受動喫煙を防止するための改正健康増進法が順次施行されています。

jyudokituenn_pages-to-jpg-0001.jpg jyudokituenn_pages-to-jpg-0002.jpg (クリックで拡大) そろそろ話題になっても良い頃だと思うのですが、受動喫煙防止を目的とした健康増進法の改正が、順次施行が始まっています。第1弾は今年1月24日に既に施行済みで、今後7月1日、2020年4月1日と段階を踏んで順次施行されていきます。

1月24日の施行内容

  • 国及び地方公共団体は受動喫煙を防止するための措置を行うこと
  • 屋外や家庭などで喫煙するときには、望まない受動喫煙を生じさせないように、周囲の状況に配慮しなければならない

7月1日の施行内容

  • 「学校・病院・児童福祉施設など、行政機関」に於いては施設内禁煙とする(屋外の必要な措置がとられた場所に喫煙場所を設置することは可能)

2020年4月1日の施行内容

  • 「学校・病院・児童福祉施設など、行政機関」以外の多数の人が利用する施設や、鉄道・バス・タクシーなどは屋内禁煙(専用の喫煙室を内では喫煙可能)

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【今日のニュースから】中国経済の影響で景気後退局面へ

国内景気、すでに後退局面か 「下方へ」に判断引き下げ(朝日新聞デジタル) – Yahoo!ニュース

政府は1月末、景気の拡大が戦後最も長い6年2カ月に達した可能性が高いと宣言していたが、そこまで達していなかった可能性が出てきた。中国経済が減速している影響が、想定以上だったためだ。  内閣府が7日に発表した1月の景気動向指数(2015年=100)の速報値は、景気の現状を示す一致指数が前月より2・7ポイント低い97・9となった。悪化は3カ月連続だ。  指数を構成する九つの指標の一つ、鉱工業生産指数の1月分が前月比で3・7%減ったことが響いた。中国経済の減速が、日本からの工業製品の輸出や、そのための生産を押し下げている。

中国の経済情勢が公式発表よりもかなり悪いらしいというのは公然の秘密ですが、その影響が中国国内だけで収まるわけもなく、こういう形で周囲の国に影響を与えていくのですよね。中国経済は何年も「ゆっくり破滅に向かっている」と言われていて、アメリカの対中国政策は単なるきっかけに過ぎないだろうとは思うのですが、それにしても日本の同盟国たるアメリカの政策によって少なくとも経済的には打撃を受けるというのはなんとも皮肉なもんだなあと思います。中国もアメリカも仲良くしてればどっちも勝つんだから喧嘩すんなよと思ったりするんですが、大国ってのはそういう思考回路にはならないんでしょうね。よくわかりませんが。 世界最先端を行く中国が没落するというのは、中国が出してくる玉石混交の驚きを割と気に入っていた僕にとってはちょっと残念ですが、日本の経済にも大きな影響があるとなると残念とかいうレベルじゃないですねえ。仮に中国が後退したところで、日本にはその後釜を占めるだけの体力はないわけですから、なんかこう上手いこと中国・日本・韓国で金を回してやってけないんすかねと思うんですが、政治的な問題もあって表立ってそういう話をするわけにも行かず、なかなか難しいところですね。 TPPでなんか面白いこととか出来ないっすかねえ。。

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源泉徴収(乙)が重い

過労のイラスト(男性) 本業である飲食業(正確に言うと本業は個人事業主でありイベント出店やケータリング、個人で請け負うWeb制作なので、飲食業は「メインの副業」)の収入が減り続けて生活が苦しいので、かつて働いていた会社にエンジニアとして復帰しました。そこでは自分の裁量で働く時間が決められるので、余裕がある月は多めにシフトインするなどした結果、本業を補うほどの収入になってなんとか生活を立て直すことが出来ました。あのまま飲食業で収入を作っていたら、破産するところだった。危ない。 とはいえ今でも状況が改善すれば飲食業に週5日フルで入る気はあり、実際繁忙期にはかなりの頻度で入っていて本業であることは変わっていないので、収入が少し減ってからも引き続き源泉徴収は甲だし、社会保険にも入れてもらっています。ただねえ、一時的とはいえ少し増えた収入で支払う源泉徴収(乙)がすごいツラい。一般的には乙に該当する収入は少なく、それ以上に甲に該当する収入があるはずだということになるので、乙の源泉徴収額が多いことは理に適っているし、仮に多く払いすぎたとしても確定申告すれば戻ってくる話なので良いのだけど、ただ月の収入がそれで削られるのが。 具体的な僕の収入は出せないのであくまで例示ですが、例えば月の総支給額が10万円で社会保険等にも入っていなかった場合、源泉徴収税額票(平成31年分)では扶養家族0人の甲が720円なのに対し、乙は2,880円。この差は額が大きくなればなるほど大きくなって、20万円の場合は甲が4,770円で乙が20,900円、30万円の場合は甲が8,420円で乙が52,900円。

課税対象差額
10万円720円3,600円2,880円
15万円2,980円8,700円5,720円
20万円4,770円20,900円16,130円
25万円6,530円36,400円29,870円
30万円8,420円52,900円44,480円
もしもう片方の収入が88,000円以下だった場合、最終的な所得税額は甲の合計に近くなるので、この年度の所得税還付金は甲乙の差額の合計、10万円だった場合には3.5万円ほど、20万円の場合には19万円ほどにもなります。ここまで行ったらさすがに甲乙入れ替えろよという話ではありますけど(会社の経理が申請するんだっけ)、僕の場合はまだそこまでは行きません。あくまでサブ的な収入なので。ただもし仮にそこまで行ったとして、バキッと甲乙の変更を決められるかというと……難しいところですね。再び飲食業に時間を掛けられるようになってじゃあまた労働条件をイチから整備しましょうか、ってなってもなかなかやってもらえないし「現在の状況はあくまで一時的な措置」といってむちゃくちゃな源泉徴収を支払うことになるかも。 現状むちゃくちゃな額ではないにしても、それでも手元に残る金額が目減りするのは元が薄給だけに結構ツラい。別に損しているわけではないし、むしろ自動的に貯金出来てると思えば少しは気も楽に……いやならんか。無駄に長時間働いてる気がする。そもそもは個人事業主の収入が少ないことが問題なので、そっち何とかして給与収入を減らすようにする方が本質的なんですけども。いろいろ厳しいなあ。

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【今日のニュースから】バイトテロ訴訟問題

バイトが不適切動画をアップ くら寿司は法的措置も検討 – ライブドアニュース

回転寿司チェーンのくら寿司が6日、公式HPでアルバイト従業員が不適切動画を投稿したことを謝罪した。アルバイト従業員は魚を一度ゴミ箱に入れた後、再びまな板の上に乗せようとする姿を映していた。 (中略) 従業員に詳しい確認を行ったところ「撮影されていた食材は、その場で廃棄処分し提供されていない事を確認致しました」と、ゴミ箱に入れた魚は廃棄したと説明。「当社では、この度の事態を重く受け止め、当事者への対応含め、法的に厳粛な対応を進めて参ります」と、動画投稿のアルバイト従業員へ“法的”に対応する可能性も示唆。「改めて、従業員教育の徹底、再発防止に全力で取り組んで参ります」と約束した。

セブンも不適切動画に「法的措置検討」…くら寿司騒ぎの最中に愚行 おでん口から出す(デイリースポーツ) – Yahoo!ニュース

セブン-イレブン・ジャパンは11日、横浜市の「セブン-イレブン横浜高島台店」の従業員2人が商品を使った不適切動画をSNS投稿した問題で、すでに解雇した2人に対し「法的措置を含む厳正な処分を検討してまいります」との方向性を明らかにした。

なんなんでしょうね……良く理解出来ないってのが正直なところです。 なんだろう、こういうモラルのない行為みたいなのって昔からあったとは思うんですよ。知人の話で、某製パン工場で深夜バイトして1袋に2つ入れたとかそんな話を聞いたことはあります。別に恨みがあったとか、給料が安くてイラついていたとかそういうことじゃなく、シンプルに悪ふざけ。歳を取るといたずら心というのは減っていくし、心に浮かんでも自制してなかなか実行まではしないものですけど、中高生や精神年齢の幼い大学生ぐらいだとまあやってしまうことはあります。全然良いことではないので、まったく擁護するつもりはありませんが。 よく解らないのはそれを動画で撮って公開するっていう行為の方で、自分でもやってることがいけないことだってのは解ってると思うんですよ。深夜のコンビニバイトだったら、深夜テンションで変なことやったぐらいで収めておけば良いのに、なんでそれを動画に撮って公開するのか。本人は面白いと思ってやってるのかも知れないけど、痛いだけで1ミリも面白くないんですよねえ。 ……と思ったらこれ、Instagramストーリーだったんだ。なるほどなー。 Instagramストーリーと言えば「24時間で消える」「限られた友達にだけ公開」という機能なので、それで安心して投稿してしまったと。油断しすぎだろ。

訴えるべきか否か

訴訟をしても事態は良くならない、憎悪を呼ぶだけという言説も見掛けたんですが、

「バイトテロ」は訴えても抑止できない、3つの理由 (1/6) – ITmedia ビジネスオンライン

報道対策アドバイザーとして、この手の不祥事が発生した企業のサポートを行うこともある立場で言わせていただくと、損害賠償をちらつかせるなど「厳罰」は、今回のようなトラブルの抑止・再発防止にはあまり効果がない。というよりも、事態をさらに悪化させてしまう恐れもあるのだ。理由は以下の3つである。 (1)有能な人材から敬遠され、「問題バイト」がさらに増える (2)「厳罰」への反発・反抗心 (3)元バイト・従業員からのリークが激化

どうなんでしょうかね。 個人的には訴訟したら良いと思うんですよね。これはもう、教育と実社会の境目みたいな話になるんですけど、つまりミスを教育の機会と捉えるのか、実社会における損害と捉えるのかという話ですが、若者だからといって許されない線引きみたいなのはしておいた方が良いんじゃないかなと。いつぞやの渋谷の車横転とか、構造としては同じです。悪ふざけをどこまで許せるか。最近の日本社会はあまり寛容ではないけれど、食品に対しては特に寛容じゃないからなあ。「訴訟を提起する」という公表自体が、食品に対する悪ふざけに非寛容な日本社会への「謝罪」みたいな側面があるしね。仕方ないんじゃないですかね。

厳罰を科すべきか、科さぬべきか

難しいですよね。会社によるとしか言いようがないです。僕が知っている例を2つあげます。
  1. ごく一部の社員の遅刻が止まず、業務上支障を来すレベルであったため、全社員に対して「遅刻1回5,000円、同月内2回目は10,000円、3回目は15,000円」(特別な事情がある場合を除く)という罰金制度が導入された。結果、社員の遅刻が劇的に減ったかというとそんなことは無かったが、ごく一部の社員を指導する人間のストレスが減った。
  2. 30分区切りで時給が発生していたために16時32分にタイムカードを押すと17時扱いだったが、労働基準法に則り1分単位で給与が出ることになった結果「都合で5分遅れる」などカジュアルに遅れるスタッフが増えた。が、その代わり多少遅れても急いで来てくれるようになったので、全体としてはメリットの方が大きかった。
どちらも遅刻に対してどう対処するか?という問題です。 1つは厳罰を科した結果、基準がはっきりして指導する人間のストレスが減りました。しかも罰金を原資とした「無遅刻無欠勤ボーナス制度」も同時に導入されたため、遅刻の被害を受けているスタッフも報われるようになり、全社的にストレスが減りました。個人的に「厳罰」は好きではありませんが、このマネージメントは絶妙だったなと思っています。 もう1つはシステムの変更で遅刻という概念がなくなった例です。5分遅れても残りの25分は給与が出ることになったおかげで、バイトのモチベーションが上がりました。まあもちろん上がるときも分単位で上がるので実は給与が増えるわけではないんですけど、その辺は気持ちの問題です。 どうするのがベストというのはなくて、それぞれの組織に合わせた施策というのがあると思うんですよね。くら寿司なんかただでさえ管理が厳しい会社なので(厨房にカメラがあって中央の管理システムから監視されているらしいです)、これ以上厳しく出来ないんじゃないかという気もしますけど、でもそのおかげで逆に「制度では縛るけど縛る人間はいない」みたいになってたのかなあと思います。それだとなかなかね。限界ありますよね。制度を尊重出来る殆どの人は正しいけれど、今回みたいな特異なバカは弾けないという。  単純に厳罰化だとか憎悪だとかそういうことじゃなく、これを機会に「ちょうどいい管理システム」を考えるきっかけになったら良いんじゃないかなと思います。あんまりバカに合わせた制度を作っても生きにくいですけどね。

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コンビニの雑誌の話

雑誌の棚のイラスト

去年の12月半ば頃、コンビニでの雑誌立ち読みに関する記事を途中まで書きかけたまま、完成させていませんでした。普遍的な話題だしそのうち仕上げればいいやと思っていたんですけど、このところ、コンビニの雑誌に関していくつか動きが出てきてもはや「普遍的」とは言えなくなってきたので、慌てて記事に仕上げているところです。

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「サラリーマンなんて指示された仕事をこなすだけだから楽」とその女性は言った

ニヒルな笑いのイラスト(女性)

飲食店で働くある女性が「サラリーマンなんて指示された仕事をこなすだけだから楽」(飲食はクリエイティブだからサラリーマンよりも大変、というニュアンス)と語っていたという話を聞きました。周りは怖い(または面倒)もんだから、特に反論はせずそのまま言わせてるみたいなんだけど、ものを知らずに「イキる」ってほんと恥ずかしいなあと、自戒を込めて思ったエピソードでした。無知って怖い。

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【今日のニュースから】不動産仲介「アパマンショップ」が札幌爆発事故について謝罪

APAMAN株式会社が謝罪 札幌爆発事故「スプレー缶約120本を廃棄処理」― スポニチ Sponichi Annex 社会

不動産仲介「アパマンショップ」を経営するAPAMAN株式会社は18日、札幌市豊平区で16日夜に起きた爆発事故で、現場の建物に入居する「アパマンショップ平岸駅前店」の従業員が消臭剤のスプレー缶100本以上のガス抜き作業後、湯沸かし器をつけた際に爆発が起きたことについて公式サイトに謝罪文を掲載した。 (中略)  事故の原因について「事故当時、店舗内にいた従業員から聞き取り調査を行いましたところ、消臭スプレー缶約120本の廃棄処理後、湯沸かし器を点けたところ爆発が起きたとの報告を受けました。その他詳細につきましては当局にて調査中です」と説明し、「お怪我をされました方々の一日も早いご回復をお祈り申し上げるとともに、被害を受けられました皆さま方には心からお詫び申し上げます」と重ねて謝罪した。

事故の続報はその後いろいろと報道されてきたけれど、アパマンショップから公式の声明が出たことでそういうことかなと。第一報を聞いたとき多分みんな思っただろうし僕も思いました。居酒屋が何かやっちゃったのかなと。冬だし忘年会シーズンだし鍋料理とかでコンロ使うし、ガスボンベを火元の近くに置いてたのかなとか……申し訳ありませんでした。先入観を持たずに、事実だけを見て判断するなんて、なかなか出来るもんじゃないですね。 でもまさか、隣の不動産屋が可燃ガスを大量に廃棄してるとは思わないじゃないですか…… まあ、居酒屋も含めてこのビル全体が杜撰だったのはそうなんですけど。

札幌の爆発ビル、過去に計12回指導 消防計画など不備(朝日新聞デジタル) – Yahoo!ニュース

消防局によると、爆発・倒壊した木造モルタル2階建ての建物の所有者と三つのテナントにはそれぞれ、防火管理者を置く義務があったが、いずれも選任されておらず、消防計画も作成されていなかった。漏電火災報知機や避難器具も設置されていなかった。

とにかく、亡くなった方がいなかったのは本当に良かった。「離れたビルの3階の窓枠が落下して下に停めてあった自動車に直撃した」なんてことも起きてるので、どこかに少しでも「不運」が紛れていたら、もっと被害が広がってもおかしくなかったですよね……今年で一番「不幸中の幸い」が似合う出来事だったような気すらします。もちろん怪我をされた方にとっては、不幸そのものであってそんなこと言えないかも知れませんが……

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