労使交渉。

いやー。

労使交渉ってのはいつやってもタフなもんです。小さな会社だから、お互いの懐事情は嫌になるほどよくわかってるし、十分にもらってないというのも、十分には払えないというのも互いにわかってる中でのギリギリの折衝。折り合わないから退社で良いとは双方思ってないけど、出来ないことは出来ない、みたいな感じで。



交渉ごとは昔から苦手で、暫く喋ってるうちに僕の中の「いい人」が出てきちゃって、譲歩したり妥協したりしてしまっていたんだけど、不動産屋から敷金を取り戻したときに「目標をシンプルに捉えていればぶれない」ということに気づきました。敷金の話であれば、法律上または行政指導と照らし合わせて払うべきじゃない金は払いたくないということであって、不動産屋の都合とか、京都の不動産のバカみたいな常識とか、僕の都合とか、はっきり出来ない責任の問題とか、そういうのを盛り込むとぶれちゃうんで盛り込まない。

それから、喋りについても少しわかりました。言葉の巧さはもちろん必要だけど、それよりも必要なのは「余計なことを言わないこと」。上手いことを言おうと思って言葉を重ねれば重ねるほど不利になるんですね。むしろ、必要なことを必要なだけ言うことの方が求められる気がします。相手がバカだったら言葉で圧倒するのもありですけど、そういうことの方が少ないですからね…僕が苦手に感じてたのは、焦ってつい喋り過ぎちゃってたからかもしれません。自分ではよく考えて色々喋ってたつもりだったんですけどね。
というわけで労使交渉は無事終わりまして、話もまとまったわけですけど、こんなことを毎年1回やってるアメリカ、ヨーロッパってどんな労働環境なんでしょうねぇ。ごく自然にやってることではあるんでしょうけど、自分の業績をアピールするための資料を詳細に用意して必死にプレゼンしたり、上司は上司でコスト削減が上に評価されることもあって部下のアピールに容赦なくつっこんだり。ディルバートほどではないにしても、タフな交渉なんだろうなぁ。

交渉ごとは経験を積まないと出来るようにならないという実感から考えると、普段の生活がそこベースにあるような国はそりゃ交渉上手いよね…と思ったり。営業だけじゃなくみんななんだもんなー。日本で交渉って言ったら買い物の値段交渉くらいしかなく、しかもそれは嫌だったら簡単に止めることが出来るような一方に極端に有利な交渉で、しかも最近はされなくなってるとか。

もうちょっと、ネゴシエーションとかディベートとかを教育として用意していっても良いんじゃないのかなー(それも口の回るやつ、口数の多いやつが有利なんじゃなく論理性を求められるようなやつ)。


そんなことにまで発想が飛んでいってしまった、そんな経験でした。終わり。