先日、父親と親戚とのやりとりを母親伝手に聞いて、

『裏切られる』

ということへのリアクションが、
僕と似ているな、と思った。

親子なのだから、似ているところがあって当然なのだろうけど、
いや、顔立ちや、これまでの行動や、その他、
僕はどちらかというと、父方の祖父と、母方の血だ、と言われてたから。


母親は、その父親のリアクションが上手く理解できないようだったけれども、
僕はもの凄くよく分かった。
きっと、父親は、一瞬、気を許してホッとしたあと、
凄く傷ついたんだと思う。

裏切られる、ってのはそういうもんだ。

僕と父親とで共通していることは、
自分を非誠実なやり方で裏切った人間は許さない、ということだ。

頭では分かっていて、
許してあげれば、とか、そんなに大したことじゃないだろう、とか、
悪いヤツじゃないよ、とか思うんだけど、
最終的には、そういう問題ではない、と。

それは決して人を信用しないと言うことではなくて、

── 何故なら、人を信用しない人は、
── 本当の意味で裏切られることはないから、

基本的に人のことは信用する、
でも、その中でも心を許すのはそんなに多くはない、
(大抵の人はそうだろう)
そうした、きちんと選んで、信用していた人間に裏切られた、
そんなときに、その問題の大小に依らず、
その後何らかの『交渉』で問題を解決することもせず、
とにかく徹底的に避ける。
自分の生き方のかなり最優先な部分に、そのことが組み込まれる。


まぁそうは言っても、父親は僕より20歳以上年上だし、
そもそも僕とは違う人間な訳だから、同じというわけではないだろう。

僕の場合に限って言えば、

一定期間、
それは1日のこともあれば、3年のこともあるが、
接触を断つ。
会って嫌な顔をするとか、嫌がらせをするとか、
もうそういうことじゃない、
君が出て行かないなら、僕が出て行く、
そんなことだ。
意識から追い出す。


よく、人にとって『大したことではない』様なことで傷つくから、
繊細だの、弱いだのと言われるが、そうじゃあない。
何か問題が起き、そのことで傷ついてるんじゃない、
そういうことをする人間に対して失望し、諦めている。

問題自体を解決するのは簡単なことだ、
努めて事務的に、みんなが『前方』と呼ぶ方向へ進めばいいんだ、
でもさぁ、そっちに進みたくないことだってあるだろう?
(大体、本当にそっちが前なのか?)

例えその問題を解決すればハッピーであっても、
そこにその人間とある一定以上の接点が生じるんであれば、
僕は、解決しない方を選択することも厭わない。
それが自分の人生にとって明らかにマイナスであったって、
そんなこと知るもんか。
納得できないような人と一緒にいるよりは、なんぼかマシだ。

…そうは言いながらも、自分では、こういうのは良くないと思ってもいる。
直すべきだ、何らかの関係修復法を身につけるべきだ、と。
親子二代でそんな性向に付き合う必要はないと。

でもまぁ、なかなかね。

自分が悪くてそうなることはまずないから。
大抵は、相手の、
自分勝手な行動や、言いがかり、人の心を踏みにじるような言葉が原因で、
どちらが悪いか怪しいときには、発生しないから。
(ただ、むかつくだけ)


なるべく、こうした自分を起こさないように生きてはいるけど…
いつ、どこで、そんなことが起こるかは、
自分でもよく分からないからね。
例えどんな関係であっても、起こりうる。

祈るだけ、だな。