オーナーが決めた期限まであと3ヶ月
前回のあらすじ
現在住んでいるマンションは京都市から家賃補助が出るファミリー向け賃貸物件「とくゆうちん」として長年運営されてきました。僕らが入居した時点でのこり5年ほどだったのですが、入居時点では「オーナー次第ですが築年数が嵩むこともあってとくゆうちん終了後も家賃が急に値上がることはあんまりない」と説明されていて、まあそれなら長く住めるかなと思っていたんです。ところが「とくゆうちん」の期限切れとともにあっさり東京の不動産屋に売却され、最終的に「分譲マンションとして売りたいので退去して頂けませんか」という話がきた ―― というのが前回までのお話しでした。マンションはリノベーションされて分譲販売されることになったらしいです【退去要請その後】
家賃は実質かなりの値上げ
退去要請はもちろん強制ではなくそれに応じずに住み続けることも出来たのですが、「とくゆうちん」援助無しの家賃を仮に15万とすると(実際とは違いますが解りやすく)、- 「とくゆうちん」援助無しの家賃 …… 15万
- 「とくゆうちん」援助ありの家賃 …… 12.5万
- オーナー変更後の家賃 …… 15万(値下げは一切しないという通達)
- 退去要請に応じた場合の退去までの家賃 …… 10万
- 退去要請に応じた場合の引っ越し手当 …… 10万
といった感じで「実質的な家賃値上げがキツい」「退去要請に応じるとだいぶ安くなる」「退去要請に応じると10万もらえる」という状況があって、僕ら含めて多くの住人が退去要請に応じたようです。退去期限は2023年6月末と指定されていますが、入居者それぞれの事情に合わせて昨年末ぐらいから皆さん順次退去されていきました。入居者同士の交流はまったくないマンションなので、詳しい状況までは知りませんが。
というわけで隣人がいよいよいなくなってきました
僕たちが入居している階は契約が残っているのは僕らとお隣さんだけになってしまいました。お隣さんは80歳ぐらいのおばあちゃんと息子さんが2人で住んでらしたんですが、2週間ぐらい前に玄関ドアに「水道止めてます」の札が。自転車やベランダの荷物はまだ残ってるので契約自体は残っていると思うんですが、既に住んではいないみたいです。もともと息子さんは仕事で家を空けることが多かったですし、おばあちゃんは施設にでも入られたのかなあ。挨拶や世間話をする間柄でしたが、最後はお会い出来なかったので事情はわからず。その他のフロアも概ね各階1部屋か2部屋ぐらいを残してほとんど退去していきました。一番多く残ってるのは最上階だと思いますが、それでも3部屋ぐらい。町内会もおそらくは崩壊状態です。町内会に対応する代表者もいないし、さすがに今年度の町内会費は払わなくて良いんじゃないかなあ。
これだけ住人が減ってしまうと治安が悪くなったりしないか心配でしたが、今のところはそんなことも無く大丈夫そうです。大通りに面しているし分譲用のモデルルームがある関係で昼間は誰か管理人室に詰めてるし。ただそれとは別に現オーナーに切り替わってから、廊下や階段の掃除、植え込みのメンテナンス、切れた蛍光灯の交換などはかなり手を抜かれているので満足度はかなり下がってはいるのですが、やる気もなさそうなんでもう放って置いてあります。1階の植え込みは最終的に全部枯れて撤去されちゃいましたしね。やること露骨でびっくりします。えぐい。
ちなみに:僕らの退去時期は
退去要請を受諾した時点で「2023年6月末までに退去します」という誓約書にサインしているので、それまでには必ず引っ越さなければなりません。でもマイホームが完成して引き渡されないと引っ越し出来ないんですよね。果たして間に合うのかどうか……現時点の工程表では「6月中旬引き渡し」となっていて、ギリギリ間に合う!んですが、今後の天気とか工程の進捗状況とかでどうなるかわかりません。もしかすると6月末に最後の入居者として退去することになるのかも知れませんね(高い家賃でも残るって人もいるかもだけど)。賃貸マンションの「終わり」ってこんなんなるんですねー。僕らが中古マンションを探していた頃に見てた物件、今でもまったく売れて無くて当初より500万ぐらい値下げしても売れ残ってるマンションとか普通にあるんですけど、上手く売れると良いですね。でもたぶん1年ぐらい前までの感覚でふっかけた値付けするんだろうなあ。周辺のマンションを参考にすると中古リノベ済みで6,000万とか?それで全室売るのは無理だと思うけどなあ……どうなることやら。