340兆円のつかいみち…?

Community Engineの日本CEO、中嶋さんのblog(Ringo’s Weblog)で 話題が出ていたのだけど、そうそう、郵政民営化は良いけど、 郵貯・簡保の340兆円をどう運用するのかって結構大事だよね。 ぶっちゃけ、340兆円で何が出来るのか…って全く想像が付かないけど、 そこ基準にしてみてみると、 Macromediaの3500億円なんて全然安いんだよね。 中嶋さんが上げていたmojixさんのブログによると、 TOYOTAの時価総額が17兆円くらいらしい。安い。 わかりにくいな、と言う人は、自分の貯金通帳を開いて、 その20分の1くらいの痛みだと思えばいいわけですよ、 貯金が300万ある人だと、15万くらい。 まぁ…『そろそろテレビでも買うか』くらいのつもりで、 TOYOTAが買えてしまうわけです。 340兆円の資産というヤツは。 もちろん、ただ所有するために使うわけにもいかないので、 やはりなんらかの物を得る(または投資価値を得る)ことが必要なのだけど、 そのへんは、mojixさんが文中で、

つまり、340兆円の運用方法として、お金を増やすことがただうまいだけの外国の投資家などに頼んではいけない。お金だけ増えてもあまり意味はなく、お金ではなく日本に「価値」が増えるように、お金を回せるかどうかが肝心。
と述べられているとおり。 そう、お金ってあるだけだとお金でしかないわけですよ。 お金って本当に大事だけど、一般的には物になって初めて価値を持つ物なわけで。 (もちろん、情報としてとか、存在すること自体に価値がある場合もあるけれども、 それはここでは例外) なにがしかの価値を生み出せないかと。 で、中嶋さんのblogへ戻ると、最終的に、 いや、なにかこう我々を象徴できる何かを残そうじゃないか、というところへ辿り着き、 つーか象徴できるものっていったい何なんだ、っていう およそ、哲学的というか、少なくとも文化的な問題に当たってしまっていて、 そう、ちょうどこれって、 『金はあるけど何に使えばいいかよく分からない』 日本の投資状況のミスバージョンなんではないかと思ったり。 結局作られる物って、新しい環状線を地下通して作るとか、 六本木にデカイビル立てるとか、そんなことだったりするわけですよ。 京都的に言うと、既に完璧な御所の中にさらに 迎賓館を建てることだったりするわけですよ。 で、そのお金を何処に回すべきか誰もよく分かってないと言う… 中嶋さんの『火星にロボットの国を作る』という構想も、 案外不可能ではないかもしれないし、 まぁそれがペイできるようになるのは22世紀頃のような気もしないでもないけど (そもそも、月とか火星とかって誰でも開発して良いのかなぁ…) 逆に、ペイを求めてないところが面白い。 (金銭によるペイではなく、価値として十分に得る物があるという指向) 340兆円て何が出来るんだろう… 現実的な話、北朝鮮と戦争くらいなら出来るんだろうね。多分。 もちろん、そこには何もないけど。 自然環境を無視すれば、東京湾を埋め立てて、 メガロポリスを作るなんていうSFチックなことも可能だろうね。 もちろん、そこにも何もないけど。 やっぱり、額が大きすぎて、上手く使い道が浮かばないな… 給料後の夕飯を豪華にする、は思い浮かんでも、 ボーナス一括で何を買うかは思い悩んだりするのと同じか。 例えば、プロ野球12球団の球場を新しく作り直しても、1兆円も掛からないよね。 各都道府県市町村に芝のサッカー場を作って、 Jリーグの100年構想を大幅に進めたところで… 全国で2,395市町村(2005年4月現在)、1つ5億としても1兆円強あれば足りてしまう。 同じように、1兆円もあれば、 日本野球機構を新設して、プロとアマのしがらみや、企業とチームの癒着から離れた、 新しいプロ野球の形を作るのに十分だろうし。 (30チームのリーグとして、1チームあたり100億程度、設備投資に1000億程度、 運営広告費に500億程度…やっぱり余るなぁ…) まぁ、言ってみれば『企業活動』に郵貯を持ってこれるかどうかの議論は省略してるけど、 仮に自由に使えるんだとすると、いろんなことが出来る。 で、これどう使うんだ?と思うわけですよ。 まさか、全部、借金返済とか言わないよな?そんなバカな。 韓国みたいに、投資専門の教育を、小学校から導入するその資金にしても良いだろうし、 (これも多分1兆円もあれば十分すぎるね) NTTが整備した、光インフラをすべて買い上げて、 他の通信事業者に安く貸与する、開放するのでもいいだろうし (これはいくらになるかちょっとわかんない…でもNTTの企業規模は超えないでしょ) 同じく韓国みたいに、アニメーションに関する専門学校を、 国出資で設立して、人材を計画的に育てても良いだろうし、 (今の日本は個人のモチベーションに頼ってるだけだ) そう、細々と言えばいっぱいあるんだろうけど、 デカイビジョンて言われると無いんだよねー… つい最近、NASAで、火星への人類の到達を見越した、 月への再上陸計画が発表されたのに、 日本のこの夢のなさは何なんだろうね。 なんか煮詰まってきた。 トラックバックしようかな、と思ったけど、全然上手いこと書けてないしやめ。 この件については、保留。 というか継続審議。 アイディア募集。

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スクウェア・エニックス、タイトー株式の公開買い付け開始

スクウェア・エニックス、タイトー株式の公開買い付け開始
株式会社スクウェア・エニックスは、株式会社タイトーの株式を公開買い付けにより取得すると発表した。 買い付け予定株式数は247,900株。この数字はタイトーの発行済み株式総数の67%に当たる。買い付け上限で取得する株式の上限は設定しておらず、応募株券の合計が247,900株を超えた場合は、その全てを買い付ける。逆に247,900株に満たない場合は、公開買い付けを行なわないとしている。 もしスクウェア・エニックスの買い付けが成立した場合、同社はその後に予定される株式交換などにより、タイトーを完全子会社化する。なお同社は、現在タイトーの株式の約36%を保有する京セラ株式会社より、今回の公開買い付けに応募する旨の同意を得ているという。 タイトーも、スクウェア・エニックスによる株式の公開買い付けに賛同の意を表明している。
ゲーム業界の再編も徐々に進んでるなぁ…。 基本的に、イメージやクリエイティヴィティが重要な産業なわけだから、 資本の集中=良質なソフトの量産、とはならないのだけど。 セガは分解しちゃったし、スクウェアとエニックスの合併、 タカラ、ハドソンはコナミの傘下に、 まぁそれでも、他業種からも参入しているからなぁ。 『縮小』一言では済ませられない問題ではあるんだけどね。 まぁとりあえずびっくりしました。

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本日のITニュース。 – 2005/08/08

いくつか文章があるんですが(カタいのも、ネタなやつも、恒例のも)、 どうも筆が進みませんで…とりあえず、最近気になったニュースなど。

ITmedia ライフスタイル:iTMS-J、わずか4日で100万曲販売突破
アップルコンピュータは8月8日、音楽配信サービス「iTunes Music Store」(以下 iTMS-J)での楽曲販売が、8月4日のサービススタートから4日間で100万曲を突破したと発表した。
やはりこれでしょう。 基本的には、うちの店とはかぶらないハズなんですが、 (メジャー系は和洋共に店頭に殆ど無い) まぁ取りそろえ方によっては影響もあるでしょうし、 やたらと心配してた社長の気持ちもわからんではない。 でもまぁ、どーーも、焚き付ける元というか、 無駄な焦りというか、になっていた感があって、 あんまり正しく評価できなかったんだけど、 正式開始ってことで、これから嫌でもその実態がつかめるようになるかな、と。 暫く、注目していたいと思います。
ITmediaニュース:「CiscoがNokia買収を検討」の報道
米Cisco Systemsがワイヤレスインフラ技術を手に入れるため、世界最大の携帯電話メーカーNokiaの買収を検討している。Businessが8月7日に報じた。 同紙は情報源を明かしていないものの、Ciscoはこれまでニッチな技術企業の買収に集中してきたが、ジョン・チェンバースCEO(最高経営責任者)はワイヤレスインフラ企業との合併に関心を持っていると考えられていると伝えている。
すごいな。 規模がでかすぎて、もうなんだか全然わかんないよ。 Ciscoの時価総額がおよそ約1230億ドル(約14兆円)、 Nokiaの時価総額が約710億ドル(約8兆円) これがどれくらいスゴイかというと… あの楽天の時価総額は約9000億円ドコモでさえ、8.7兆円。 Ciscoと肩を並べる会社というと… トヨタ自動車の約15兆円くらいか。 つまり、トヨタが、ドコモを買収すると言っている、 と解釈すれば、規模としては同じくらい? って、でかすぎるよ(苦笑) もちろん、きちんとした戦略に基づいて行われるわけだが… 果たしてどうなることやら。
ITmediaモバイル:iモード用フルブラウザ「サイトスニーカー」正式版公開
ユビキタスエンターテインメント(UE)は8月8日、iモード用フルブラウザ「サイトスニーカー」の正式版を公開した。ダウンロードは、8月8日午後8時8分から。
遂に正式版、リリースらしい。 以前一度取り上げたので、紹介しておくけど、 そう言えばそれ以来、携帯用フルブラウザが出てくること、出てくること。 あんまり種類が増えすぎると、ウェブ管理者側では対応しきれなくなるので、 PCと同じデータがロードされることを覚悟して欲しいけど、 むしろ、UAで振り分けられない方が都合良いのかな? なにはともあれ、ライバルがたくさんいて大変な業界だが、 (そして多分、ユーザは早い『淘汰』を待ってるんだ、これが) 頑張って下さいませ。 ちなみにこれは蛇足だけど、 リリース日、時間まで8並びという懲りよう。末広がり祈願かな? でも午後8時って一般的には20時であって、 ちっとも8並びじゃないんだが… まぁその辺りはご愛敬、ってことで。

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ソニー復活は本物?

以前、『本日の IT/Science ニュース。』(2005/4/26)でも取り上げたソニーの携帯オーディオ。 僕は、『今後、落ち着いてくれば、またiPodが盛り返すことは間違いないわけだが、』 なんて書いてたんだけど、一ヶ月経ってもソニーの勢いは衰えていないらしい。

BCNランキング :: 売れ筋速報 :: ソニー復活は本物? 発売1ヶ月でシリコンオーディオ販売シェア、依然トップ
ソニー新ネットウォークマンの好調な出足が続いている。4月21日の発売以来1ヶ月が経過したが、「BCNランキング」でのカテゴリー別詳細ランキングを分析によると、シリコンでのメーカー別販売台数シェアで、ソニーが依然トップをキープ。アップル一人勝ちの構図はここにきて崩れつつある(図)。発売直後の「瞬間最大風速」からすれば勢いは若干落ちついたたものの、この1ヶ月間吹き続けている「突風」が携帯オーディオ市場を大きく変えることになりそうだ。 >> 記事を読む
しかも、ソニーもここまで売れると思っていなかったのか、生産が追いつかず、常に品薄、入荷待ち状態。 潜在的な競争力はもっと高くて、シェアがのびていないのは単純に物がないから、らしい。 不明を恥じるばかりだ。 ソニー恐るべし。 個人的には、ソニー製品の最大の特徴、 初期不良とソニータイマーがどうなっているか気になるわけだが、 価格.comの感想などをみると、結構好評を得ている様子。 『価格』と、『付属ソフト』で苦戦を強いられてはいるものの、 ランキングではTop3を独占するなど、 『日本人てやっぱり、ソニーが好きなんだなぁ…』という感想。 HDDでは、まだiPodもがんばってるけど、“内蔵メモリタイプ”では、 まだ圧倒的に勝ってる。恐るべし。 自分が入れようとしている音楽の曲数を考えると、 1GBなんかでは全然足りないのだけど、 いやでも便利だろうなぁ、と思う次第。 面白いのは、アップル広報の話で、
一方アップルでは、他社の製品についてはコメントできないとした上で、「今やiPodは社会現象にまでなり、広く認知される携帯オーディオの代名詞になった。『マインドのシェア』ではiPodの地位はゆるぎない」(広報)と、まだまだ余裕だ。
と、静観の構え。 マインドシェアっていう考え方は面白いけど、 でもなんだろう、それはきっと、アップルのバランスがアメリカ寄りだからであって、 日本市場という独特な戦場では、その余裕だと食われるぞ、と思ってしまうのだけど。 ボーダフォンのように。(泣) まぁ、今後もおもしろそうだ。

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この業界、厳しいっす…

レコード小売業界、ってのは、 まぁ陳腐な表現で言えば、本当に、 『小さなパイを数社で取り合う』 業界なわけでございまして。 その数社に入らない小さな会社は、残った欠片を拾い集めて商売にしていくわけです。 『この店にしかないセレクト』 って聞こえは良いけれども、要は、ビジネス的には、 『勝負に負けていて、何とか独自路線を打ち出している』 ということであります。 ほんとしんどい。 (そういうセレクトショップは非常に重要だし、大好きだけどね) で、だ。 なんとか、やりくりしてるわけですが、『音楽販売大手ユニオン』が、 新たな手を打ってきました。 下手するとね、外資系やその他大手に宣戦布告することにもなりそうな、 そんな感じです。 宣伝するのはあんまり嬉しくないんだけれども一応説明はここ。 musicField やばいなぁ… 守備範囲が広範すぎて、流れがどう変わるのか読めないんだけど、 もしハマったら、小さいところは軒並み欠片すら没収になるなぁ。 ていうか、大きいところも、パイを取られることになるんだろうなぁ。 WEB戦略立案の腕を問われる局面でもあるけれども、 純粋に不安で仕方ない… (てか、思いつく戦略は全部自分の仕事量に跳ね返るのだ…) うーん、 どうすんべか。

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誰が得をしたのか?

件の、Livedoor vs フジテレビ問題も、ほぼ解決した。 将来的には、まだまだ、波乱がありそうな気はするが、まぁ、どうでもいいよね。 もとはと言えば、ニッポン放送、ひいてはフジテレビの、 自社株に対する杜撰な管理が招いた事件なわけであるから、 フジテレビが身銭を切って事態の収拾を図るのは当然であるし、 ライブドアを非難するのは、全くもってお門違いであろう。 いくら、あの社長の態度が気に入らなかろうとも。 で、だ。 ライブドアは、最初の大量購入を、確か6,050円で行ったと思うんだが(以下数字は記憶の範囲内)、 最終的には、全てを6,300円でフジテレビに売却した。 フジテレビは、5,950円でTOBを掛けていたから、かなりの出費増になったわけだが、 じゃあ、ライブドアが儲けたって言うと、そうでもない。 では、Yahoo!トピックスのアンケート結果を見てみよう。 そうなのよねー一番儲けたのは、リーマン・ブラザーズ。 日本人が聞くとなんだか、舐めてんのか、というような名前だが(苦笑) ライブドアに金を貸す(資金を提供する)代わりに、ライブドアの株式を、 株価に応じて譲り受ける権利(株価が下がると、株式数も増える)を獲得し、 速攻売却してかなりの利益を得た模様だ。 そして、何のリスクもない。 ライブドアは結局、お騒がせのレッテルを貼られ、 株価は下がり、コンテンツも手に入れられず、名前だけの提携を手にし、 結局得したんだか、どうなんだか。 なんか、金の流れ的には、フジ→リーマンで、 外資に日本円を持ってかれただけな気がして、どうも釈然としないなぁ。 それにしても、 色々やってみるも、どうも事業の核を手に入れられないライブドア、哀れだなぁ。 (楽天が楽天市場で成功したのはある意味ラッキーだと思うが、それでも事業の核があるのは大違い) サービス全てが二番煎じ、もしくは十分に練られていなくて大手の二番煎じに客をとられる、 頑張ってくれとしか言えませんけどもねぇ。

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USEN、ナムコから日活を買収へ

つい先日、AdobeがMacromediaを買収で、びっくり仰天したわけですが (周りのITとは縁もゆかりもない通販の人たちにはウケが悪くてがっかりだった) せっかくなので?もう一個買収ネタ。

USEN、ナムコから日活を買収へ
ナムコ子会社の日活をUSENが買収する方向で検討開始。ナムコのコンテンツをUSENが配信する業務提携も検討する。 USENとナムコは4月21日、ナムコ子会社の映画制作会社・日活をUSENが買収する方向で検討を開始すると発表した。両社はコンテンツ配信などでも提携を検討する。 日活株式の過半数をUSENに譲渡する方向で検討する。ナムコはゲームソフトなどコア事業への集中を進めている最中。日活のコンテンツ資産を活かすため、FTTHとコンテンツ配信事業に注力するUSENへの譲渡が良策と判断した。 また、ナムコが制作するデジタルコンテンツの配信先としてUSENのFTTHを活用することも検討する。
有線は最近、積極的に動いてますね。 BBでもっとも不足しているのは回線ではなくてコンテンツ、というのは、 有名な話なので、いろんな会社と提携したり、または買収したり、 どの会社もコンテンツ確保に躍起。 そりゃライブドアも必死さ。 ていうか、 日活がナムコの傘下だったって知らなかった! (日活でエロいイメージしか出てこない俺)

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今日の『びっくりしました。』

ITmediaニュース:AdobeがMacromediaを34億ドルで買収
FreeHandとIllustrator、GoLiveとDreamweaver。戦場を変えながら常にライバル関係にあった2社、Adobe SystemsとMacromediaがついに合併した。 Adobe Systemsは4月18日、Macromediaを買収する契約を締結したと発表した。買収金額は約34億ドル。>> 記事を読む
うわっ…びっくりした。 そんなデカイ買収劇が… 僕はどっちかというと、昔からMacromedia派なのだけど、 今後の製品ラインアップがどうなるのか、興味半分、不安半分(期待は特にない) ライバル関係が一転して合併…じゃないや買収。しかも、両方が超一流企業。 さすがにこれは驚くよなぁ… Intelと、AMDが合併したようなもんでしょ。 (…それはちょっと言い過ぎか?) 買収額が34億ドル。すげーな。 Macromediaの経営陣も有る程度残り、Adobeの子会社になる、と。 親密な技術提携が行われて、新しい形のプラットフォームが創出される… ことを期待しようかな。

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携帯業界 vs 米通信会社

携帯業界 vs 米通信会社の戦いが始まりそうな予感ですね。

日本の携帯電話で新規参入を=「不透明で差別的」と批判?米報告書
【ワシントン31日時事】米通商代表部(USTR)は31日、包括通商法1377条(電気通信条項)に基づく年次報告書を発表、日本については携帯電話の周波数割り当てが不透明で差別的であり、新規参入者に不利になっているとして改善を求めた。
ドコモの接続料金高すぎる 米通信報告、値下げ促す
【ワシントン31日共同】米通商代表部(USTR)は31日、世界各国の電気通信分野に関する年次報告書を発表、日本についてはNTTドコモの他社からの携帯電話接続料金を「過度に高い」と批判し、適切な料金設定のため総務省が「さらに積極的な役割」を果たすよう促した。 報告書は同時に、携帯電話向けの周波数割り当てで、ドコモなど既存事業者よりも新規参入業者を優先するよう求めるとともに、ほかの通信会社がNTTの回線を借りる際の接続料を引き下げるよう重ねて要請した。 今年の報告書は携帯電話料金や他国の免許料金など5項目に焦点を当てており、携帯料金の高さでは日本のほかドイツ、メキシコ、ペルー、スイスに強く是正を迫った。 報告書は高額の接続料金により米国の消費者や企業が不利益を被っていると指摘した上で、ドコモによる最近の料金引き下げの動きについて「変化の歩みが遅くなっている」と批判した。
まぁ、対象は日本だけじゃないんですけどね。 外部の力だろうがなんだろうが、便利になるならそれでいいと思うけど、 多分、アメリカの会社が作る端末では勝負にならないと思うなぁ。 でも、アメリカ人はシステムを作るのが得意で、日本人は物を作るのが得意なわけだから、 アメリカ的な合理的経営をしてもらった上で、 日本製の高機能携帯を売る、っていう経営体制は意外とありかもしれんね。 グローバルを押し出し過ぎると、どこぞの会社みたいに失敗するけど。 でも、仕様のローカライズは多分アメリカではデフォルトだろうから、 ヨーロッパの会社よりは上手くやりそうだけどなぁ。

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仏から見た日本経済?

「日本に学べ」と社説掲載=ライブドア問題、変化象徴?仏紙
【パリ26日時事】26日付のフランスの保守系フィガロ紙は、シラク大統領の訪日に合わせ、「日本の教訓」と題する社説を掲げ、日本経済がバブル崩壊から脱して一定の成長軌道に乗ったことに学ぶべきだと述べた。仏紙が日本経済を手放しで評価するのは珍しい。  この中で同紙は、ライブドアのニッポン放送買収問題を、硬直的だった民間経済の変化の象徴として取り上げるとともに、日本の完全失業率が4.5%にとどまっていることや終身雇用制の崩壊などを高く評価。「日本の労働市場は仏独よりずっと柔軟だ」としている。 (時事通信)
フランス人が日本をどう見てるかはよく分からないけど、 こうやってフィガロに言われると、あーそうなのかもしれない、とも思えるな。 精神性の変化というか。 僕はライブドア?ニッポン放送問題に関しては敢えて言及を避けていて、 出演しないとギャーギャー言う芸能人に対しても、 客のことなんかひとっつも考えてないのな、 これからどういう物が作れるか、ひとっつも分かんないのに 作れねぇ、やらねぇ、って馬鹿じゃねぇのか? 大事なことでそしてやるべきことは、客に何を届けるか、それだけだろうが。 と、白けた目で見ているわけだが、 (大体、ルパートマードックが世界の世論を破壊したとか聞いたことがない) その視点はひとまず置いておいて、 今まで無かったことが起きるようになっている、という意味で考えれば、 確かに何らかの予兆ではあるのかもしれない。 終身雇用制が崩壊したと言われて久しいのに、失業率が上がらないことも、 確かに日本のメディアが指摘しない点だし、 もちろん、褒めることの裏には何らかの思惑があるのは確実だが、 それはともかくとして、そういう変化、を感じられないことは、 本当に貧しいことだと思う。 ただし、もしこの予兆が、日本経済の復活への予兆だったとしても、 今後ある『豊かな社会』は、今までとは違うだろうな、 そう、富めるものと、貧しき物が二分されるような、 ニートなんかやってる人、その周辺はどんどん貧しくなるわけで、 恐らくそれでも良いんじゃない?という価値観も確立していくことだろうし、 いろんなことが変わるんだろう。 フィガロが、決して、日本国民の未来が明るい、とは 言っていないことをよく覚えておくべきだろう。 日本経済が明るければ日本国民も明るい、という時代は終わったのかもしれない。

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