過保護”なシステムに苦言 : スポーツ報知
「あちらは(レギュラーシーズンの)162試合を、日本より遅く始めて早く終わっている。それだけ連戦が多い。だから先発は100球で中4日じゃないと回らない。日本は100球で1週間空く。それはおかしいんじゃないかと私は感じている。米国(100球で中4日)は合理的なシステムだが、それをはき違えて導入していることに抵抗を持っている」と、中6日が基本となっている現在の日本球界の“過保護”ぶりに苦言を呈した。
MLBはシーズンにオフが殆どなく連戦が続くために中4日で投げることを強いられる。それに対応するために6回、7回を目途にして投手を交代する。確かにそうかも。一方で日本はシーズンとしては緩い(週に2日休みがあることもある)ので、中6日で回すことが可能。でもそれはMLBに比べて緩すぎるんじゃないか。なるほど、言いたいことはわからんでもないです。
「であるからこそもっと完投を」ってのはそれはまた別の話だと思うんですよね
分業制にした方がコンディショニングがしやすく投手を温存できて勝率も上がるのであれば、シンプルに日本も登板間隔を減らして先発投手を減らせば良いと言うことなのでは?選考委員の方々は言わばサバイバーな方なわけなので、自らと同じような特殊能力を現役選手に求めるのもわからなくはないけれど……現代では通用しないっす。変わるべきはプロ野球ではなくて沢村賞なんじゃないかと思うんですよね。そして実際、沢村賞には「先発で登板した全試合に占める、投球回数7回で自責点3点以内」という新しい基準が2018年から設けられているし、そういう方向に向かっている。そこでこのコメントは、どうなんだろう。「そう言われても」としか言いようがないような……ちなみに沢村賞は元々先発完投型投手を表彰するもの
1947年、読売新聞社が戦前のプロ野球黎明期において豪速球投手として名を馳せた沢村栄治の栄誉と功績を称えて制定[1][注釈 1]。
沢村栄治賞 – Wikipedia
初の受賞者は別所昭(当時南海)。1950年からはセ・リーグの中からその年に活躍した完投型先発投手の選考になった[3]。セ・リーグ初の受賞者は真田重男(当時松竹)。1964年にG・バッキー(当時阪神)が海外出身者で初受賞した。昭和では該当者なしは3回あった。1989年からパ・リーグにも対象が拡大されて全球団から選出されることとなった。
なんで、そもそも論で言うと、沢村賞自体が時代にそぐわなくなってきたということでもあります。そういう意味では沢村栄治さんの功績を称える別の賞を創設した上で、現行の沢村賞については発展的解消とするのが実は一番現代的なのではないかなと思ったりもします。過去の表彰者の皆さんにとってはなかなか受け入れがたいことだろうとは思いますけどね。