【ドル円】 ジリジリと円安で99円へ(執筆時点で98円83銭) 【定点観測】

28_usdjpy_1m.png 先週、FRBの出口戦略に関する報道があってそのまま円安基調に戻るのかなと思ったのですが、 【ドル円】 アメリカ緩和縮小報道で、円安へ(執筆時点で98円01銭) 【定点観測】 | mutter それから1週間はだいたい98円を挟んでの揉み合いが続いていました。色んな要素はあるんでしょうけど、考え方としては、安倍政権発足、黒田日銀総裁就任以来の心情的な円安進行が終わって、浮ついた部分を少し精算した上でなおだいたいこれくらいの相場で安定している、そう考えることも出来るのかなーと。このあたりを基礎にしながら、各政府の言動や景気動向に従って上下していく感じなのかなと。これから、ってことかなー。そしてまた、ポジションが積み上がって硬直→瓦解見たいのが繰り返されるのかなと。 ……と、僕の妄想はこの辺にしてメディア報道を拾ってみます。

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経済ニュースの用語が独特すぎてわからんと言うかむしろ和む

ニュアンスは伝わるんですけどね……

ドル円93円台後半で上げ渋り、ユーロドル下値もみ合い=欧州外為(サーチナ) – ニュース・コラム – Yahoo!ファイナンス

欧州時間のドル/円相場は弱含み。特段の手掛かり材料はないものの、94.00円前後での上値の重さ嫌気し、93.60円台まで小緩んだ。その後は93.90円台まで小幅に買い戻される場面も見られたが、時間外の米長期金利が低下したことなどによる売りも散見され、93円台後半で上げ渋る展開となった。  また、ユーロ/ドルは下値もみ合い。ドル/スイスでまとまった規模のドル買い・スイスフラン売りが入ると、ユーロ/ドルでもドル買い優勢となり、1.3510ドル台まで下値を切り下げた。  ただ、小安く始まった欧州株が切り返すと一時、1.3540ドル台まで値を戻したが、明日のスペイン国債入札や、欧州中銀金融政策発表を控えて1.3530ドル前後で方向感が出なかった。(執筆:外為どっとコム 編集担当:サーチナ・メディア事業部)

ドル円93円台後半で上げ渋り、ユーロドル下値もみ合い=欧州外為(サーチナ) – ニュース・コラム – Yahoo!ファイナンス
上記例に含まれる単語
  • 弱含み
  • 上値の重さ
  • 嫌気する
  • 小緩む
  • 上げ渋る
  • 下値もみ合い
  • 切り下げた
  • 小安い
  • 方向感が出なかった
だいたい意味するところは解りますけども……微妙な味付けされすぎだろうw この記事はあくまで例で、経済ニュース、特に市場の情勢を伝えるニュースは大体こんな感じ。初めて見る人にはなんだか意味不明な単語の羅列ですなあ。もちろん僕も曖昧にしか解りません。「小安い」はちょっとだけ安いんだなとかその程度の。 面白いなあ。んで、なぜだか和む。

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【ドル円】 買い戻し…と見せかけて90円の壁突破。(一時90円21銭まで。今は89円台後半)

18_usdjpy_10d.png こんなニュースがあってここ数日若干の円高に向かっていたようですが、

UPDATE1: 東京外為市場・正午=ドル急落し一時88円台、経済再生相の発言が調整売りを誘発 | マネーニュース | 外国為替 | Reuters

[東京 15日 ロイター] 正午のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比 べてドル安の89円前半。昼近くに、過度な円安は国民生活にマイナスの影響もある、と の甘利経済再生相の発言が伝わったことをきっかけに急落。正午過ぎには高値から1円以 上下落し一時88.62円をつけた。    甘利明経済再生担当相は15日、過度な円安は輸入物価にはねかえり、国民生活にマイ ナスの影響もあると述べた。また、同相は為替水準は輸出と国民生活への悪影響を最小に する最大公約数に収まることを期待するとした。  市場で同相の発言は、投機筋にとってドルの利食い売りの「グッド・エクスキューズ」 (外銀)になったとされる一方、同発言はクロス円の急落も招いたことから、証拠金取引 などで「ケガをした人もいるもよう」(同)だという。  ユーロは高値119.98円から一気に118.58円まで約1.5円急落した。  ただ、ドル/円、クロス円とも下値ではバーゲンハンティング的な買いが出ているもよ う。

午後に入って今度はこんな展開になって今度は一気に円安へ。

東京外為市場・午後3時=ドル90円付近、浜田内閣官房参与の発言で急伸 | マネーニュース | 外国為替 | Reuters

[東京 18日 ロイター] 午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点 に比べてややドル高/円安の90円ちょうど付近。浜田宏一内閣官房参与が「95円また は100円への円安進行は懸念する必要ない」などと述べると、90.21円まで急伸 し、2年7カ月ぶりの高値を付けた。  <今度は浜田参与の発言に反応>  午後、浜田内閣官房参与の発言が伝わると、ドル/円は89.85円付近から 90.21円まで急伸し、2010年6月23日以来の高値を付けた。  浜田宏一内閣官房参与(米エール大名誉教授)は18日午後、日本外国特派員協会で講 演。「マネーの過剰供給がインフレをもたらすリスクは常にあるが、日本で著しいインフ レを現時点で想定する根拠はない」、「95円または100円への円安進行は懸念する必 要ない」「1ドル=110円を超える円安は心配すべき」などと述べた。  15日以降、甘利明経済再生担当相や自民党の石破茂幹事長による円安警戒発言でドル /円は調整局面に入ったが、両氏が発言を「修正」したことでドル/円は上昇基調に復 帰。前日のニューヨーク市場で90円を一時回復して迎えたこの日の東京市場では、浜田 参与が95円、100円という具体的な水準を挙げて「懸念する必要はない」としたため、 ドル/円を再度の上値追いに駆り立てた。

もちろん、そのままさらに円安になるほどは勢いもなくて90円前後で行ったり来たりな感じ。 いやあそれでも随分来たなあという感じではあるのですけど。

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【ドル円】 そして89円台(執筆時点で89円17銭)

11_usdjpy_10d.png なんかもう週報みたいになってきましたが、今週末もまた大きな値動きが。ここ数日、一時86円台に戻しつつ全体としては最近87-88円で落ち着いた感じだったのですが、日本が夜の間に急にまた円安が進みまして一気に89円。グラフを見る限り東京の取引が始まって落ち着いた感じはありますが、それでも「今週も1円、円安が進んだ」と書くとなんかすごいえらい感じになりますな。どうしてこうなった。

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【ドル円】 そんなこと言ってる間に88円13銭 【続報的なメモ】

05_usdjpy_10d.png なんかもうこう頻繁に書いてるとニュース性を失ってしまってマンネリなので「しばらくいいんじゃないかな」「よほど大きい値動きが無い限り」って思ってたんですけど、昨日の夜中に海外の取引でまた随分円安が進んでいたので一応メモだけでも。週末ということで続きは来週ということになりますが、これ本当に90円まで行っちゃいそうですねえ。ついこの間まで70円台だったのにね。しかも日本は方針を表明しただけでまだ何も結果が出てないというのに。「見通しで売り買いをする」という理屈はもちろん理解できますけど、それでも市場というのは恐ろしいもんだなあと思いますです。意地でも結果出さないとなあ…

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【大発会】 アメリカの「財政の崖」問題合意を経てか87円後半に(執筆時点で87円79銭) 【ドル円】

usdjpy_10d.png というわけで新年明けまして、東京市場でも取引が始まりました。 外国為替市場は株式市場とは関係が無く、12/31から1/1の一部の時間帯を除いて取引が行われていたようなので「さあ新年」ということでもないようなのですが、昨年末からの円安傾向が持続していて軽々と87円を超えて87円台後半へ。昨日は87円台前半から夜になって86円台という流れだったので、そうは簡単にと思っていましたがなんなのこの軽い感じは… 一応今日の流れはこんなことみたいです。

〔外為マーケットアイ〕ドル一時87.56円に上昇、米雇用統計への期待高まる | Reuters

ドル/円は87.53円付近。一時87.56円まで上昇、約2年5か月ぶりの高値を付けている。強い米ADP米雇用報告などを受け、市場ではきょう発表の米雇用統計への期待が高まっており、「ドルを売りにくい状況にある」(外為アナリスト)という。ただ、期待値が高くなっているだけに、悪かった時は失望感からドル売り/円買いが強まる可能性もある。

投資目的で無く単純な興味で外国為替を見ていて思うのは、日本とは無関係の理由で自国の経済が左右されることはとてもたくさんあるということですね。日本がどんなに経営努力したとしても、アメリカの雇用統計の結果が悪くて円高に情勢が振れて企業によっては取引が何十億か目減りするとか普通にあるわけで、他国の経済や政治の状況を織り込んだ上で為替をコントロールしていくのはなんかもう想像付かない大変さだなあという。

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【続報】 さらに円安進む(執筆時点で86円41銭) 【ドル円】

28_usdjpy_10d.png 一昨日書いたばかりで恐縮ですが、それからさらにまた1円円安が進んでいるので一応報告を。 前回「短期的にどうなるのか」という専門家の見解は拾わなかったので検証できませんけど、こんなに急激に進むとは予想外。今までの重い足取りは何だったんだと言うね…やっぱりこれは安倍首相や浜田内閣官房参与が金融緩和を繰り返し主張しているのが引き金になっているんでしょうかねえ。浜田参与はこんなこと言ってました。

インタビュー:日銀は無制限緩和を、物価目標2─3%が適切=浜田宏一教授 | Reuters

安倍新政権で内閣官房参与に就任した米エール大の浜田宏一名誉教授は27日、ロイターとのインタビューに応じ、日銀の金融緩和策について、買い入れる資産の総額をあらかじめ設定せず無制限にすべきだと指摘、物価上昇率目標の達成に向け、より残存期間の長い国債や株式などリスク性資産の購入拡大が必要との認識を示した。外債購入も一案に挙げた。 目指す物価上昇率は諸外国並みの2─3%が適切と述べ、政府による目標設定や、それに伴う説明責任を明確化するため、日銀法の改正は「当然だ」と語った。

んで、今日の相場の解説はこんな感じ。

時事ドットコム:円下落、86円台半ば=金融緩和期待で-東京市場

28日午前の東京外国為替市場の円相場は、安倍新政権の財政・金融政策への期待感を背景に円が売られ、1ドル=86円台半ばに下落した。午前9時現在は86円49~50銭と前日比85銭の円安・ドル高。これは2010年8月3日以来約2年5カ月ぶりの円安水準。  市場では、安倍新政権が積極的な財政政策や金融緩和に乗り出すとの見方が根強い。「年末で取引が薄いことも、大きく円が下落した要因」(銀行系証券)との指摘も出ている。   円は対ユーロでも下落し、午前9時現在は1円13銭円安・ユーロ高の1ユーロ=114円59~61銭と、11年7月11日以来1年5カ月ぶりの水準を付けた。(2012/12/28-09:49)

なるほどねー。 東証の取引は多分今日まで(大納会ってそういうことだよね?外為は関係ない?)なので、その辺での駆け込みもあるのかしら。 輸入業としては利益が圧迫されてきつくなるんですけど、やっぱりね、景気ってのはあるんでね。社会が明るくなってくれないと嗜好品も売れないしね。政府の「やります」が実現して実際の効果をもたらすことを期待しておりますです。てか、円安による利益圧迫と、円安による景気浮上の間のタイムラグが長く続かないことを祈っております。消費税なんかもそうだけど。数字の動きと実感ベースとは違うもんなー

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【速報】 ユーロが99円台に(3ヶ月ぶり)

24_eurjpy_10d.png このところ、株価の下落と同期するようにしてじりじりと円高に振れていた外国為替相場(どっちが原因なのかそもそも関連はないのか解りませんが)ですが、ギリシャのユーロ離脱がユーロの信用不安を招くということで3ヶ月ぶりに100円を割り込んでいます。執筆時点で1ユーロ99円85銭。ずっと円高傾向であることもあって対円は「3ヶ月ぶり」というレベルですが、対ドルでは2年ぶりの水準とか。

UPDATE2: NY外為市場=ユーロ/ドルが約2年ぶり安値 ギリシャのユーロ離脱懸念で | 外国為替 | Reuters

[ニューヨーク 23日 ロイター] 23日終盤のニューヨーク外国為替市場では、 ユーロが対ドルでおよそ2年ぶりの安値に下落した。市場ではギリシャが無秩序なユーロ 離脱を余儀なくされるとの懸念が高まっているが、同日開催の欧州連合(EU)首脳会議 ではこうした不安を払しょくする抜本策は打ち出されないとの見方が広がっている。  この日は安全資産へ資金をシフトする動きが加速し、主要6通貨に対するICEフュー チャーズUS(旧NY商品取引所)ドル指数.DXYは82.221に上昇。2010年9 月以来の高水準をつけた。  資金の逃避先になりやすい円も買われ、対ユーロで2月以来の高値をつけた。  また日銀の追加緩和見送りを受けて、円は対ドルでも上昇した。   関係筋が明らかにしたところによると、ユーロ圏当局者は、ギリシャのユーロ圏離脱に 備え、域内各国がそれぞれの対応策を準備することで合意した。独連銀は同日公表した月 報で、ギリシャのユーロ離脱は困難だが「対処可能」との見解を示している。  この日の非公式のEU首脳会議では、成長促進策やユーロ圏共同債構想について協議さ れる見通しだが、ドイツの反対などを背景に、いかなる案についても合意する公算は小さ いとみられている。  ロイターのデータによると、ユーロ/ドルEUR=は2010年7月以来およそ2年ぶり の安値となる1.2544ドルをつけた。1.26ドルの水準でのオプションバリアが取 り除かれ、実需筋によるユーロ売りが膨らんだ。直近では0.7%安の1.2594ドル。  ユーロは対円EURJPY=でも下落。一時は100円の節目を割り込み、99.50円ま で値を下げた。直近では1.3%安の100.09円。

まぁグラフを見る限りでは、ユーロドルは2年くらいを周期に上下動を繰り返しているのでそんなに目新しい感じではないのですけど、状況が状況だけにねぇ… 24_eurusd_5y.png

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【バンコク】 「サタン」の存在意義が全然解らない

カナダが1セント硬貨廃止へ、「経済への負担重い」 | 世界のこぼれ話 | Reuters

[オタワ 29日 ロイター] カナダ政府は29日、1セント硬貨の流通を今年で中止する方針を発表した。製造コストがかかり過ぎる一方、通貨としての価値が低いことが理由だとしている。 政府によると、1セント硬貨の購買力は最初の発行当時に比べて20分の1に縮小。一方、1セント硬貨1枚の製造には1.6セントかかり、流通の中止によって年間約1100万カナダドル(約9億0300万円)のコストが削減できるという。 政府は「一部国民の間で1セントは実用的硬貨というより、むしろ厄介者と考えられている。1セント硬貨を瓶にしまったり、噴水に投げ込んだりするが、釣り銭としては断ることも多い」と指摘。さらに「金融機関は1セント硬貨の取り扱い、保管、移送のコスト増大に直面しており、1セント硬貨は支払い手段としての価値に比べ、経済への負担が重くなっている」と説明した。 世界では、オーストラリア、ブラジル、フィンランド、イスラエル、オランダ、ニュージーランド、ノルウェー、スウェーデン、スイス、英国などが少額硬貨の製造や流通を中止している。

タイに行って初めて知ったんですけど、タイの通貨「バーツ」には「サタン」っていう補助通貨があるんですね。1バーツ=100サタン。そのためスーパーなどでの価格表示は「30.00 B」なんて書かれてるんですけど、実際の話、1バーツ未満の価格を見ることなんて滅多にありません。僕自身は1回もサタン硬貨を受け取りませんでした。 いくら物価が安いと言っても1バーツは3円くらいの価値なわけなので…そんなに細かい単位があったところで迷惑なんですよね。そういうタイでのサタンの邪魔さ加減を知った上で上のニュースを読んだらばとてもよく分かりました。なるほどなぁ。 Wikipediaによるとタイでも流通しているサタン通貨は25サタン、50サタンだけでそれ以外の通貨は一般には流通していないようです。むしろなんであるのよ。まぁなにがしかの歴史的な事情があったんでしょうけれどもね…

参考

バーツ – Wikipedia

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【ユーロ円】 というわけで2012年は1ユーロ=100円切って始まりそう

東京市場が昨日の大納会で終わりまして、といっても為替市場にはあんまり関係はないですけど、 ともかく週末前、年始前の相場で1ユーロががっつり100円を切りました。 31_eurjpy.png 2011年の終わり値は、1ユーロ99.663円。 ドル円はアメリカが元気になりさえすれば少しは変わるだろうし、アメリカのことだから直に好景気になるだろうけど、ヨーロッパは…どうだろう。なんかもうヨーロッパの経済には明るいニュースが全然ないんですけど…

スペイン、2011年財政赤字目標達成困難 増税など追加策発表 | 世界経済展望 | 特集 欧州債務危機 | Reuters

今月発足したばかりのスペイン新政権は30日、2011年の財政赤字の対国内総生産(GDP)比率が8%になるとの見通しを示した。 2011年の同比率の目標は6%。目標達成が困難な情勢となったことを受け、政府は不動産税引き上げや公務員の賃金凍結などの方針を打ち出した。また主に高額所得者を対象とした暫定的な増税策も導入し、約60億ユーロの税収増を図る。 サンタマリア副首相は、赤字圧縮に向け総額89億ユーロ(115億ドル)の公的支出を削減すると発表。「スペインは現在、異例かつ予期できなかった状況に直面している。これにより、想定外の措置を導入せざるを得なくなっている」と述べた。

いや、何とかしていただかないと困るけどさ。 ヨーロッパが損する分僕らが得するとかいう話ならともかく、なんか経済ってみんなで儲けた方がスケール出る感じっぽいし。そういう意味でヨーロッパがいつまでも銀行の自己資本の話とか国債の利子の話とかしかしてないとなるとねぇ。 まぁ、とりあえず、ベルギービールを買うことにしたいと思います。

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