先月の26日で36歳になりました。

一昨日、髪を切りに行った帰りになんとなく考えてて気がついたのですが、そんな36年間の間に行ったことのある美容室がなんと2軒しかありません。静岡の実家で1軒、京都で1軒。


静岡での1軒は父親の行きつけでした。当時の名前は忘れましたが、今は「mahalo」という名前になっているようです。特に気に入っていたというわけではなかったのですけど、出来上がりになんの不満もなかったし、別に変えるのも面倒だったので静岡を出るまで、名古屋で浪人してたときもか、だいたい10年くらい通ってました。お店は結構大きくご主人1人と若い人が5-6人が働いていて、カットする席1つ1つにテレビが設置されていました。そのテレビで映画を見ながら、出してもらえる炭酸飲料を飲むのが好きでした。思い出してみるとなんだか楽しかった気がしますし、意外に気に入ってたのかもしれません。

その店があった付近は数年前に道路が拡張されてすっかり風景が変わってしまったのですが、先日店の前を通ったらばまだ店は元気に営業していました。外装がだいぶ変わっていたのでどなたかが継がれたのか、きっとご主人はもう現役ではないのしょう。見た目が堀井雄二さんにそっくりなご主人でした。


一方、京都での1軒は先輩の紹介でした。北白川の「Odeon」さん。まさか京都に引っ越してもなお静岡の美容室に通う必要も(お金も)ないし、先輩に「どこか良いところないですか?」と聞いて教えてもらいました。確か部活の3学年上の先輩、田口さんだったんじゃないかな。部活の連中は他に2軒くらいある激安美容院(カット1,000円など)とか、安くてチャレンジングな美容院(そこに行くヤツはみんな頻繁に髪の毛が変わってた。赤とか緑とか)に行っていたのですけど、僕の場合たまたまそういう巡り合わせにはならずに、Odeonさんへ。そしてそのままもう……17年も通ってます。うわ、マジか。長いなあ。

一番始めは当時お店で働いていた女の方、それから奥様、そして今はご主人に。合間に友達の友達が美容師になって修行に入ったり(超偶然)、僕自身が左京区から上京区そして中京区へ引っ越すなど色々ありましたが、そのままずっと通っています。なんというんですかね、人と人との付き合いですからね。少しでも知ってもらってる人に切ってもらえると落ち着くんですよね。僕の髪型オーダーなんで「短くしてください」ベースで面白くも何ともないですが、ただすっきりさせたいならバリカンで良いわけで、2-3ヶ月に1回カットのためだけに30分掛けて自転車で通う意味は、ただ髪を切るだけじゃないんでしょうね。落ち着くの大事。


「自分が今までに行った美容院が2軒だけ」ということと一緒に思い出してたのは、イラストレーターの沢野ひとしさんの話。確か椎名誠さんが書かれてたんだと思うんですけど、沢野さんは旅行に行ったらまず最初に床屋に行って髪を切ってもらうらしいです。そんでそこのおっちゃんと仲良くなったり、いやもしかするとただ単にそういう気分なだけかも知れないですが、さっぱりして旅に入っていくという。そのエピソードは今でもなぜか強烈に覚えていて、思い出すたびに「そういうのも良いかもなあ」と思ったりもします。思うだけで実行には移さないのですけどね。