【読んでみた】「ガールズ&パンツァー」コミカライズ

アニメ「ガールズ&パンツァー」(以下「ガルパン」)の劇場版の第1話がAmazonプライムで見られるようになっていたので視聴。ガルパンてすごい人気だったけどでも実はアニメは1期しかやってないし、それ以外にOVA、劇場版、そして今やってる劇場版新シリーズである「最終章」(1話・2話)しかないんだよなあ、制作に手間掛かるのはわかるけれど、2期3期とアニメやっても良いし、合間に劇場版やってもいいし、もっと展開出来るだろうに惜しいなあ……そんなこと思ってたんですけど、「コミカライズ」っていうのをすっかりまるっと忘れてた。そうだ、アニメオリジナルからのそういう展開ってアリでしたね。

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いしいひさいちさんの同人誌が増刷決定、4月から販売再開

どれぐらい知られているかわかりませんが(そして競争率が高いので実はあまり知られたくありませんが)、いしいひさいちさんはここ何年か朝日新聞連載中の「ののちゃん」を除いて同人誌主体で活動されています。かつて「ドーナツブックス」などの名前で出版されていた作品集は同人誌「ドーナツボックス」として新刊が出され、コミティアで頒布されているほか(いしいひさいちさん本人は来られませんが)、委託されているあきづ文庫さんで購入が可能です。同人誌と言うことで全50ページ程度、本体500円でそれに梱包料と送料として220円がかかります(京都の場合)。 よく知った出版社と協力して出来る範囲で、というところがいしいひさいちさんらしいなと思うわけですが、若干、需要が供給を上回っているところがあり、予約購入以外での購入はほぼ絶望的です。「ドーナツボックス」の既刊についても増刷はせず在庫限りということで、3月までに何度か行われた「倉庫を隅々まで探して在庫集めてきました」販売ですべての販売が終了になる、、予定でした。

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【読書感想文】少女終末旅行 6

本当は読んだ直後に感想を書こうと思ったのですけど、予想以上に感情的になってしまったので(疲れてたからかな)少し時間を置いて翌日書いてます。 読了後の率直な感想は、たぶんみんな同じだと思うけれど、 なんとなくそうなるだろうと思ってた。 そうなるだろうな、とは思っていたし、希望に満ちあふれた未来を期待していただろうかというと決してそうではなかったけれど、実際に「終わり」を目にすると、わかっていたはずなのに、なんとも言えない喪失感と寂寥感を感じました。特にテッケンクラートとの別れとなる「喪失」と、そこから最上層目指して暗闇を歩く2人の心象描写、それを経てからの最上層の描写が素晴らしく、単純な「終わり」というよりは「解放」に近い。 物語が始まって初めて見る「チトとユーリのいない世界」は、悲しい世界というよりは「本来あるべきだった世界」に近く、彼女らは消えていく泡の最後の1つで、でもその最後の最後まで一生懸命に生き、おじいさんとの別れから長く続いた先も相手も見えない「戦い」からやっと解放されたのだと。 そう感じたとき、失った寂しさと同時に、2人がそこに落ち着くことが出来た安心感に似た何かを感じて、心に何かが落ち、次第に波紋が収まってくような、静かなショックを感じました。決して「ハッピー」ではないかも知れないけれど、きっとこれで良かったんだろう。これで良かったんだと、思ってあげたい。 2人が、幸せな世界で暮らせていますように。。

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「となりの関くん」が面白い(アニメの続編情報も)

「となりの関くん」は、授業中いつも教室で遊んでばかりいる「関くん」とそのとなりの席の「横井さん」のお話。遊びは、将棋、ゴルフ、消しゴムハンコなどなど男子ならやったことがあるようなものから、化石発掘、登山などなどつっこむを規模を越えた遊びまで様々。基本的にはフリーダムな関くんの遊びに横井さんが振り回されるという話なのですけど、関くんの常識の斜め上にある遊び心と、迷惑がって怒るばかりではなく関くんの遊びにときおり心躍らされてしまう横井さんの可愛さが見どころです。 もともとマンガを読んでいたわけでは無くて、ニコニコ動画で放映されていたアニメ「となりの関くん」を見て面白かったのがきっかけです。つまりマンガが「原作」ですね。アニメによっては原作と大きく異なることがあるみたいですが、「となりの関くん」の場合はアニメが原作に沿ってすごく丁寧に作られていたようで全く違和感ありませんでした。あ、逆か。アニメが丁寧に作られていたんだってことが、原作読んでよくわかりました。 ただ不思議なんですけど、アニメで動いていた横井さんも超可愛かったけど、マンガの中で色んな表情を見せてくれる横井さんは、アニメよりもさらに可愛い。そんな横井さんを見てあらぬ妄想にときめいてしまう後藤さんの気持ちも解る気がします。全然関係ない方向のときめきだけど。 「日本一売れてる授業サボり漫画」(1・2巻合わせて40万部突破、3巻の帯より)というわけで、知っている人は意外に多いのかも知れませんけど、「そう言えば小学校の頃、授業中にくだらないことやってたなあ」という男子には気に入ってもらえるんじゃないかと思います。ええ、僕もそういう子供でした。はい。懐かしい。

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「もやしもん」が終わってしまった(「石川 雅之 / もやしもん 13巻」)

というわけで漫画「もやしもん」が完結してしまいました。連載開始が2004年なので9年半くらい。とはいえ僕が初めて読んだのはなんと去年のことなので読んで1年くらいしか経っていないのですが(知ってはいたし興味はあったのだけどなぜか手にしてなかった)、短期間でもすごくのめり込んだ作品だし中身の濃い作品だったから、完結と言われるとなんともはや。もっと続けて欲しい気持ちが大きすぎてもやもやします。もやもや。

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【読書感想文】 あずまきよひこ / よつばと! 12

待望の「よつばと!」12巻。 前作11巻の発売が 2011/11/26 だから、1年半ぶりくらい。やあ、待ちましたねえ。 連載誌である「月刊コミック電撃大王」がなかなか立ち読みできないことと、 話的に前巻がちょうど「キャンプに行く準備をゆっくり進めてる」みたいな感じで終わったので、 12巻が出るのが今か今かと待ち遠しくて。 あまりに待ち遠しかったので、日めくりカレンダーも買っちゃいました。 早く4月にならないかなー

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【読書感想文】 いしいひさいち 仁義なきお笑い

僕が世界で一番敬愛している漫画家は、まちがいなく、いしいひさいちさんです。大好きな漫画家は他にもたくさんいますが、いしいひさいちさんの作品に対する思い入れは好きとかそういう問題ではありません。リストの中で明らかにぶっちぎっています。 僕がいしいひさいちさんの作品を読むようになったきっかけは、父親が単行本を収集していたからです。うちの父親は本も大量に読むけれど漫画も大量に読む人で、物心ついたときからうちにはいしいひさいちさんの作品がありました。最初は多分ドーナツブックスだったんじゃないかなあ。当時は今と違ってAmazonがありませんから、静岡の大きめの書店を定期的に巡って新刊が出ていたら買う…みたいな感じでした。なんという不便な…それでも全巻揃っていたから父親の好きさ加減も推して知るべしです。 実家から出て京都に引っ越して一時的に離れることになりますが、、「ひさいち文庫」企画が始まったことで僕は僕で作品を集めるようになりました。多分同じ本を実家で父親も買ってるんだろうなあ、実家に帰ったときに読めば済むなあと思いつつも、何度も何度も読み返せるいしいひさいち作品はやはり所有したい。いしいひさいち作品の収集は新古書店での創作も交えつつ今も続いています。ドーナツブックスとスクラップスチックは全巻揃えたいなあ…

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『くーねるまるた』(高尾じんぐ)のマルタさんがめっちゃかわいい

04_01.jpg ビッグコミックスピリッツで連載中の『くーねるまるた』(高尾じんぐ)の主人公、マルタさんが超可愛くて毎週和んでいます。簡単に言うと日本に住むポルトガル人の女の子が、下町で暮らしながら貧しくも明るく楽しい生活を送るほのぼの日常マンガ。マルタさんは食いしん坊なので、毎回シンプルながらとっても美味しそうなポルトガル料理やおやつを作ったり、友達と日本料理に舌鼓を打ったり。時には銭湯に出掛けて偶然で会った友達とビール1缶を半分こしたり。その様子がとってもかわいらしいのです。 上に載せた画像は連載開始時のもので、これ見るとちょっと胸の大きな女の子に描かれてますが、んーとそうかな。今はもう少しスレンダーでキュートな感じかも。いやまあ初期の絵柄から大きく変わっていくことなんかよくあるこ……うわなにをするやめr そんな『くーねるまるた』ですが、めでたいことに来月30日に記念すべき第1巻が発売ということで、紹介がてら宣伝も。普通の宣伝だったらここでAmazonアフリエイトをきっちり貼るところなんですけど、残念ながら今日現在まだAmazonには商品情報がないので名前だけでも覚えて帰って下さい。別にうちで買わなくて良いし、まじかわいいから。 僕もマルタさんみたいにほのぼのじんわり明るく暮らしたい。 案外望めばすぐ手が届くところにある生活なのかなー

追記(2012/12/06)

Amazonで予約が開始されたので貼っておきます。予約した!

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【読書感想文】 見富 拓哉 / 人類は衰退しました のんびりした報告

田中ロミオさん原作のライトノベル/SF「人類は衰退しました」のコミカライズ。ただし通常のコミカライズと違って原作を忠実にコミックにしていくのではなく、「設定だけ使ってオリジナル話をやってもらうのはどうでしょう?」(あとがきより田中ロミオさん)というコミカライズ。だからストーリーは新作だし、祖父、わたし、妖精さんの雰囲気も原作とは少しずつ違っています。イラストの雰囲気、センスも原作の挿絵(戸部淑さん)ともアニメとも違っているので(特に妖精さん)、一番最初は少しんん?と思いましたがすぐに馴染みました。むしろこれもありかも。 原作ではなく、かといって原作を壊すことなく、サブタイトルに「のんびりした報告」とあるとおり全体的にはっきりとしたストーリーがあると言うこともなく、下手になぞるよりもこうした「解釈」の方がよほど原作に近い気がします。特に原作を読んでいる人であれば、絵柄の違いが不思議に思えるくらい自然に読めるはず。サブストーリー的な感じで。素敵。 帯で田中ロミオさんが「この一冊で終わってしまうのが惜しまれます。」と書かれてますが続編…ないの?Wikipediaを見る限り挿絵、コミカライズ共にいろいろと紆余曲折があったみたいだけど、そうかー。 人類は衰退しました – Wikipedia 吉祥寺笑さんのコミカライズの方は今も連載続いてるけど(そちらは本当に原作のコミカライズ)、見富拓哉さんの方はこれで終わりなのね。月刊IKKIの連載も今はしてないみたいだし…残念。もし機会があったら続編も読みたいなあ。だめですかー。そですかー。 ともあれ、そんな「残念」に思うほどの素敵な1冊でした。 原作読んだ人、アニメ見た人は是非読むべき。

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