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東京23区は大変らしいtogetterまとめ
この大雨の最中に23区民970万人が出した糞尿はほぼ未処理のまま河川・運河に垂れ流されました「合流式下水道だから仕方ないね」
この大雨の最中に23区民970万人が出した糞尿はほぼ未処理のまま河川・運河に垂れ流されました「合流式下水道だから仕方ないね」 – Togetter
この24時間に23区民970万人が出した糞尿は、ほぼ未処理のまま河川・運河に垂れ流されました
— がりべん (@garibenZ) June 3, 2023
これが合流式下水道に住むということです
東京23区は大変ッスね。
とか思ってたら気になるツイートが……
なんで大雨で増水した川は臭いんだろうと思ったらこういうことなん?
— 財団自然人ちかのん🕊 (@twittanon) June 3, 2023
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京都市上下水道局:なぜ合流式下水道の改善が必要かhttps://t.co/HSuqItFL9V https://t.co/FZEDmqg3s2
京都市もかなりヤバかった
京都市で合流式下水道なのは以下の地図の薄茶色の部分です。市内中心部はほとんど合流式下水道じゃないか!
もちろん通常時は下水処理場(京都市の場合「水環境保全センター」と呼称)に運ばれて処理されてから河川に放流されているので、河が臭くなったり汚れたりということはないのですが、大雨が降って処理しきれなくなると上の地図の赤丸の部分(雨水吐口)から河川に流されるので途端に大変なことになるという。
もちろん雨水吐口から下水が出ている時は河川は増水しているために近付くことはないし、増水している川は流速が上がるので程なく綺麗になるのだろうとは思うのですけど、もしこれが溢れて床上浸水になったらと思うと……いやー経験無いのでわからなかったけど水害の大変さがわかりますね。やばい。
未処理の下水が流れ込むメカニズム
京都市水道局の解説を読むと単純に垂れ流しているということではなく、下水が地表面に溢れ出てしまうのを防ぐために意図的にオーバーフローさせる仕組みが用意されているということのようです。この絵がわかりやすい。こういう仕組みをもつ箇所(雨水吐室)が何カ所も作られていて、処理場への流量を物理的にコントロールしてるってことなんですね。下水の維持ということを考えるととても良く出来た仕組みだなあと思う反面、河川は確かに汚れるだろうなあという。
京都市だって対策は試みてる
京都市でも手をこまねいているわけではなく、オーバーフローした下水を集めて滞留させたり処理場へ送ったりする導水管を下水管とは別に設けたり、仮に河川まで到達したとしてもフィルターを使って影響を小さくするようにしたりしているようなのですがいかんせん全てをカバーするのは無理で、そしてもちろんこれだけ広域にわたると今から改めて分流式下水道で整備し直すのはまったくもって不可能なわけで。京都市では主に以下の方法で,合流式下水道の改善を図っています。
京都市上下水道局:合流式改善の方法
以前働いていたスペインレストランでは、上物はビルになってて新しいのに下水に接続する導管が古くて細くすぐ詰まるという事案が発生していましたし、東京もそうですが古い都市ってのはそれだけでいろいろと大変なことがあるんだなと思いました。