軽蔑。
人に対する軽蔑や、 うっとおしさは、 突然やってくる。 それがたとえ身近な人でも変わらないし 一時的なものでもない。 とある、名指ししてしまうと少々問題もある人物に対して 不意に、軽蔑を覚えた。 相手の学歴とか、才能とか、 そういうことではない、 もしかしたら僕自身の疲れのせいかもしれないが、 話をしていて、相手が醜く見えた。 僕に好意を抱いてくれているらしい。 それはそれでありがたい。が、話がつかめない。 いつも、同じ、袋小路へ入るような話ばかりする。 正直、飽きた。 話の内容について、人間性も疑う。 一般的に、優しい、と言われている人間だが、 残虐さのようなものも感じる。 僕の心に、うっとおしさと、軽蔑とが、ふと、生まれた。 頼むから放っておいてくれ。 とてもそうは言えないから、自分で、店を出ていった。 なぜこうなるのだ? 僕ははじめから尊敬などしていなかった。 見ていた、からだ。 親近感はあったのだが…。 今は軽蔑している。 大丈夫、君のことじゃない。