唐揚げ屋が減っておにぎり屋が増えてるらしいですよ
コロナ禍で始まった新しい風習といえば、オンライン飲み会ではないだろうか。ステイホームなど自由に外出ができなかった時期は、家の中で少し贅沢な晩酌をするのが楽しみだった人もいるはずだ。
唐揚げ店が減って「おにぎり専門店」が増えた理由とは? 明暗を分けた要因は「インフレ」がカギだった | FRIDAYデジタル
テイクアウトでも美味しさが損なわれない唐揚げ。コロナ禍が始まってからの数年は、唐揚げ店を見かける機会が増えていたが、ここ最近は閉店が目立ってきた気がした。その代わり、テイクアウトを中心としたおにぎり店が増えてきている。実際、渋谷駅周辺を例にとっても徒歩10分圏内におにぎり屋が、なんと8店舗もあった。
おにぎりならば、コンビニやキヨスクでも購入できるはずだ。しかし、わざわざおにぎりの専門店が立ち並ぶようになったのは、なにかしら理由があるはずだ。経営コンサルタントの平野敦士カール氏に聞いてみた(以下、「」内はすべて平野氏の発言)。
ということで、記事はここからコンサルタントの分析が記載されているわけですが、はっきり言って読む必要はありません。無駄です。
なぜ閉店が増えたのか?
答えは1つです。流行が終わったから。
そんだけです。
飲食店をやってる人ならわかることなんですけど、唐揚げにしてもおにぎりにしてもタピオカにしてもたい焼きにしても「高級」食パンにしても、どれも参入のハードルがすんごい低いんですよ。用意する機材は限られてるし、仕入れる食材も少ないし、最近は円安だし物価が上がってるのでアレだけど原価も安く済むし、少人数で出来るから人件費も安く済むし。狭い場所に保健所のチェックを通る程度の設備を作るだけで開店できる手軽さ、ただその1点で増える。それだけです。
もちろん誰かが目を付けた理由はあるでしょう。鶏の唐揚げなら「あれ、鶏肉って原価安くて大量に供給されててコスト低くて美味しいんじゃね?」と気付いた人がいて、それがきっかけといえばきっかけですけど、でも別に流行するのは何でもよかったはずです。
減る理由も毎回同じ。店舗数が増え、競争が激化した結果、1店舗当たりの売上が減って収益性が下がる→ 業態転換 → 最初に戻るっていうね。
全体が陳腐なマッチポンプなんですよ
さらに言えばこの流れにもっともらしい理由を付けるのがコンサルタントの仕事で、彼らはそれでお金をもらっています。でも「次はこんなビジネスが来てますよ」と提案するのもコンサルタントの仕事です。流行を作り、流行っている間は出店をコンサルティングし、流行が終わりに近付いたら業態転換のコンサルティングをし、最終的に総括して次のビジネスに行く。ま、マッチポンプですわ。ただのね。
(元)飲食の人間としてはいつまでこんな地に足の付かない軽薄なくだらないビジネスを続けるんだろうと思うこともありますが、ただしかし、仮にこのビジネスがなかったらその場所はただ空き家なわけで流行に合わせて定期的にいろんな店が出来て、繁華街の賑やかしになってるのはそれはそれで存在意義といえるのかもしれません。別に誰が不幸になってるわけでもないですしね。
流行の最後に載って投資を回収できなかった人は不幸かも知れませんが、それはまあビジネスセンスの問題ですし。
「おにぎり屋は定着する」みたいなこと言ってますが、そんなバカな笑 今後もまだまだおにぎり屋を増やしたいわけですし、そう言わざるを得ないですよね。客だって「今、おにぎり屋流行ってるんだって?ちょっと良い感じのテナント見つけたからやってみたいんだけど」とかいうだろうし。んで、3年ぐらいすればまたおにぎり屋も減っていくんでしょう。
それがビジネスサイクルってもんだと思います。ええ。