そういえばすっかり忘れてましたが、ちょうど1ヶ月前の8/7でタバコを止めてから8年でした。さすがに今はもう吸いたくなる気持ちは皆無だし、実際どんなショックなことが起きようとも今からまた吸い始めると言うことはないと思うけれど、それはそれとして「10年」というのを割と区切りとして考えていたのでそれまであと2年。タバコを吸っていたのが随分前に感じられる一方で、区切りまでもあと2年もあるというのは長いなあと思います。
なぜ「10年」を区切りと考えているのですか、といえば喫煙による死亡リスクが非喫煙者と同程度までさがるのに掛かる期間が「10~15年」といわれているからです。
喫煙者が死亡する危険度は、同じ年齢のタバコを吸わない人に比べて約2倍も高いです が、禁煙後5年くらいから死亡する危険度に改善がみられ、禁煙後10年~15年でタバコを 吸わない人とほぼ同じくらいになります。
また「10年」経過すると、喫煙者に比べて肺がんのリスクが約半分に低下、口腔、咽喉、食道、膀胱、頸部、膵臓がんのリスクも低下します。
たばことがん もっと詳しく知りたい方へ:[国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方へ]
肺がんのリスクが喫煙者に比べて約半分に低下し、口腔、咽喉、食道、膀胱、頸部、膵臓がんのリスクも低下する
喫煙の影響ってほんとに長く続くんだなあと思います。健康っていろんな要素が絡み合っているので、喫煙していても病気にならない人もいるでしょうし、健康診断で特に何の問題もないという方も多いとは思います。僕だって別に健康のために止めたわけじゃないので、そんなの聞いても「へー」って感じですが、特に吸いたくもない、どちらかというと嫌いな感じの今だと、まあ健康にも良いならいいかなと言う感じです。今は値段も高いしね。
ただ健康への影響という話をすると、例えばアルコールだって十分害毒ではあります。適量を守ればむしろ健康に良いといわれていた時代もありましたが、少しでも飲めば悪影響があるという報告があって愛好者に衝撃を与えました。
350ml缶ビールを週に9本以上飲むと脳の海馬が萎縮する? 英研究 | NewSphere
ほどほどにお酒を飲むだけでも、脳の一部が縮小してしまうなど悪影響が見られることがイギリスの研究により明らかとなっている。大量の飲酒は健康に害があるのが周知の事実であった一方で、ほどほどであればアルコールの摂取は健康にむしろいいものとも思われてきた。同研究はそうした見方を覆すものとなっており、飲酒による脳への悪影響についてこれまで以上に注意喚起している。
煙草と酒、何が違うんだよといわれると、健康に対する害に関してはあまり変わりありません。どちらも健康には良くないです。ただなーやっぱり、煙草というのは自分以外の人間に対する影響が大きすぎると思うんですよね。うちは祖父が肺がんで亡くなっていて(といっても90歳まで元気でしたから、いずれ何らかのガンで亡くなっていたと思います)、父も肺の病気でしばらく入院していました(それ以来タバコを止めました)が、2人とも家の中で吸っていたので家族にも何らかの影響はあったと思うんです。飲食店やコンビニ店頭の灰皿なんかでも同じで、喫煙をすること自体が他人になんらかのリスクを与えていることがある。酒は酔った結果他人に迷惑を掛けることはあるかも知れないけれど、酒そのものの害毒が近くにいる人間に伝播することはありません。
リスクを自分1人の中に収められるのであれば、いくらでもタバコを吸えば良いと思うんですけどね。多くの喫煙者は、そのことを理解していつつも、吸いたいという気持ちに抗えずに煙草に火を付けてしまっているように見えます。そのありさまがね、好きじゃないんですよ。この間も、通学中の小学生がいる通学路に家から出てきておもむろに煙草に火を付ける60代のおっさんを見掛けましたが、「家人のために家の中では吸わない」というルールが、本質的に意味することを良く理解していないか、吸いたいという気持ちが理解を拒否させているかであるように見えます。残念ですが、そういう時代なんです。男性の60%が喫煙者であった時代は終わりました。ルールを守ろうとしてくれている多くの喫煙者が、ルールを逸脱してしまう喫煙者を相互に注意できるような、そんな環境で喫煙してくれたらなと思っています。
なんか毎年話がずれまくりますが、今年はこんな感じで。
また来年。