前提:グロスタイムとネットタイム
グロスタイムとは、レースそのものがスタートしてからランナーがゴールするまでの時間。京都マラソンの場合9時ちょうどスタートなので、グロスタイムはゴールした時刻から9時間を引いたタイムです。13時15分にゴールしたとしたらグロスタイムは4時間15分。一方ネットタイムとは、ランナーがスタートラインを越えてからゴールラインを超えるまでの時間。たくさんのランナーが参加するマラソンの場合、全員が一斉にスタートすることは出来ず持ちタイム順に並んで順次スタートすることになります。必然的に後ろの方のブロックは、レースのスタート時刻と実際に自分がスタートラインを越える時刻との間に差が出来ますが、ネットタイムはそれが無かったとしてのタイムです。厳密に言うと自己ベストというのはグロスタイムで考えるべき何でしょうが、アマチュアランナーの場合一般的にはネットタイムを自分の記録と考えることが多い気がします。
グロスタイムとネットタイムの差は、レースがスタートしてからそのランナーがスタートラインを超えるまでの時間。一方でランナーが気にするのはネットタイム。そういうわけで、目標タイムと到着予定時刻との間ではグロスタイムとネットタイムの差と同じだけズレが生じます。京都マラソンの場合それがどれぐらいかというと……
レース名 | ゼッケン | タイム差 |
---|---|---|
京都マラソン2024 | C13747 | 3分7秒 |
京都マラソン2023 | D14268 | 3分42秒 |
京都マラソン2019 | D15002 | 5分2秒 |
京都マラソン2018 | G17300 | 7分45秒 |
京都マラソン2017 | F17292 | 8分27秒 |
最もスタートラインに近いCブロックからスタートしたときでさえ、スタートは3分7秒遅れでした。
(僕の場合、ブロックの中の最後尾に近い場所からスタートすることが多いので、僕のCブロックはほぼDブロック先頭と同じです)
今回はDブロックからのスタートなので概ね3分30秒kから4分ぐらい遅れてスタートすると考えて良さそうです。ネットタイム4時間で走り切れたとしたら、ゴール到着は13時4分ってことになりますね。グロスタイム4時間で走ろうとしたら、ネットタイム3時間56分で走らないといけないということです。うーむ。
地点別通過目標タイムと通過予定時刻
というわけで本題。地点(距離)別の通過目標タイム(ネットタイム)と通過予定時刻の一覧です。
前提として「前半30kmは抑え気味に走り、ラスト12kmで頑張る」が今回の作戦です。なので30kmまでのペースは目標タイムである4時間を走るペースよりだいぶ遅いですが、それはもう今まで京都マラソンの前半ではしゃいで随分失敗してきているので、、まあそういうことです。
地点名 | 距離 | 通過目標タイム | 平均ペース | 通過予定時刻 |
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スタート | 0km | – | – | 9時4分 |
今宮門前通 | 15km | 1時間27分 | 5分48秒/km | 10時31分 |
上賀茂橋 | 20km | 1時間56分 | 5分48秒/km | 11時0分 |
出雲路橋 | 30km | 2時間52分 | 5分45秒/km | 11時57分 |
京都市役所前 | 35km | 3時間20分 | 5分43秒/km | 12時24分 |
ゴール | 42.195km | 4時間 | 5分40秒/km | 13時4分 |
30kmまではゆっくり、そのあとペースを上げるというイメージでタイムを想定するとこんな感じ。30km前後から5分30秒/kmにペースを上げると最後きっちり4時間に間に合うという計算です。言うは簡単で今までできたこと1回しかありませんが(京都木津川マラソン2020)。
京都マラソンの前半はきついので、もしかすると30km地点まで平均ペース+5秒/kmでも良いかも。その場合タイムは2.5分増えて2時間54分30秒。そこから4時間に間に合わせるにはゴールまで5分22秒/kmで走る必要があってだいぶキツい(そしてかなりのギャンブル)ですが、京都マラソンの前半にはそれだけの価値があるかなあとも思います。
ま、2時間52分を「切らない」かつ「大きく越えない」ことを目標にしつつ、最悪2時間54分まで掛かってしまっても悲観することはないぜぐらいに思っておいたら良いかなと。
「今日は調子が良いぜ」ってことはそうそうない
コース後半で応援に来てくれる奥さんに言ってるのは、もし30km地点を11時57分より早く通過したらそれは調子が良いんじゃなくて飛ばしすぎでその後必ずブレーキ掛かるから焦らなくていい
そりゃあ調子良いに越したことはないですけど、これだけ毎回京都マラソンにやられ続けているとそういう思考にもなりますよね。
(われわれ中級以下のアマチュアランナーは前半飛ばしたら負けです。マジで)
通過目標タイムを全て覚えるわけにもいかないし手に書くのも面倒くさいので、覚えておくのは30kmだけですが、そこが一番重要なところなので、、30km地点は賀茂川の河川敷。そこから大混雑の河川敷を抜けて丸太町に上がる32km地点までにどれだけ万全の体勢で準備を整えていられるか。今後こそ、思った通りの結果を出したいなあ。毎回そう思ってるんですけどねえ。
今回も頑張ります。