僕は「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」を読んでいない。
映画も見ていないし、アニメも漫画もそれに類する全てのものに目を通していない。

それは単に「流行に乗りたくない」とか「ドラッガーなんか興味がない」ということではなくて、
著者の過去の発言に、「これはヒトとして許せない」と思った発言があってそれを今でも忘れてないだけ。
自分にとってそう言う距離感にある人の創作物に対して自分の時間を使いたくないということ。

ただ、自分の住んでいる領域に彼が入ってくることは止められないし、
僕が評価したくないからと言って彼の作家としての評価が低いと言うことにはならない。
端的に見て評価されているからこそこういう展開になっているのだろうし、
であるからこそ、連続でNumber誌に取り上げられるようなことになっているんだろう。
実際、「野球」という競技への愛情は昨日今日のものでは無さそうで知識もあるようだし、
素人と侮られていたヒトがプロよりも鋭い指摘をすることは稀にある。


そんなことを考えて、今号の特集のTOPに掲げられていた「野村克也×岩崎夏海対談」を
読み始めたのだけど、読み始めてすぐにこれはダメだと感じた。
今号の主題は「日本の名将特集」であり、野村氏の監督論とドラッガーを
重ね合わせたかったのだろうけれど、岩崎氏が語るのは自身の著作と自身の野球観のことばかり。
編集部から著作に関する補足が入れられるのだけど、そこで基本的に話が途切れる。

また野球についても、知識はあるがさして明晰な分析能力があるわけではなく、酒飲んでする話のレベル。
著作の主題に据えた自身の野球観を披露するも、野村氏に「それはアマチュアレベルでしょ」と
叩ききられる始末。野球について話をするのは正直、荷が重かったようだ。
編集部は今号の意図について彼にきちんと説明をしたのかな?
野村氏の弁がふるってくると自身の論を展開して腰を折ってしまう様は読んでいて痛々しかった。

ファン感謝デーの一問一答じゃないんだから。

自分のリーダー論をきちんと語れないのなら、野村氏のリーダー論の聞き手に回るべきだったのに、
それも出来なかった。



せっかくの野村氏の登場だったのに…なにこれひどい。
すごくがっかりした。
ここまでがっかりするのは多分、Numberを読み始めて3回目くらいだ。

岩崎氏のここまで2回のコメントを読む限り、彼は完全に素人だ。
素人が野球について語るのは別に構わないけれど、
僕は素人が野球を語るのにお金を出しているわけじゃない。
Numberは、プロのライターが筆をふるうための専門誌だろう?



そう言う意味で、僕はこう思う。


Numberは岩崎夏海に対談をさせるべきではなかった。


別に彼が悪いわけではない、最初から無理だっただけだ。
せめて、インタビューにしておけと。
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