「シエスタ」のある生活に対する印象の違い

ヨーロッパではランチに1時間とか掛けるし、スペインではシエスタ(午睡/昼寝)の時間があるし、朝から晩まで場合によっては昼休みも切り詰めてきりきり働いてる日本に比べて優雅で良いよね、なんて思っていたのですけど、スペイン人の働き方をあれこれ聞いてみた結果、別にそれで労働が楽ってわけじゃないっぽい。 昼休みが3時間ある場合の1日のタイムスケジュールは、こんな感じ。

  • 朝9時 …… 出勤
  • 昼13時 …… 午前中の仕事終わって帰宅、昼食、シエスタ
  • 昼16時 …… 再び出勤
  • 夜20時 …… 定時、退勤
昼休みが3時間ある分、単純に拘束時間が長くなるんだね。それだけ。 実際に働いてるときには、間にシエスタが入ることで「4時間ずつの仕事になるから気分的にはすごい楽で、まだかまだかと短い感じしてた」と言ってたけど、うーん、習慣の問題ではあるんだろうけど、僕だったら昼休み1時間で良いからさっさと終えて家に帰りたいなあ。あとにやることが残った状態でのんびりするのはあんまり好きじゃない。でもスペイン人はそうじゃないんだな。シエスタ込みで、その長い仕事の時間を楽しむということなのかしら。 僕ら日本人はシエスタのことを「余り働かない」という印象で見ているけれど、スペイン人のシエスタの印象はそうではなくて、シエスタは「よく働くこと」の証。労働時間が短くなるわけじゃなく、「朝から晩まで一日中よく働くからそのために昼間少し休む」んだと。昼寝ってなんか優雅な印象があるんでいまいちピンと来ないけど、そういう文化なのだろうなあ。シェフに「今の君はスペイン人みたいな働き方だね」と言われて褒められてるのか注意されてるのか解んなかったんだけど、どうやら朝早く起きて別の仕事して、仮眠取ってレストランに来るっていう長時間労働を「スペイン人みたいに頑張ってる」と言ってもらってたみたい。 ああ、感覚が違うなあ。

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「熱心に作業しているのはそれが好きだからでは無い」というミスターの気持ちがよくわかるなあ……

毎日ねー、スペインレストランで一生懸命働いてるわけです。調理補助も皿洗いも掃除も一生懸命やってるんですけど、それは別にそれが好きでやってるわけではなくて、つまり掃除好きだからもしくは真面目だから一生懸命にやってるわけではなくて、とにかく早く片付けてゆっくりするなり、早く帰るなりしたいからなわけです。 これ、「どうでしょう農園」の時のミスターと同じで……副音声で嬉野さんに指摘されてミスター自身が言っていたことなんだけど、別に開墾作業が好きで開墾作業をしていたわけではなくて……早いところ農場を一定のレベルまで持っていきたい、それで一生懸命やって、早くビール飲むなり休むなりしたい、そのために早く終わらせたい。なるほどなー 多分僕も同じなんですよね。早く終わらせたい。で、それを見て周りが「掃除好き」とか「真面目に働く」とか思われるのも同じ。そんなわけじゃ無いんですけどね。やらな早く終わらんから頑張るだけで……そういうのを見て「こういうとき頑張ってやりますよね」とか言われるとそれはつらいよなー 閉店後の作業、もうね、超必死にやってるんですが別に好きでやってるわけじゃないんですよね。でもそれ、解ってもらえないんだよなー。「頑張ってるね」的なこと言われるんだけど、早く終わって帰って風呂入ってビール飲みたいだけです。なー。

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今日の夢(2013/05/06)

プログラムのデータ構造をさんざん検討し、テストしている夢。 仕事の夢だなあこれは。 あーだこーだ言いながらやってたけどなかなか上手く行かなくて面倒くさくなって起きた。5時半。うーむ。それからなんだかあんまり良く眠れなかった。このところそういうの多いなーお酒飲んで寝るから…というわけでもなさそう。やなかんじ。8時間くらい寝て、バキッと起きて活動したいんだけどね。なかなか。

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毎日散歩をしようと思う。料理をしようと思う。

というわけで、休業生活2日目です。 昨日は家事あれこれやら、心の準備やら、物理的な片付けやらなんやらで過ぎました。ただ貸与PC内のプライベートな情報やら、作業場に残していた私物やらを無事撤収出来てだいぶ気が楽になった感じがします。行くのは相当気が重かったんですけど、パートナーに同行してもらいつつ、その後に知り合いのお店に行って乾杯するという餌で自分を釣ることで何とか。 心の状態ですが、正直言ってそんなにきつい状態ではないと思います。日常生活に支障を来しているわけではないし。ただ混迷を深めている「プロジェクト」のことを考えるとやはりぐぐぐと来るものがあり、そこに接点があるものから逃げたくなるので、もし、あのまま続けていたらば、酷いことになっていたろうなあとも思います。会社自体にはそれほど嫌な印象はないのですけど、あの「プロジェクト」が社内に残り続ける限りは復職は難しいなあ。やっぱねえ、窓のない9畳の部屋で毎日叱られ続けるとか、そんなことしたらあかんよ。死んじゃう。

さて、何をしようかな?

でで、とっても暇な無職生活(労災おりるか解らんので暫定無給)なんですけれど、毎日なにをしようかなーと思うのです。1ヶ月なんてあっという間だし、何もしなければ何もしないまま過ぎます。復職するにせよ転職するにせよ、パワーアップして戻りたいじゃないですか。以前の自分ではなくて新しい自分で復帰したい。サッカー選手の場合だと、例えば足首の故障で離脱中に体幹を鍛えてフィジカルを成長させてピッチに戻るなんてのがあります。ドルトムント時代、怪我から復帰した後の香川真司とか。半月板損傷後の本田圭佑とか。 もちろん焦るのは良くない。パワーアップったって「何をどうしたいんだ?」と言う自分の気持ちがベースになるわけで、そこんところが上手く回転しないんだったらパワーアップもへったくれも無いわけでね。ただ空回りするだけ。でもせっかく、小学校の夏休み以来の「手放しで許可された休養1ヶ月」なわけで、慌てながら無為に過ごしたくもない。そういうわけで、自分に2つだけ課題を課すことにしました。
  • 毎日、散歩をして色んな場所で読書をする
  • 毎日、何か新しい料理を作る
読書の方は幸い、積ん読が随分溜まってます。持って出る本には事欠かない。まあ、こういうときって大抵、1冊持って出て3冊になって帰ってきたりするんですけど、まあとにかく読む本はある。時間と気力が無かったけどそれも今はある。 料理の方は「共働きである」という家庭の事情もあるのですけど、それが自分の趣味の1つでもあるし、同時に「たまに料理する人」の領域から出てないというジレンマもあり、ちょっと気合い入れてやってみようかなと。「生地を練る」とか挑戦したいと思いながらしてなかったけど、それも今ならできるし。 「あの1ヶ月がね」とポジティブに振り返れるような時間にしたいですね。うん。

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言葉の持つ力、その怖さ

最近、仕事における自分の不甲斐ない成果に対して毎日怒られ続けるという生活をしています。「人間性の話ではなくて仕事の結果だけの話だから」という前置き付きで、人間性を延々となじられるという生活です。 自分の能力に問題があるとは言え、正直しんどい。 僕をなじる言葉の半分くらいは、僕という人間を理解したと誤解して一方的に組み立てられた言葉で、それに対して反発するとなじる時間が倍になることが解っているので僕は黙っています。そうではないよ、と心の中で呟きながら黙っているのですが、繰り返しぶつけられる言葉の力は決して弱くない。そうではないよ、と思っていても気がつくと僕の心の中に侵入しています。その通りの人間に思えてくる。

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SOHOオフィスでの電話

業務中の電話って普通の会社だとどういう感じで受けてるんでしょうかね? 特に、個人の携帯電話に掛かってきた仕事の電話。 僕は「普通の会社」で働いた経験があんまり無いの見聞きした範囲内での話になりますけど、営業の部署とか電話を良く受ける仕事の人は席で受けるけれど、少し込み入った話だったりオフィスが電話を受けるような雰囲気では無かったりしたときには、事務所を出て電話を受けたりするという感じ? 今自分がいるビルには手練れのサラリーマン先輩が入居してくることも良くあります。事務所設立であったり起業であったり機能縮小であったり理由は様々でしょうけれど、割と社会人として経験積まれた方が多いような気がします。学生上がりとかまず見ない。部屋が狭いせいもあるのか、そういう方達は電話を受けると慌てて部屋を飛び出して話しているのですけど、残念なことにSOHOオフィスの場合、ドアの壁も基本的に簡素なので話がだだ漏れです。他のとこ見てもだいたい似たような環境っぽいので、おんなじだと思うんですけど、よく声が響く廊下で入居している企業全部に聞こえるような声で取引の先行きの確認などしてもらってもなあ……というね。本人気がついていないんでしょうけれど。ここでは事務所を飛び出した先もまだ外ではない、ということに。なんか寮みたいな感じだもん。食堂はないけど。 まあつまりなにが書きたかったかというと、廊下の電話が煩いと言うことと、SOHOオフィスって言ってもベンチャーとかばかりでもないと言うことと、タイピングが煩いからと言う理由で貸してもらって使うことになった英語キーボードに全然慣れて無くて書きづらいということです。キー配置の変化はすぐ慣れるだろうけど、機能ごとキーがないのがきついなあ。特に「文頭」「文末」「Delete」。Macならまだ解決方法もあるんだろうけどなあ。Windowsではどうしたらいいのかしら。

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「Dynamic Draw」でフローチャートを作ってみたらすっごい簡単だった

仕事でフローチャートを作る必要が出たのだけど、それまでにきちんと作ったことがなかったのでどうしたら良いかよく解りませんでした。僕の記憶にある「フローチャート作成」は、重くて色んなことが出来るけど解りにくいソフトウェアで、パーツを一生懸命配置して調整して作る「苦役」であり、若干トラウマだったのですけど、でも冷静に考えてみれば世の中にこれだけたくさんのフローチャートがあってそのすべてが苦役の末に作成されたわけはないわけで、僕のやり方が良くなかったんだろうなと。 というわけで、ググったらあっさりソフトウェアが見つかって、しかも凄く簡単にフローチャートが作成出来て、感動しました。普通なんでしょうけどね。社会人としては。でもなんかこう、苦手意識が強かっただけに余計に。 利用させていただいたソフトウェアはこちらの「Dynamic Draw」。

Dynamic Draw

Dynamic Draw は作画ツールです。 とっても軽くて、瞬時に起動し、軽快に動作します。 汎用的な作画機能はもちろん、仕様書、設計書等の作成に、特に優れた能力を発揮します。

その通り軽くて軽快、シンプルで使いやすい。そしてフリーウェア。マジですか。素敵。

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戦略的歯みがきブレイク

作業場所が小売店舗近くで様々な職種の人間が同居する賑やかな事務所から、多くて3人までしかいない狭い事務所に変更になって以来、大体においては快適なのですけど、いくつかある問題のうちの1つに「喋らない」というのがあります。朝出勤してから帰るときまで、長いときで12時間くらい喋りません。そうするとどうなるかというとですね、まず喋れなくなります。スーパーで野菜を買って帰ろうと思って寄って、「10,000円でよろしいですか?」と聞かれてすぐに声が出てきません。パソコンじゃないですけど、喋る機能というヤツもしばらく使わないでいると待機モードに移行するみたいです。立ち上がりに若干のタイムラグがある。たかだか12時間でこの有様なんだから、「引きこもりになったら喋れなくなる」というのを聞いても「そうだろうなあ」と納得してしまいます。そうだろうなあ。 喋らない影響のもう一つは口が気持ち悪くなります。なんですかねえ…喋ってれば大丈夫なのかは定かではないのですけど、なんかねーずっと口閉じて黙ってると口の中が妙にねちゃりとするような。自分ではクサイかどうかまでは分かんないんですけどねえ……あからさまに不快。タバコは吸わないけれど、お昼ご飯食べてるし、珈琲も飲んでるし、そりゃ臭いはなにがしかするだろうなあという。深夜にお酒飲んでそのまま寝ちゃって、翌朝起きて「口臭がある」といわれるのと同じことかなあと。よくない。 というわけで、気分転換も兼ねて、歯みがきブレイクを入れることにしてみました。夕方、これからもうちょっと頑張ろうかというタイミングで、トイレのついでに歯みがき。給湯室で一人シャカシャカシャカと。顔も洗って、気分転換。ふぃー。 なんか今までそういう余裕を持てずにいたんですよね。決められた休憩時間以外は席から動いちゃいけない的な。そんなことを言われたことは無いはずなんですけど、でも席を外す理由がないんでねえ……どうしても……。だからきっかけは他のことですが、それとは別に間を取るのは大事なんじゃないかなーと思って。 戦略的歯みがきブレイク。 ……ふと閃いたこの単語でブログを書いてみたけど、まあなんつうかあんまりしっくり来なかったのは内緒です。 歯磨きなー

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【読書感想文】 伊賀 泰代 / 採用基準

「おちゃらけ社会派ブロガー」ちきりんさんの中の人、伊賀泰代さんの著作。素晴らしいキャリアを経て独立されているわけですが、そんな伊賀泰代さんの話題の1冊を読んで僕も社会人としてより一層のステップアップを……と思ったわけではなく、社長からベテラン社員宛に「これ読んでレポートを提出するように」というお達しと共に届けられたので、「課題図書」として読みました、という感じ。ちきりんさんの知見と明快な語り口は素晴らしいなあと思っているのですが、なにぶん興味を持てない1冊をレポート提出のために読むというのはつらいもんです。小学生かよ。 まあともあれ、ただレポート提出するんじゃ時間がもったいないんで、その下書きも兼ねてブログエントリでも書いてみることにします。「会社に提出するレポートの下書き」という性質上、「我が社の現状」を念頭に書くことになるので、まあいろいろと奥歯にものの挟まったような表現が見受けられるかも知れませんけれども、その辺は大人の事情と言うことで汲んでいただければと思います。

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