カラシニコフ、50ドル
イラクの闇市場で カラシニコフ銃が一丁50ドルで売られているそうだ。 イラク警察と米軍は取り締まりを強化しているが 買いに来る人は後を絶たないようだ。 もし、自分がイラクに住んでいるとしたら (この日本でそんな想像をするの陳腐以上のなにものでもないが) 絶対に買いに行ってしまうと思う。 暴動に使うわけじゃない、人を殺したいわけでもない。 でも、もし襲われたとき、何も抵抗しないのか? 道で襲われた時は、無闇にそんなモノを出せば 逆に打たれるかもしれない。 でも、もし家にいて、強盗に侵入されたとき 追い返す手段があるのと無いのとでは天地の違いがある。 湾岸戦争以前も、 ずっと戦いに身を置いてきた国民のことだ、 僕なんかの想像を絶する、 考え方と、心境なのだろう。 カラシニコフ、50ドル。 『人の命が50ドル』などと書く人間は、見方を誤っている。 そんなに安くないし、そうも思っていない。 たった50ドルでかけがえのない命が守れるのなら。 どんな顔をして生きているのだろう。