複数の要素が重なって一気に円高へ
実はちょっと前に「【ドル円】いつのまにかまたもや161円超えしてるじゃないですか」というタイトルで記事を書こうと思っていたんです。忙しくて下書きに放り込んだままにしていたんですけど、気付いたらそれどころじゃなくなってました。下書きにしたの7/4なんですけどね。4週間でこんなに変わりますかね。先ほど、外国為替市場で円相場は1ドル=150円台をつけました。きょう一日で、3円以上円高方向に進み、4か月ぶりの水準です。
【速報】1ドル=150円台まで円高進行 日銀・植田総裁発言で | TBS NEWS DIG (1ページ)
先ほどまで開かれていた会見で、日銀の植田総裁が、見通しどおり経済・物価が動いていけば、「引き続き金利を上げていくという考えでいる。その際に0.5%は壁として意識していない」などと発言。
市場では日米の金利差が縮小していくとの見方が広がり、円を買ってドルを売る動きが強まっています。
植田総裁の発言
日銀の植田和男総裁は31日、金融政策決定会合後の記者会見で、今後も経済・物価情勢が見通し通りに推移していけば追加利上げしていく方針を示し、政策金利について2006年からの前回の利上げ局面のピークである0.5%が「壁」になるとは「認識していない」と明言した。
政策金利0.5%「壁ではない」、経済・物価次第で追加利上げ=日銀総裁 | ロイター
(中略)
今後の金融政策運営については「経済・物価情勢に応じて引き続き政策金利を引き上げ、金融緩和の度合いを調整していく方針だ」と語った。次の利上げタイミングについては「前もって決めてパスを思い描いているわけではない」とも述べた。年内の追加利上げの可能性については「データが見通し通りに出て、ある程度の蓄積なら次のステップにいく」と述べ、排除しなかった。
利上げはするものの主要国の利上げ幅に比べれば「0.25%」は相対的に小さく効果も限定的なんていわれていたんですけど、今後の利上げもあり得ると明言されたら、皆さん動きますよね。今まで円安にポジション取ってた投機筋がみんなごそっと動くと。相場ってそんなに軽いもので良いのかよとも思いますが、そんなもんだと言われればずっとそんなもんな気もしますし、まだ円安だと言われれば確かにまだかなり円安なので、慌てる段階ではないかなと。
これどこまで行くの?
そんなことわかったら僕だってFXやるわという話でして、全然わかりません。有識者の皆さんもそれぞれの期待とか予想とかはありつつ、業務であれば都度決断はしていくけれど、結局のところどうなるかはよくわかんねえって雰囲気を感じます。東洋経済でよく見てる唐鎌さんの記事とかも。目先における最大の関心事は、そうした投機的な持ち高調整を経てどこまで円高が進むのかという点だろう。
起こるべくして起きた「円高」はどこまで進むか 米利下げ・日利上げで「円売り投機」が巻き戻し | 特集 | 東洋経済オンライン
正答を与えるのは難しいが、過去2年間において、最も小さかった円ショートポジションは2023年1月31日時点の19.3億ドルで、この時は130円付近だった。この時よりも需給環境は改善していることも踏まえれば、調整がここまで深くなっても不思議ではない。
(中略)
結局、「IMMのショートポジションが〇〇億ドルだから△△円」という状況把握はわかりやすいものの、残念ながらかなりラフであり、見通し作成上は使いづらいと言わざるをえない。
(中略)
もっとも、11月にアメリカ大統領選を控え、新大統領の下での経済政策がまったく読めない中、本当にFRBが順当な利下げを重ねることができるのかもまた読みづらく、円ショートポジションが淡々と縮小するという想定が本当に正しいのかという疑義も残る(結局、筆者は縮小には限界があるように思っている)。
135円ぐらいまでいっても不思議ではないけれど、行くとは言いづらい的な。まあ、うん。
このまま一気にということはないでしょうし、いったん戻しつつ、アメリカの消費者物価とか日本の物価とかの数字が出るたびに揺れ動きつつ、もし今のまま何もなく日銀が次の利上げを発表すればその時点でまた5円ぐらい円高になって……見たいな繰り返しになるんでしょうか。まあそれでも基本的に円は(20世紀の頃に比べて)安いというのは変わらないので、120円とか110円とかになって輸入しやすいみたいな環境にはもうならないんでしょうね。残念ですけど。今や国産Tシャツの方が安いまであるもんな。
というわけで、急に円高来ましたよということで取り急ぎ何か書いてみました。中身はないけど前回書きそびれちゃったんで。
ま、僕の関心事は本当は円相場なんかではなくて住宅ローンの変動金利の方なんですよね、、、