今や日本で知る人は少ないと言えるであろう人気「俳優」大泉洋さんのエッセイ集。内容は今年4月3日に40歳になられた大泉洋さんが、24歳から32歳の間に「アルバイトニュース an 北海道版」「じゃらん北海道発」「SWITCH」の3誌に連載していたエッセイに、2,013年の大泉さんの振り返りコメントと書き下ろしエッセイ4篇を加えたもので、これまでまとめられてなかったエッセイをまとめて読める、また道民以外の人間にとっては貴重な資料であり、同時に現在の大泉さんと一緒にかつての大泉洋さんを取り巻く状況を振り返るという、とてもお腹いっぱいの一冊に仕上がっています。

帯には「書き下ろし!『水曜どうでしょう』について初告白」と書いてあり、「どうでしょうバカ」を自認する自分としてはまずそこから読みたくて仕方が無かったのですが、その気持ちをグッと抑えて1ページ目から。1997年というと「水曜どうでしょう」が始まった翌年。そこから、「水曜どうでしょう」が終わり、役者としての第二のスタートが始まり活躍していく中で、大泉さんがなにを考えていたのか。「遅筆」を自覚する大泉さんらしく、締切当日に書き飛ばしたようなエッセイもあるけれど、それがまたその時の大泉さんの忙しい状況を表しているようで生っぽくてとてもいい。それを冷静に振り返っている大泉さんもいい。


このエッセイを通して感じたことは、大泉さんがいかにお祖父さんを、家族を、仲間を愛しているかと言うこと。また、大泉さんにとって「水曜どうでしょう」がどんな存在かということ。


全国で、ドラマで映画で活躍の場を広げる大泉さんを見るにつけ、嬉しい気持ちはありつつも、やっぱりどうでしょうバカとしては自分のアイドルを奪われたような気がして少し寂しかったのです。大泉さんは俳優として新たなステージに進み、結婚して家族も出来、以前のように「水曜どうでしょう」に愛情を感じていないのではないか……そんなことが頭をかすめるときもあったのですが……杞憂でした。ああ、なんでしょう。とても嬉しい。先のどうでしょう本「結局、どうして面白いのか ──「水曜どうでしょう」のしくみ」(読書感想文、書けてない……)も水曜どうでしょうについてなかなかに面白い分析をしていたけれど、大泉さんの視点というのもまたそれとは違ってとても。

やっぱりね、僕は大泉さんが大好きだ。や、どうでしょう班は全員好きだし、NACSモス期だけれど、やっぱり大泉さんが好きだ。もし、京都の寺で偶然プライベートな大泉さんに会ったら、テンション上がりすぎて超迷惑がられるかもしれないけど、出来るだけ冷静を装おって握手をしてもらおうと思いました。


さあ、つい最近収録を終えたという、水曜どうでしょう最新作が楽しみだ!どうやらまた傑作を撮ってしまったそうで……よし!ばっちこい!