登記とは
不動産登記とは、不動産(土地・建物)の物理的現況及び私法上の権利関係を公示するためや、土地や建物が自分のものであることを公的に認めてもらうために行います。 法律によって実施が決められているもの、任意で行うもの、商慣習上必ず行うものなど登記の決まりは様々です。
新築一戸建ての登記費用の相場は?いつまでに必要?流れを解説!
(中略)
登記を変更せず前所有者のままにしておくとどうなるでしょう。不動産取引(売買)において、買主の名義に登記せずにそのままになっているということは今では考えられませんが、相続などでは面倒になりそのまま亡くなった人の名義になっており、やがて次々に相続が発生して、登記簿上誰が真の所有者で誰が管理しているのかわからなくなってしまい、売却や利用が難しい状態になります。そうした問題が起きないようにするため、登記手続きをしっかり行う必要があります。
というわけで、登記自体は必ずすべきものです。それを回避して費用を削ることは出来ません。いやしても良いけどたぶんあとで面倒なことになるので、取得した機会にやっておく方が良いと思います。
土地を買って一戸建てを建てるときに必要な登記
登記にも色々ありますが、- 住宅ローンを借りて
- 土地を買って
- 一戸建てを建てる
という条件で一戸建てを建てるときに必要な登記は次の4つです。
- 建物表題登記
- 所有権移転登記(土地)
- 所有権保存登記(建物)
- 抵当権設定登記
このうち1の建物表題登記は土地家屋調査士さん、それ以外の3つは司法書士さんに依頼することになります。
登記にかかる費用
登記にかかる費用は大きく分けて次の2つです。- 登録免許税
- 報酬
登録免許税は登録するに当たって必ず発生します。登記をするなら必ず払うことになります。各登記にかかる登録免許税は、登記の種類によって計算方法が変わるようですが、我が家の物件(狭小3階建て)で試しに計算してみるとこんな感じになります。
- 建物表題登記 …… 0円(法律で義務づけられているため)
- 所有権移転登記(土地)…… 19万円
- 所有権保存登記(建物)…… 2万円
- 抵当権設定登記 …… 4万円
合計すると約25万円。登録するだけでこれだけの税金を取られます。なんてこったい。
一方で報酬額の方はそれぞれ土地家屋調査士さん、司法書士さんによって変わりますが、例えばこんな感じだと言われています。
建物表題登記 80,000円 土地家屋調査士
新築一戸建ての登記費用の相場は?いつまでに必要?流れを解説!
所有権保存登記 30,000円 司法書士
所有権移転登記 50,000円 司法書士
抵当権設定登記 40,000円 司法書士
全部合わせると税込で22万円。先の登録免許税と合計すると47万円です。なんとかならんのか……
自分でやれるんじゃないの?
もし仮に自分で書類を揃えることが出来るのであれば、不可能ではありません。でもその書類を揃えるってのが大変なんですよね。祖父存命中は土地家屋調査士の仕事もしていた行政書士の父に話を聞いてみたところ、図面を自分で用意するのがハードルが高いし、書式を用意するのも難しいだろうから諦めて任せてしまった方がいい
とのことでした。まあそうですよね。特に専門知識を必要とする仕事って、例えば途中まで自分でやって解らなくなったからあと頼めませんかってすごい嫌がられます。僕も嫌ですし。
しかも住宅ローンの契約と登記と建築申請のタイミングを合わせる必要があるんですよね。遅れが許されない。ましてや書類に不備があって登記出来てませんでしたとかあとからなると大問題です。名義変更ぐらいなら自分でやってもいいのかも知れませんけど、土地を買ったり家を建ったりしたときの登記は専門家に任せる方がリスクが少なくて済むと思います。小さい頃から父親が図面を引くのを見て育ちましたけど(すぐにパソコンを導入して機械で書くようになりましたが、物心ついたときは手書きでした)、あんなの素人には出来ませんよ。無理ッス。
これを回避するには自分が土地家屋調査士、司法書士になるしかありませんね……
まとめ:高額なのは残念だけど諦めましょう
ものが手に入るわけではないただの申請で約50万。小さな家だからこの程度の登録免許税で済んでるけど、大規模ショッピングモールの建築とかいうシチュエーションだったらどれぐらい税金取られるんですかね。考えるだに恐ろしい。この50万あったらどんなオプションが付けられるか……そう考えてしまいますけど、仕方がない、諦めましょう。