今までの固定IPアドレス
2023年6月まではプロバイダとして@niftyを利用していました。@niftyでは月額2,915円(税込)で固定IPアドレスを利用することが出来ます。@nifty 固定IPサービス
ただもちろん@niftyをプロバイダとして利用することが条件なので、プロバイダ変更後は利用出来なくなりました。
現在利用しているプロバイダでの固定IPアドレス
現在利用しているインターネット接続は大阪ガスのサービスで、契約や月額使用料にはプロバイダ料金が含まれています。普通に使っている限りはプロバイダを意識することはありませんし、大阪ガスから「このプロバイダを使っています」と通知されることもありません。そして大阪ガスには固定IPアドレスのオプションサービスはありません(2023年7月時点)。ただ自分が利用しているプロバイダが解らないかというとそうでもなく、大阪ガスのインターネットサービスが利用しているのはASAHIネットのようです。よーく読むと、サービスの説明にもそれと解るテキストが小さく書かれています。
❷朝日ネットのv6 コネクト IPv4 over IPv6接続(DS-Lite)対応の「Wi-Fiルーター」をご準備いただくこと。
はやとくプラン -さすガねっと/大阪ガス
ASAHIネットといえば@niftyなみに老舗のプロバイダです。固定IPアドレスもオプションサービスとして提供していて、料金は@niftyよりかなり安い月額880円(税込)。
固定IPアドレス | オプション | 各種サービス | プロバイダ・インターネット接続は ASAHIネット
固定IPアドレスを使うならASAHIネットにしろといわれるぐらい有名なプロバイダであり、そこがプロバイダになっているのはラッキー以外何ものでもないのですが、しかし問題はこの大阪ガスの契約形態でASAHIネットの固定IPアドレスが使えるのかどうか?そもそもASAHIネットに関するユーザー情報も知らされていないので(IPv4 over IPv6接続ってのはそういうものみたいです)、申し込むことも出来ません。
というわけで、ASAHIネット、大阪ガスの双方に問い合わせてみました。
ASAHIネットからの回答
お問い合わせいただきましてありがとうございます。
現在、弊社プロバイダ接続をご利用いただいているということでしたら、
固定IPアドレスをお申込みいただくことは可能でございます。
しかしながら、ご利用できるか否かに関しましては、弊社でわかりかねますため
恐れ入りますが、光回線提供会社様へお尋ねいただきますようお願いいたします。
サービスとしては提供してるけど、光回線提供会社(大阪ガス)がどういうつもりかは個別案件になるのでなんとも言えないと。まあそりゃそうですよね。契約してんだから調べてくれてもいいじゃんとも思いましたけど、それだけ個別に違いがあるってことなんでしょう。
大阪ガスからの回答
1週間経ちましたが、自動返信メール以外一切連絡がありませんでした。えー。あんまり問い合わせされない内容だったのかしら。(エンジニア的な意味では)そんなに特殊な質問ではないと思うし、今までに問い合わせがなかったということはないだろうから、出来るか出来ないかはすんなり答えられるだろうと思っていたのですけどそうではなかったみたいです。せめて「いま関係者に問い合わせ中なのでもう少しお待ちください」ぐらいのフォローがあっても良かったんじゃ無いですかね、、
関東の人は知らないと思いますけど、大阪ガスってそういうユーザーへのケアみたいなのをすごく熱心にやってる会社なんですよ。大企業の上から目線みたいなのがすごく少ない会社。なのでそれだけにちょっと今回の扱いは意外でした。単純に返答が漏れてただけならいいんですけどねー。仕方ないのでもう一度問い合わせ中です。出来ないなら出来ないで良いので、なんか返事欲しいなあ。
もし出来なかったらどうする?VPN?
固定IPアドレスがどうしても必要か?といわれると、メインで参画している仕事は会社が用意したVPN経由で接続しているのでそちらは必要ありません。ただ時々業務委託を請けている会社の方は、固定IPアドレスでアクセス制限を掛けている領域があるので、出来ればあったほうが望ましい。(もちろん固定IPアドレスでの制限のあとにログイン画面があって、権限管理があってとなっているので必須ではないのですが)
固定IPアドレスが使えないとなると時前でVPNを用意してIPアドレスを固定することになります。使うのはやっぱりAWSですかね……こちらに、AWS Client VPNを使ってVPN接続をする方法が紹介されています。これとOpenVPNを組み合わせれば同じことが実現出来そう。
AWS Client VPN 経由でグローバルIPを固定する手順をまとめます。
AWS Client VPN 経由でグローバルIPを固定する – Qiita
グローバルIPを固定できれば、リモートワークなどで接続状況が変わっても、ホワイトリスト登録された状態でウェブサーバやAPIサーバを利用できます。
設定自体はそれほど複雑ではないので、やってみれば良いんじゃないのかなと思うんですが問題はコスト。上記記事の中でコストの概算もされていますが、こんな感じになってます。
上のとおり、NAT ゲートウェイと Client VPN には、「利用可能になった時点から課金」される金額があります。なので、利用可能な状態(active)を維持しておくと…
# 1日あたり (0.062 + 0.15) * 24時間 = 5.09ドル/日 # 1月あたり 5.09 * 30日 = 152.7ドル/月
なんと、維持費だけで月152.7ドルも請求されてしまいます!
(実際に使った場合は、これに加えて、データ処理料金と VPN 接続料金も請求されます。)AWS Client VPN 経由でグローバルIPを固定する – Qiita
マジかーたけえー企業で複数人が利用するならともかく、エンジニア1人が月に払う額じゃねー。対策として使わないときはNAT ゲートウェイと Client VPNを止めてElasticIPだけ維持しておく、使うときにそれぞれ起動する、という手順を取ることで月3.6ドル+通信量1日2ドルまで抑えることが出来るとありますが、、しかしそれは面倒くさすぎない?いやでも月150ドルよりはマシか、、1日2ドル分ぐらいなら経費として請求出来そうですし、大阪ガスから「無理です」という返事が来たら導入を検討します。
でもASAHIネットのサービスの方が良いな……
さてどうなりますか。そのうち続報書きます。