我が家のルールとして、
- お互いの誕生日にはお互いに鰻をご馳走する
- 土用丑には(当日を外しつつ)鰻を食べる
というルールがあります。まあ2人とも鰻が好きなんで……1年に何回もないチャンスに鰻を食べましょうね、という。ただ最近の鰻高騰と、行きつけの鰻屋さんのご主人が怪我して店を閉めてらしたのとで1年半くらい鰻屋さんに行けなかったのです(去年の土用丑は結婚式の引き出物でもらった鰻でした)。
で、2人の誕生日をそれぞれ普通の食事でスルーしてしまい、鰻欲が最高潮に高まってしまって、なんの脈絡も無く鰻屋に行ってきました。あーうん、自慢。
それでは今回の鰻をどうぞ。
西陣 江戸川さんの鰻重(特上)。肝吸いと漬け物が付きます。
店によっては5,000円を超える値段が付けられてしまう昨今ですが、僕が愛する西陣 江戸川さんでは3,700円。2,500円で食べられた時代に比べれば随分高くなりましたが、それでもかなり良心的な価格……そして、蒸しが入る関東風なので、とても柔らかく、こだわりのタレも濃すぎずちょうど良く、個人的に京都で一番美味しい関東風鰻の店です。本当にいつもありがとうございます。
今回も美味しかった!
西陣 江戸川さんの最近
しばらく店を閉めていたのはご主人の怪我が原因でしたが、お話を聞いたらどうやら利き腕だったそうで。おかみさん曰く「再開は諦めてたんですけど、なんとか出来そうなくらいには回復したので、お昼だけでも店を開けようかということで」。そう、今はお昼だけの営業なんです。以前はお昼も夜も営業して仕出しもしてらしたんですけど、今はお昼だけの営業で、アルバイトも雇えないので仕出しもしてらっしゃらないとか。お2人とももう年金をもらえるような歳だし(おかみさんはお若くてとてもじゃないけどそんな風には見えない!)いいのよ、と仰っていましたが、そんな状態でもお店を開けていただけるのはファンとしては本当にありがたいです。
「生きて、店を開けられる限りは開けますよ」と言っていただけて、本当に嬉しい。「とんかつ おくだ」もそうだけど、自分の好きな店のご主人が年齢を重ねられていつ閉店するかわからない状況というのは寂しさも感じるけど、これぞ本当に一期一会だと思って味わっていきたいと思います。
これからもお元気でお過ごしください。
いつも美味しい鰻をありがとうございます。