新人のための、論理すり替え教育。
これはひどいね。
何が酷いか? 上司という上の立場から、禁煙を強制すること? いやいやいや、そんな青いことは言いませんよ。 そういうのが必要なときもあるでしょ。 あとで、真意を説明できるんなら、別に構わない。 まぁ、個人の倫理観に依るんだけど、 それでも僕は、この『文章』のことを、酷い、と思うのね。新人は“禁煙詰め寄り”儀式 (略) 筆者は新品のノートを渡す前に「ご苦労さま。ところで、君たちはタバコは?」と単刀直入に尋ねた。1人は「吸いません」。もう1人は数秒の沈黙の後で「……吸います」。毎年着任してくる新人の割合から言えば、タバコの喫煙率は50%程度だっただろうか。 「ああ、そう。じゃ、今日から禁煙にしてくれないかなあ」「……」。いきなり禁煙を切り出されては、いかに優秀な新人とはいえ即答できない。この間、筆者は机の上で握り締めているペンの先を見ている。毎年恒例だが部内が一瞬静まり返る。数秒後、ようやく「分かりました。止めます」とポツリ。「そうか、よかった。おーい、みんな、X君は今日からタバコを止めるって。よかったね」と言うと、部内の女性たちが3名ほど拍手することになっていた。「ウエルカム」と筆者は新人たちと握手をして、タバコと100円ライターを自主的に廃棄させる。