ミクシィ笠原健治氏ソーシャルメディアの立ち位置の違いを語る―IVS会場で
ミクシィ代表取締役社長の笠原健治氏はmixiの現状を踏まえながら、自分たちのソーシャルメディアとしての位置づけを声高に語った。「Facebookは世界中同じ(ソーシャル)グラフでいいのではないかと言っている」としているが、いまはソーシャルメディアの使い分けができて、それらのうちで差ができてきていると語る。
「(ソーシャルメディアは運営もとの)思想の違いが明らかになっている。一番特徴的なのは、Facebookは完全実名制で人の見つけやすさを提供していて、発言の重さもそれにともなったものになっている。mixiの立場は実名制だけど、それを共有することはなくて、ニックネーム性をもって、使い方はユーザーにまかせている」
ミクシィでは自社のユーザーのアンケート結果では、実名を友だちなどには出している人は85パーセント程度いるのだという。つまり、自分がつながりたい人には実名を出しつつ、そうではない人には実名を出さない。実名がみんなに見えるわけではないので、繋がりやすさは少なくなるが、親しい人たち同士で居心地のいい文化を作っているという。これは「より密な空間で心地のいい広がりを提供していて、Facebookとしては違う方向性を出している」と語った。
まぁ合ってると思います。
ユーザに対するこの把握も、全くその通りなんだと思います。
- 実名or匿名:実名性(ニックネーム併用)
- つながりの特色:親しい友人との交流(プライベートグラフ)
- メインユーザー:20~30代の女性
ただまぁ、どうしてこういうユーザー構成になったか(特にメインユーザー)に関しての説明がないんですよね。クックパッドみたいに「狙ってそうした」なら別に良いんですけど僕はそうは思わなくて単純な話として、
- 今どきの10~20代はmixiなんかやらない(新規ユーザー獲得の失敗)
- つながりに興味がある男性はmixi以外のSNSを選択する(男性ユーザーの離脱)
- 緊密なつながりを求める人だけがmixiに残った(SNS疲れによる離脱)
ということの結果として今のユーザーが残ったということなんじゃないですかね。mixiはクローズドSNSなので僕の知らないmixi界隈があるのかも知れませんけど、僕の周りはそんな感じ。初期から使っている女性ユーザーが「残った」。そういうユーザーを獲得したんじゃなくてね。
その上でその残ってくれた熱心なユーザーに対してmixiが何をやっているかというと、新アプリケーションの拡充とオープン戦略。
うーん。
まぁオープン戦略って書いたけど「オープンにする」んじゃなくて「オープンもやる」だから本線外れててるわけではないんですけど、それにしたって基本サービス放置しすぎじゃね。Twitterと連携するくらいなら、クソ使いづらいフォトアルバムとかリニューアルする方が先じゃね。日記につぶやきで返信できたり、つぶやきに日記で返信できたりする方がよくね。友達の日記もmixiチェックできるようした方が良くね?友人の日記の更新情報をメールとかRSSとかで配信した方が良くね。
社長がこんな発表しておいての今のサービス展開とかありえなくね?
何がしたいんだかさっぱり解らんよねー
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